「ディクテーション」おすすめ参考書

一からリスニングを鍛えていきたい!

そんな方にぜひやっていただきたいのが、「ディクテーション」というトレーニング。

今回は、ディクテーションとはどういうものなのか具体的に解説していき、そして本格的にディクテーションを取り組んでみたいという方のために、ディクテーション専門のおすすめ教材を紹介いたします。

ただひとつ留意していただきたいのが、ディクテーションのみで、リスニング力が飛躍的にあがるわけではないということ。

「発音トレーニング」も大事です。

リスニングで英文を聞き取るためには、正しい発音もある程度知らなければなりません。

面白いのが、リスニングでは話の内容が把握できたとしても、いざそれを文字で表そうとすると、案外正しく聞き取れてないことが判明することです。

まず最初に「ディクテーション」自体について説明していきます。

ディクテーションとは?

「ディクテーション」とは、「英語の音声を聴き取って、そっくりそのまま音声通りの英文を書きとる」、という語学の訓練法です。

英語4技能の中で、特に「リスニング」を徹底的に鍛えることができます。

リスニングをこれから強化する人、リスニングが苦手だという方はディクテーションを始めるべきです。

ディクテーション専門の教材を、1冊だけでもやってみましょう。

中学1年生レベルの簡単な英語でも、いざディクテーションすると案外書きとれないものです。

まずは黙聴して、「なんとなく全体の意味が分かる」という程度では、ディクテーションではあまり書きとれません。やればわかります。

使用する教材はやさしめの本をおすすめします。背伸びしないように。

未知の単語が30パーセントもあるようでは無理なので、購入するときに英文をサラッと確かめるのがよいでしょう。

ディクテーションの効果

リスニングを徹底的に強化できる

ちょっとした発音の違いを聞き分けることができるようになります。

例えば「a」と「the」は、それ1語では発音の違いを聞き分けることができますが、文単位となるとその2者はほとんど同じように聞こえます。時間はかかりますが、ディクテーションで訓練すれば聞き分けられるようになります。

語彙や文法の確認が徹底的にできる

ディクテーションは英文と真正面から向き合う訓練なので、単語のスペルや構文といった文法事項の再確認にもつながります。

「あれ、スペルなんだっけ?」。簡単な単語でもディクテーション」していればこういったことがよくあります。

単語帳を眺めるような暗記作業ではないので、未知の単語も覚えやすいメリットもあります。

デメリット

とにかく苦しい

ディクテーションはなんといっても地味ーーな訓練なので、進むのに時間がかかります。

忍耐との勝負です。

ディクテーションだけではリスニング力アップしない

ディクテーションは、いわば超精聴訓練。

リスニングの基礎をつくる訓練ではありますが、レベルが高い英語関連の資格のリスニング問題や、海外メディアのニュースに太刀打ちできるためには、概聴や速聴力も必要になります。

まず第一に、単語の正しい発音もある程度知らなければ聞き取ることもできないので、ディクテーション以外の学習中に出てきた単語の発音を、普段から確認しておくべきでしょう。

