今回の記事は、英語の品詞の1つ「接続詞」についてです。
「接続」ということなので、接続詞は「何か」と「何か」をつなぐ「詞」になります。
それを今回解説していきます。
接続詞は前置詞と同じように、無限にあるわけではないのですが、前置詞よりは種類が多いのではないかと思います。
でも中学英語や日常会話で使うレベルだと、種類は多くないのでご安心ください。
アカデミックな英文に出てくるような接続詞を、英会話で使うとなると、ちょっと固い会話になってしまいます。
ですので私の見解ですと、英会話に生かしたいのであれば、中学英語で出てくる接続詞だけでよろしいのかと思います。
いずれ今回の記事では、接続詞のルール・使い方は覚えてくださいね。
では今回の記事の流れは、まずは接続詞の役割をみていきます。
そして接続詞は大きく分けて2種類あるのですが、その2つの役割を解説します。
じゃぁ、接続詞はどういうふうに使うのかということを、例文をどんどん上げてみていきます。
ではいきます。

接続詞の役割
英文を構成するメインの要素は、「S + V 」ですが、1文の中には「S + V」の組み合わせが1コのときもあれば、複数個になるときもあります。
複数個あると接続詞が登場します。
接続詞とは「S + V」同士をつなぎ合わせる役割があるのです。
つまり「節」と「節」をつなぎます。
(「節」については 以下の記事をご覧ください)
それと後ほど説明しますが、「節」だけでなく「句」と「句」や「単語」と「単語」もつなぎます。
そして一番強調したいことは、接続詞は文の流れをつくります。
英文中の前後の「節・句・単語」同士の関係性を表します。
「反対の内容なのか、同類の内容なのか」といったことを接続詞は示してくれます。
では次の2文を接続詞を使ってつなぎます。
(1)と(2) を合わせて
という文をつくると
となります。
ここでは、「when」が「接続詞」として働き、その左と右の「S + V」をつなぎ合わせています。
つまり「SVのかたまり」-1=接続詞の数、という方式が成り立つわけです。
(これは覚える必要ありません。)
接続詞は大きく分けて2種類
等位接続詞
「等位接続詞」は、「SV」同士を対等な関係でつなぐ接続詞です。
イメージとしては、「SV また SV」「SV そして SV」といった感じです。
次に説明する従属接続詞と比べると理解しやすいと思います。
そしてさらに等位接続詞は、「節」と「節」だけでなく、「句」と「句」、「単語」と「単語」もつなぎ合わせることができます。
つまり等位接続詞は、文法的に同類のものをつなぐ、ということです。
例えば、「句」と「節」はつなげません。
「単語」と「節」なんかもっとつなげません。
「単語」と「単語」の例なら、「花子 and 三郎」や「a pretty and slender girl」
「句」と「句」の例なら、「get on a train or into a car」
もう一度いいます。
等位接続詞は、文法的に同類のものつなぎます。
従位接続詞
「等位接続詞」を使う場合は、複数の「SV」が同等程度の力点が置かれるのに対して、「従位接続詞」が使われる場合は、1つの「SV」に力点が置かれます。
この力点が置かれるほうの「SV」を「主節」といいます。
要するに「主節」とは、1文中の複数ある「SV」の中で最も重要な「SV」であります。
例えば
英語にすると
この場合「if」は従位接続詞で、意味上の力点はあくまで主節に置かれます。
等位接続詞の例
①「and」 → 「また」
②「but」 → 「しかし」
③「or」 → 「または」
⑤「so」 → 「だから」
従位接続詞の例
名詞節となる「that」
主節 + 従位節
この場合「that」が導く名詞節は、主節のV(think)の目的語になる。
主節 + 従位節
この例文では「that」が導く名詞節は、主節の補語として働いている。
副詞節をつくる従位接続詞
時を表す従位接続詞
(1)「when」(~の時)
主節 + 従位節
(2)「after」(~の後)
主節 + 従位節
(3)「before」(~の前)
主節 + 従位節
条件・仮定を表す従位接続詞
(1)「if」(もし~なら)
従位節 + 主節
(2)「unless」(もし~じゃないなら)
主節 + 従位節
理由・原因を表す
(1) 「because」(~だから)
主節 + 従位節
目的・結果を表す
(1) 「so that」(~のために)
主節 + 従位節
(2) 「so ~ that ……」(とても~だから……だ)
主節 + 従位節
まとめ
今回の記事では接続詞をみてきましたが、いかがでしたか?
今日紹介した接続詞は、基本中の基本ですので、覚えてくださいネ。
難しくありませんが、強いて言えば「nor」があまり馴染みないかもしれません。
「nor」だと、倒置が起こるからややこしいかも。
あと「so that ~」と「so…..that ~」は紛らわしいですが、意味が違いますので区別できるようになりましょう。
「so……that ~」は「so 形容詞/副詞 that ~」というように、「so」と「that」の間に「形容詞/副詞」が入ります。
それでは、今回の記事のまとめです。
接続詞は大きく分けて2種類。「等位接続詞」と「従位(従属)接続詞」。
等位接続詞とは、文法上同類のものを対等につなぐもの。
等位接続詞は、「節(SV)」と「節(SV)」、「句」と「句」、「単語」と「単語」を対等につなぐ。つながれたものに同等程度の力点が置かれる。
等位接続詞の例 「and」「but」「or」「nor」など。
従位接続詞とは、2つの節(SV)をつなぎあわせる。
そのとき、力点は一方に置かれる 最も力点が置かれた節を「主節」という。主節が一番中心になる節(SV)。
従位接続詞には、名詞節をつくるもの、副詞節をつくるものがある。
従位接続詞の例 「that」「if」「because」「although」。
接続詞の記事は、以上といたします。
― To the Finest hour ―
接続詞の役割は、文中のある要素とある要素をつないで文の流れをつくるもの。