英検3級 ライティング対策の基本姿勢 リーディング対策の延長上
「リーディング対策の延長線上」とはどういうことか説明します。
まず英検3級であれば、ライティング対策にそこまで時間を費やす必要はありません。
なぜかというと、ライティングというのは「アウトプット」ですね?
「アウトプット」というのは、自分の中にあるもの(知っていること=インプットしたこと)を外に出すこと。
つまり、インプットしてないことはアウトプットできません。
だからアウトプットするためには、まずはインプットを優先しなければなりません。
第2言語学習者の私たちにとって、インプットとはリーディングの学習になります。
なのでリーディングが疎かであれば、ライティングも疎かになります。
ということで、ライティングの学習をする前に、リーディングがある程度力がついているのかを振り返ってみてください。
もし大丈夫ということであれば、ライティングの対策の仕方を説明するので以下の内容をお読みください。
リーディングの学習に比べると、覚えることは遥かに少ないので、ご安心を。
そういう意味で、「ライティングはリーディングの延長上」、と表現しました。
英検3級対策 おすすめ教材
『スラスラ話せるようになる瞬間英作文トレーニング』 ベレ出版
この教材は、スピーキングトレーニングとして紹介されているものですが、ライティング対策としても使えます。
「中学英文法を使った英語」を「口で英作する」トレーニング教材なんですが、ということは「手で(書いて)英作」すればライティングトレーニングになります。
英検3級のライティングで、実際にこの教材の英文レベルのことを書けば、かなりの点数になると思います。
そして英検2級までのライティング対策は、この教材は有効。
この教材の英文をスラスラ書けるなら、2級までなら合格圏内。
(ただし、単語とか文章の書き方といったことは勉強が必要です)
この教材でできることは、ざっくり言えば「中学英文法を使って英作する」トレーニングです。
ライティング試験では、まずは英作できなければ話になりません。
英作することに慣れてますか?
まずは、英文を書くことに慣れなければなりません。
そして繰り返しますが、文法も単語もある程度知らなければ、英文を書けません。
『速読英単語 中学版』
このシリーズは単語帳ではあるんですが、英語の長文がたくさんあって、ちゃんとその日本語訳も載ってあります。
つまり、その日本語を使って英作トレーニングできるということです。
「口を使って英作すればスピーキングトレーニング」になりますし、「手を使って英作すればライティングの練習」になります。
単なる単語帳で終わってしまってはもったいありません。
そして長文だけではありません。
単語を使った短い例文とその意味ものってるので、これでも英作トレーニングできます。
例文の数は豊富です。
書き方(形式)を決めて、それにならって自分で書いてみる
ここからが本題です。
では、ただ日記みたいな英作文をできればいいということではありません。
まず、ライティング問題の質問に応えている内容を書かなければなりません。
そして自分の答えを、読む人に伝えなければなりません。
その伝え方を知ることが必要だということ!
つまり、「自分の答えを伝えるための書き方」を学ばなければいけません。
(これは、英検の級が上がれば上がるほど要求されます。)
書き方を覚えて、それにそって繰り返し実際にライティングする訓練をしましょう。
3級のライティング試験では、どんなことが質問になるのか?
結論。
「日常生活における自分のこと」です。
「あなたは、春と秋どちらが好きですか?その理由を2つ書いて答えてください。」
このような質問内容を、25語~35語の英文でまとめるのが3級のライティングです。
質問内容が自分の日常に関わることなので、書きたい内容が思いつきやすいということです。
以下で、問題の例を挙げますので。
英文の書き方とは?
質問に対する答えの理由を2つ挙げて、かつ25語~35語で全体を収める。
これが英検3級のライティングです。
この条件のもと、全体をどういう構成にすればいいのか?
以下の通りです。
英検3級ライティングの基本構成
第1文:質問に対する答え(結論)
第2文:その理由①
第3文:その理由②
第4文:第1文と同じような内容(なくても良い)
指定された字数で、各センテンスにどう字数配分すればいいのか?
英検3級であれば25語~35語と短いので、字数配分に関してナイーブになることはありません。
強いて言うならば、各センテンス同じくらいの字数でOK。
となると、各センテンス7語~9語です。
別に全てのセンテンスを7語~8語で収めることはありません。
あくまで目安です。
第4文に関しては、あってもなくてもいいです。
字数を埋めたいのなら書けばいいし、第3文で字数を満たしているのであれば書かなくていいです。
そして大事なことは、「センテンスがどういう役割なのかを示す『詞』を書く」こと。
これは特に「第2文」と「第3文」に当てはまります。
例えば「第2文」だと、「第1に、最初に」を表す「First」「First of all」「To begin with」など。
例えば「第3文」だと、「第2に、次に、また」を表す「Second」「Also」「In the second place」など。
こういった単語を必ず入れてください。
では実際に、上記の例文を英作します。
問題:「Which do you like better, spring or fall ?」
解答例(合計30語)
第1センテンス:「I like spring better than fall.」
第2センテンス:「First, I can see cherry blossoms.」
第3センテンス:「In the second place, I can eat wild plants.」
第4センテンス:「In fact, I like spring best of all seasons.」
問題内容の例
3級ライティング問題の、具体例を10コ述べていきます。
私が作ったものなので、ご参考程度にどうぞ。
①「Which do you like better, Chinese food or French food ?」
②「What kind of books do you like to read ?」
③「Where do you want to go during the next vacation ?」
④「What do you do when you have free time ?」
⑤「When do you usually study English ?」
⑥「What kind of animals do you like the best ?」
⑦「Who would you want to meet on this weekends」
⑧「Which do you eat more often, meat or fish ?」
⑨「What country do you want to go to ?」
⑩「What do you want the world to be ?」
まとめ
①ライティングの対策は、文法・単語といったリーディング対策をしっかり固めてから。
②英検3級のレベルに対応した教材の日本語訳を、英作する。
③質問内容は、日常における自分の事。
④指定語数は25語~35語。「3文~4文」で英作文を構成する。
⑤第1文は、質問の答え(=結論)。
⑥第2文は、その理由(1)
⑦第3文は、その理由(2)
⑧第4文(書かなくても良い)は、第1文と同じ内容(書く場合)。
⑨第2文と第3では、文頭に「First」「second」「also」といった、「つなぎの副詞」をつける。
以上です。
― To the Finest Hour ―
コメント