ディクテーションの進め方

STEP1 まずは黙聴

まずはテキストをみないで複数回リスニングしましょう。

細かい内容までは聞き取れないとしても、どういう内容の英文なのか、概観を把握するように努めてください。

STEP2 実際にディクテーションする

まずは音声を聴きながら、長文1つ全体を書きとってみましょう。

1文ずつ書きとってすぐに答え合わせするのではなく、とりあえずひと通り書き取りましょう。

聴き取れない箇所は、5~10回リピート再生して書き取る努力を。

そのくらいの回数を繰り返しても書き取れない場合は、諦めます。

私の経験上、10回聞いてもわからない場合は、結局わかりません。

STEP3 答え合わせ

テキストをみて、自分が間違ったところ・わからなかったところを確認します。

未知の単語や文法でひっかかったところは、その時点で調べます。

知っている単語なのに聞き取れなかった場合は、悔しがってその気持ちを糧にしてください(知っていて簡単な単語なのに聞き取れないと、ほんと悔しくなりますよ)。

STEP4 間違ったところ、わからなかったところを納得いくまで聴く

納得いくまで、音声を繰り返し聴きつつ、かつ必ず音声をまねて発音してください。

STEP5 期間をあけてもう一度ディクテーションする

復習を必ずしましょう。

どれくらい期間を空けるかは人それぞれですが、タイミングとしては「ディクテーションした英文の内容を忘れかけているとき」が望ましいです。

ですがそれだと曖昧なので、具体的に期間を決めたいのであれば、自分で決めましょう。

ディクテーションの後

「リピーティング」や「オーバーラッピング」を経て「シャドーイング」、「音読」、「日本語訳からの英作」という流れが、私の考えです。

『英語は書いて身につける』

本書概要

本書は、一からディクテーションを始める方に向けた易しいレベルのディクテーション教材です。

書きとる英文は短く、日常会話に即した実用的なものなので、初心者でも取り組みやすいです。

当教材は大きく分けて3つの構成になっております。

①日常生活でよく使われる基本フレーズを身につける、『基本編』

②日常生活で使われるさまざまな会話表現を学べる、『実践編』

③日本人が苦手とする英文法をディクテーションする、『文法編』

『基本編』と『実践編』には、日常会話に出てくる重要表現が各ユニットに1つずつ載っており、また「連結」「脱落」といった英語特有の発音に注意するようポイントをのっけた『聞き取りのポイント』も書いております。

『基本編』と『実践編』の各ユニットには、会話形式のリスニング問題が1題ずつあります。

また本書には、各ユニットの音声の英文をなぞる『なぞり書き』という項目があります。

音声は、CD付録ではなくダウンロード形式です。

おすすめしたい方

中学1~3年までの英文法をひと通り終えて、これからリスニング学習を始めたい方

本書は易しいレベルの参考書ですが、英文の文法は中学3年まではある程度知らなければわからないレベルです。

さらには「仮定法」といった高校で習う文法も中にはあります。

しかしあくまで日常会話に即した内容なので、覚えて損はないと思います。

私の考えとして、英語をこれから始めるのであれば、まずは「発音」と「文法」(3:7くらいの割合で)からやるべきだということで、文法メインから入ったほうがよいのかと。

まずは中学英語の文法を覚え、リスニングの訓練はそれからがよいのかと考えます。

「文法」や「簡単な単語」を知らなければ、リスニングだろうとなんだろうと、英語の意味が理解できず、学習が進まないのです。

一定の英語力はあるが、ディクテーションをほぼやったことのない方

ディクテーションをやったことがないという方、是非やることをおすすめします。

やればわかります、自身のリスニングのできなさを。

それを認識することが大事なんです。

「a」と「the」または「無冠詞」の聞き分けをできますか?

むしろ中1で出てくる単語のほうが、文中では速くしゃべる傾向があるため、聞き取るのが大変かもしれませんよ。

本書の進め方

ユニットの英文をリスニング

まずは、英文全体を複数回リスニングしましょう。

もちろん原文をみないでください。

その後、テキストの質問に答えます。

この段階では、全体の意味を把握するよう頑張ってください。

『なぞり書き』する

原文の所々の単語がうっすら書いてある項目が、各ユニットにあります。

それをなぞります。

なぞりながら、文法や単語でわからないものがあれば、ここで確認しましょう。

『基本編』『実践編』に『表現解説』という原文の中に出てくる重要フレーズがありますから覚えてください。

ディクテーションする

音声を聴きながら、テキストの空所に単語を書いていきます。

聴き取れない空所はあいまいにせず、答え合わせをした後に納得のいくまで何回も聴き直してください。

各ユニットにある『聞き取りのポイント』で、英語特有の発音について(連結など)の解説が書いてあるので、そこは音声を使ってしっかり確認してくださいね。

シャドーイング・音読する

繰り返しリピーティング・オーバーラッピングをやります。

目安は「シャドーイング」ができるようになるまでです。

シャドーイングができるようになるかが大切なポイントです。

その後は「音読」にトライを!

