英検3級 リスニング対策の基本姿勢 「精聴」に尽きる
英検3級のリスニング問題は、問題1つに対する英文はとても短いです。
よって「答え」は、その短い英文の中にあるわけですね。
だから、文章は短いけど聴き取らなきゃ答えはわからないということです。
長文リスニングのように、「全体の流れをつかむ」とかではありません。
大事なことは、1文1文を正確に聴き取るということ。
1つの問題で長くても3文くらいで、そして1文自体が短いので、1つ1つ聴き取れなければ答えがわかりません。
ただ問題内容は、日常英会話にかなり則しているので、単語とか内容のレベルは「易」です。
つまり英検3級のリスニング問題というのは、「短く・易しいレベルの内容を、正確に聴き取る」ことができるかどうか、ということ。
以上から、「精読に尽きる」ということです。
英検3級リスニング対策 おすすめ教材
『英語耳』 松澤喜好 著 アスキー・メディアワークス
この参考書は、「発音記号に特化」したものです。
つまり単語1語の発音の仕方を、徹底的にトレーニングします。
そうすることで、単語帳の単語の「発音記号」をみた時、自分で単語の発音を学べるようになります。
単語帳をやるときは、単語の意味と同時に正しい発音も覚えたほうが、間違いなく効率的。
英検3級のリスニングは、音声のスピードが遅いです。
かつ「リエゾン(単語と単語をつなげて発音)」「脱落(話しやすいように省略)」といった、いかにもネイティブ的な英語の発音ではあまりスピーキングされません。
わかりやすく発音された英語音声です。
だから「1語1語を聴き取れるか」が肝心になります。
そして、「発音記号」を知った上で単語の意味・発音を覚えるスタイルは、英検2級・TOEICのリスニングトレーニングに必ず役に立ちますので、その学習スタイルを確立しましょう。
この教材に関しては、初級者おすすめ 発音教材、を参考にしてください。
『英検3級 文で覚える単熟語』 旺文社
上記の参考書は、「単語1語の発音」に特化したものです。
そして英検3級であっても、「文を使ったリスニングトレーニング」も必要です。
文単位の英語を聞くことに慣れなければいけません。
この参考書は、長文を使って「文脈で単語・熟語を覚える」単語帳。
このシリーズの出版社は、英検対策教材として非常に有名で、このシリーズ全てに言えることかわかりませんが、英検の過去問の長文を抜粋しております。
なので、実際の英検の問題に近い長文で対策できるということです。
そして、「日常会話」をネタにした長文がたくさんありますので、3級のリスニング対策として活用できます。
英検3級のリスニングレベルとマッチした英文レベルです。
3級リスニング対策は、ディクテーションから始める
英検3級のリスニング対策の基本姿勢は、「精聴」です。
聴いた英語を書き取る「ディクテーション」は、最も「精聴」するトレーニングです。
ディクテーションは前に進まず、地味なトレーニングなので、やめたくなるかもしれませんが、英検3級リスニングは「短文の易しい英語を、正確に聴き取れるか」を試しています。
英文が易しいものであっても、短文だからこそ「正確性」が必要です。
ディクテーションをやれば、聴き取れない英語がはっきりします。
答えを確認した後、そこを中心に聴き返してください。
そして口を使って何回も発音してください。
1つの長文をディクテーションしたら、「音読」「シャドーイング」もやりましょう。
ディクテーションに関しては、「ディクテーション」おすすめ参考書、を参考にしてください。
過去問で試験対策
最初に過去問をやってみて、自分がどれだけ正解できるのか現状を把握するのも、過去問活用法の1つです。
しかし私としては、過去問を解いて何度も復習するのは、いったん別な教材をみっちりやってからにしてます。
試験直前に過去問をやりこみます。
最初にやったとしても、また試験直前に取り組むじゃないですか?
その時に答えが分かっているというのが、どうも納得しないんです。
ということは置いといて、、過去問を必ず解きましょう。
なぜ間違えたのか、聴き取れなかったのか、過去問をやる時は特に原因を追究してください。
聴き取れない原因は4つあります。
リスニングで聴き取れない原因
原因①:知らない単語・熟語が出てきた。
原因②:意味は知ってる単語・熟語だが、正しい発音を知らなかった。
原因③:文法的、構文的にわからないことがあった。
原因④:意味も発音も知ってる単語で書かれた1文だったが、聴き取れなかった。
その対処法
①の対処法:知らなかったためで、勉強不足が原因。
②の対処法:正しい発音を知らなかったためで、単語学習の際に、発音を蔑ろにしていたのが原因。
③の対処法:知らなかったためで、勉強不足が原因。
(単語の意味を調べてもわからない場合、文法的・構文的にわかっていない可能性があります。)
④の対処法:英語をリスニングするトレーニング量がそもそも足りない。
(これはよくあることで、この場合繰り返し聴けばわかってくるものです。しかし、本番は1・2回で聴き取れなければいけません。「英語を聞く」ことに慣れていない証拠です。)
英検3級のリスニング問題で、特に考えられる原因は、①と④です。
つまり、「単語を知らなかった」「リスニングし慣れていない」、この2つの場合が多いです。
なぜ③が少ないかと言うと、そもそも3級のリスニング内容は、文法的にシンプルだからです。
そして構文という構文が出てきませんので。
あと発音に関しては、英検3級レベルの単語は、なんとなく正しい発音がわかるものです。
(英単語のレベルが高くなるほど、発音チェックしながらの単語習得が必要です。単なるローマ字読みでは誤った発音になります。)
このように過去問では特に、正解できなかった問題の原因を突き詰めてください。
そして原因が分かったら、「もう次は絶対間違わない」という気持ちで、しっかり復習してください。
まとめ
①英検3級のリスニングトレーニングの基本は、「精聴」。
②英検3級のリスニング内容は、「易しい」+「短い1文」+「3文前後(1つの問題で)」。
③それゆえ、問題の答えが短い英文中にあるから、1文をちゃんと聴き取れなければならない。
④精聴トレーニングの「ディクテーション」で。1文1文正確に英語を聴き取る。
⑤その後「音読」と「シャドーイング」で、「ディクテーション」した英文を完璧にする。
⑥過去問を必ず解いて、正解できなかった原因を明らかにする。
以上です。
― To the Finest Hour ―
コメント