「限定詞」  聞きなれない文法用語だけど、英文中よく目にする単語のこと

文法

おそらく「限定詞」ときいても、よくわからないという方が多いのではないかと思います

中学・高校の授業で、限定詞について詳しく説明されなかったのではないでしょうか?

私も授業で教えられた記憶がありません。

大学を卒業してから、参考書をみて初めて知ったくらいです。

みなさん、どのような限定詞があるかおわかりでしょうか?

馴染のある例でいきますと、「a」「an」とか「the」は限定詞です。

そもそも限定詞とはなんぞや?なんですが、抽象的ですが一言でいうと、「名詞を限定的に修飾する詞」となります。

といっても「どういうこと?」ですので、本論をお読みいただいて理解していただきます。

限定詞は4種類!

「冠詞」・「(代)名詞の所有格」・「指示代名詞」・「不定代名詞」です。

これらの文法用語は覚える必要がありません

ただし、内容や使い方は理解してくださいね

そして今回特に注目して頂きたいのが、「a/an」と「the」といった「冠詞」です。

中学1年で出てくる単語ですが、それらの本質的理解がほとんどの英語学習者ができていない、盲点なんです。

ということで、今回のメインディッシュは「冠詞」、ではいきます。

数あるものの中から「絞り出す」 それが限定詞の役割

限定詞とは?

限定詞とは、簡単にいえば「名詞を修飾する詞」です。

名詞の内容を限定することで、名詞についての情報を提示します。

先の記事(名詞  日本語には馴染のない名詞の捉え方)で、英語は名詞を「特定」のものか「不特定」のものかを明確にする、というお話をしましたが、限定詞の多くは「名詞を特定するもの」がほとんどです


では、具体的に「名詞を限定する」とはどういうことか?

たとえば、、

犬は犬でも、「誰の犬なのか」「彼の犬なのか」「今話題にしている犬なのか」 といったことを、限定詞をつけることで名詞を特定することができます

「彼の犬」=「his  dog」  ← この場合の限定詞は「his」

因みに、一般的に「限定詞」は英文法上の「品詞」には入りません

限定詞の種類

限定詞は、4種類あります。

「冠詞」「(代)名詞の所有格」「指示代名詞」「不定代名詞」です。

どれも文法用語チックなので目をそむけたくなりますね。

用語自体を覚える必要はありません。

文法用語自体を覚えることは二の次なのでご安心を。

この4つは、内容を理解するだけで問題ありません。

冠詞 「a  /  an」  具体的に一つのものだけど特定してない

「a/an」「不定冠詞」といい、「可算名詞の単数形とセット」になります。

「可算名詞」「単数形」については、名詞  日本語には馴染のない名詞の捉え方、を参照ください。

「an」は、「a」「i」「u」「e」「o」のように、「an」の直後にくる単語の「発音が母音で始まる時に」使われます

例えば、「an  apple」「an  hour」など。

「a」は、「a」の直後の単語の「発音が子音の時」に使われます

「不定冠詞」は、「具体的に1つのものだけど、まだ特定されていない名詞」の前に来る

「話の中でそれまで話題にしていなかったものを述べるとき」なんか、まさにそうです

「昔々、あるところにお爺さん(an  old  man)がいたとさ。」といったことを言うときに、「a/an」が使われます。

冠詞「the」  特定された名詞につく

「the」「定冠詞」といい、「可算名詞にも不可算名詞にもセット」で使われます

定冠詞の本質は、名詞を「特定する時」に名詞にくっつくことです。

ただし固有名詞(人名や地名)にはつきません

固有名詞はそれ自体で特定されるからです。

では、「特定する」ために「the」を使うシチュエーションとは?

すでに話に出ている

「 I  saw  a  man  yesterday.  The  man  was  very  handsome. 」
「昨日ある男の人を見たの。その人すごいカッコいい人だったんだ。」

それまで話題にしていなかった人を、初めて話題にするために、「a  man」と切り出し、そして「昨日見た男の人」と特定するために「the  man」と来るわけです。

常識的にわかる場合

例えば、道で知らない人にいきなり道順を訊かれたときのこと。

「Could  you  tell  me  the  way  to  the  lavatory ?」
「公衆トイレまでの道を教えて頂けませんか?」

いきなり知らない人と話し、初めて切り出す話題なのに「the」が使われてます。

なぜか??

特定されてるからです。

話している場所から「一番近いトイレ」と、状況から明らかに特定されるからです。

特定された時

・「the  highest  mountain 」→「一番高い山」
・「You  are  the  first  person.」→「君が最初の人だ。」
・「Please  give  me  the  same  thing.」→「同じものをください。」

このように、初めて話題提示をした時点で、すでに特定されたものにも「the」がつきます

(代)名詞の所有格

・「his  book」→「彼の本」
・「their  cars」→「彼らの車(複数台)」
・「Ken’s  pen」→「ケンのペン」

世の中の無数にある「本」「車」「ペン」の中でも、「彼の」「彼らの」「ケンの」というように、名詞を限定しております

指示代名詞

・「this  machine」→「この機械」
・「those  cars」→「あれらの車」

「(代)名詞の所有格」と同じく、「this」も「those」も名詞を限定しております

不定代名詞

「不定代名詞」とは、「不特定の人や物の数・量をさす代名詞」です。

例えば、「some」「many」など。

・「Some  teachers  are  strict  but  some  (teachers)  are  not  (strict). 」

「厳しい先生もいれば、厳しくない先生もいる。」

→ 完全にどの先生か特定されたわけではないが、数多くいる世の中の先生の中から、「~な先生もいると」限定しています

まとめ

今回の記事では「限定詞」をみてきましたが、いかがでしたか?

学校の授業では本質を理解できない「a/an」と「the」の違いは理解できましたか?

限定詞は4種類あるということで、それぞれの用語が文法用語チックなものですが、それらの用語自体を覚える必要はございません。

使い方を知るだけでOKです。

では今回の記事のおさらいです。

「限定詞」とは、簡単にいうと「名詞を修飾する詞」
②限定詞の1つ「不定冠詞」である「a/an」は、「可算名詞の単数形とセット」で使われる。「数ある中で具体的に1つだけど、まだ特定していないもの」と名詞を修飾する
限定詞の1つ「定冠詞」である「the」は、可算名詞にも不可算名詞にも」、そして「単数形にも複数形にも」つく「the」の本質は「特定できるもの」、つまり「みんなが共通に認識できる」名詞とセットになるということただしみんなが共通に認識できるものでも、「東京タワー」や「吉田三郎」といった固有名詞にはつかない
④所有格「her」「their」「Tom’s」も、名詞を修飾する「限定詞」
⑤指示代名詞「that」「those」も、限定詞の1つ
⑥不定代名詞「some」「many」も、限定詞の1つ

この中でも冠詞についての②と③は、特に重要です。

私の解説で「a/an」と「the」の違いがスッキリしていただければ、嬉しい限りです。

今後リーディングする時にも、「a/an」と「the」について意識しながら精読してみてください。

限定詞の記事は以上です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

お疲れ様でした。

― To  the  Finest  Hour ―

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