私個人の目安ですが、音読は30回です。

『聞いて書きとる英語リスニング』

本書概要

『簡単な英文でもリスニングだと意味がわからない』を克服する、リスニングを鍛えるディクテーションの教材です。

とってもシンプルに構成された教材なので、取り組みやすい。

この本は、『基本編』と『エクササイズ編』の2つに分かれております。

『基本編』では、日本人が聞き取れない「英語音声の5つの特徴」を学び、ディクテーションしてそれに慣れてもらいます。

例えば、「複数単語なのに1音節のように聞こえる」現象や、「リエゾン(連結)」などに

、もふれています。

『エクササイズ編』は3つに分かれており、『初級編』は問題数が「150問」、『中級編』は「100問」、『上級編』は「50問」です。

問題文は比較的短文で、長文をディクテーションするようなものではありませんので、ご安心ください。

また音声全てを書き取りするのではなく、英文の空所を埋めていく形式です。

そして嬉しいのが、英文の内容が日常会話チックなので、英会話するときに使えそうです。

この教材の気が利くなぁと思った点が、ディクテーション用の問題用紙がダウンロードできるので、テキストに直接書くことなく、何度も復習できることです。

これは他の教材にはみられないサービスです。

ただしこれは、『エクササイズ編』のみです。

音声はCDで、1枚付録でついてきます。

本書をおすすめする方

中学校3年間の英文法をひと通り終えて、リスニングを伸ばしたい方

持論ですが、英語学習のいろんなテキストを使うのですが、その前に中学3年間の英文法を固めるべきです。

種々のテキストを使って、「ディクテーション」「リピーティング・オーバーラッピング」「シャドーイング」「音読」をしますが、英文の意味が分からなければほとんど意味がありません。

単語の意味が分かってても文法を知らなければ、正確な意味がつかめません。

中学の英文法をひと通りやって、今度はリスニング強化を始めからやってみたいという方には、本書が役に立つでしょう。

ディクテーションに取り組んだことがない方

いきなり音声全ての英文をディクテーションするのは、初心者の方にとってはとても負担に感じます。

全ての単語を書き取るの地味ーーな作業なので、、

本書では、全ての単語をディクテーションするのではなく、穴埋め形式なので書き取るのは、英文の一部です(一部といっても、空所の箇所の割合のほう高いです)。

またこの参考書は、シンプルで見やすく使いやすい!

そして書き取る内容が日常会話的なので、実用で使えます。

まだディクテーションやったことなくて、最初に易しい問題をたくさんディクテーションしたいとお考えの方には、取り組んで損はない教材です。

本書の進め方

『基本編』

日本人の英語聞き取りの弱点である5つのパターンを詳しくやります。

①『単語が1音声のように聞こえる』

単語1語だけを聴き取る訓練をします。

②『前置詞と後ろの語句が1音節のように聞こえる』

2, 3単語で構成される前置詞句の聞き取りをします。

③『主語・動詞が1音節のように聞こえる』

ほぼ「主語+動詞」だけの2, 3単語の聞き取りをします・

④『母音がリエゾン(連結)する』

日本人が英語リスニングが苦手である最もな原因、「語句の連結」を聴き取ります。

私的には、本書に「リエゾン」の練習量がもっとあってもいいんじゃないかと思いました。

⑤『「t」・「d」が後ろの語句に結合する』

日本語にはあまりみられない、英語特有の「脱落」を聴き取る訓練です。

これも「リエゾン」と同じく、たくさんの訓練が必要です。

『エクササイズ編』

ディクテーションする量が、段階的に増えていきます。

どの段階でも、『基本編』で学んだ5つのパターンを意識してください。

①『初級編』

10単語以内で構成された英文のディクテーションです。

問題数は150問です。

②『中級編』

10~20語で構成された英文を聴き取ります。

問題数は100問。

③『上級編』

会話形式の英語を聴き取ります。

といっても「A」と「B」が1回ずつ発言する、短い文章をディクテーションするだけです。

『上級編』といっても決して難しくないので、ディクテーション初心者でも取り組めます。

私からひと言

『初級編』から『上級編』で合計300問ありますが、問題を解く(空所を埋める)だけでなく、必ず口を使うトレーニングもしてください。

難しいテキストではないので、「シャドーイング」が比較的イージーにできます。

是非、「シャドーイング」までトレーニングしましょう。

まとめ

「ディクテーション専門」の教材は必ずやるべきというわけではありませんが、リスニングを一から鍛えたいという方には、ぜひおススメします。

もちろん『速読英単語』のような、長文と音声がついてる教材自体で、ディクテーションするのも良いでしょう。

いずれリスニングを鍛えるのであれば、がんばってディクテーションするべきです。

ディクテーションはなかなか進まないので大変ですが、リスニングできるようになることを信じてやってみてください。

今回紹介した教材は、英文自体は易しめのレベルですが、文法的に中学英語3年間が前提になってますので、中学英語がまだあやふやだという方は、早めに中学英文法を固めましょう。

ディクテーション専門の教材は、やるとしても1冊。

ディクテーションのやり方を学ぶのが目的の1つですので、終わったら別な参考書の長文をがんがんディクテートしましょう。

別記事で述べてますが、私個人的のおすすめは『速読英単語・熟語』シリーズです。

単語を学びながら長文で、「ディクテーション」から「シャドーイング」、「英作」までもが一気にできちゃいます。

教材選びのご参考なまでに。

では、今日も英語学習がんばりましょう!

最後までお読みいただきありがとうございます。

― To the Finest Hour ―

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