英文法を覚えるために、絶対知らなくてはいけない事の1つが「品詞」です。
超重要事項なのに、なぜか知りませんが学校教育では、品詞についての学習がなされていないのではないでしょうか?
「えーなんか品詞ってきくと、堅苦しそうな難しい内容でやだなー」
って思うかもしれませんが難しいことはなく、覚える内容はそんなありません。
今回の記事をみていただければわかります。
とにかく品詞っていうものを知らなければ、自分で正しい英文をつくることはできませんので、前回の記事と同様に重要事項ですので、イヤでも覚えてください。
文中の全ての英単語は、以下で説明する「10種類」の品詞に分類されます。
(英語の品詞の数については捉え方が一律ではありませんが、最も多いのは「8種類」という考え方です。しかし私は便宜的に「10種類」としてます。)
今回の記事では、それぞれの品詞を重要なことに絞って、肝心なポイントだけ説明していきます。
そして、「間投詞」以外の品詞については後日の記事でじっくり見ていくことにします。
それぞれの品詞の役割を知ってこそ、英文法の学習のスタートをきることができます。
それではいきます。

英文法の学習は、英語の「品詞」から始まる
「品詞」に分類されるものの中で、最も重要である「動詞」から見ていきます
動詞 英文の設計図をつくる重要な品詞
「動詞」とは、主語の「動作や状態を表す」品詞です。
「文の骨組み・設計図を決める」極めて重要な品詞です。
よっぽどの短文や省略的文章でない限り、1つの文に必ず動詞が存在します。
動詞の種類 大きく分けて2種類
be動詞 動詞は「be」のみ
「存在」「状態」を表す動詞です。
主語や時制(過去のことか現在のことか)によって形が不規則に変化します。
どのように変化するかはここでは割愛しますので、覚えていない方は、参考書やネットで確認してください。
一般動詞 「be」以外の動詞全て
「be動詞」以外の動詞は、全て「一般動詞です。
「動作の内容」を表します。
(しかし中には例外的に、「be動詞」のように「存在」「状態」を表すものもあります)
主語や時制によって、形が変化(動詞によって規則的に・不規則的に)します。
・「主語によって変化する」 → 動詞の語尾に「~s」もしくは「~ies」をつける
・「時制によって変化する」 → 動詞の語尾に「-ed」をつける規則変化か、ガラッと形が変わる不規則変化
動詞の詳細は、下のリンク先を参考にしてください。
名詞 英文の設計図で「主語」「目的語」「補語」の位置に来る
「名詞」とは、「モノ」「コト」「ヒト」の名を表す品詞です。
例えば、「コップ」「三郎くん」「塩」、さらには「~~するというコト」など。
英語では、名詞は「主語」「目的語」「補語」の役割になります。
また名詞には、、
・「単数形」と「複数形」という概念
・「数えられる名詞」と「数えられない名詞」という概念
があります。
これは、日本語にはない名詞の捉え方です。
名詞の詳細は、下の記事を参考にしてください。
形容詞 名詞にかかる 英文の設計図で「補語」の位置に来る
「形容詞」とは、「名詞の性質や状態を具体的にプラスで情報を与える」つまり「名詞と関わる」品詞です。
他の品詞にかかることはありません。
では、どう名詞にかかるのか?
「young」=「若い」という英単語を使ってみていきます。
名詞の直前に置いて名詞を修飾(名詞に限定的に情報を与える)
「若い」+「男」と修飾している。
「限定的に情報を与える」とは、「年寄り男」でもなく「幼児の男」でもなく、いろんな男の中で「若い男」と、限定するということです。
補語として名詞にかかる(名詞を説明する)
この場合の「young」は「補語」になります。
「彼は」+「若い」と、彼について説明しています。
形容詞の詳細は、下のリンクをご覧ください。
副詞 「動詞」「形容詞」「副詞」「文の一部」「文全体」を修飾
副詞は、「動詞」「形容詞」「副詞」さらには「文の一部」「文の全体」を修飾する、マルチプレーヤーな品詞です。
形容詞と比べて、修飾できる幅が、ぐんと広がります。
副詞は「名詞」にはかかりません(修飾できません)。
例を出していきます。
副詞「fast」が動詞「run」を修飾。
副詞「very」が形容詞「beautiful」を修飾。
副詞「very」が副詞「quickly」を修飾。
副詞「yesterday」が文「I played baseball」を修飾。
副詞の詳細は、下の記事を参照ください。
冠詞 名詞とセットになる
「冠詞」とは、名詞の前に置かれる品詞です。
必ず「冠詞」がきたら直後には「名詞」がきます。
しかし逆に「名詞」があるからといって直前に必ず「冠詞」がくるわけではありません。
冠詞は日本語にはない品詞なので、我々にとっては理解しにくい分野です。
冠詞の種類は「 a/an 」と「 the 」しかありません。
冠詞の詳細は、以下の記事に載っております。
代名詞 名詞の代わり だから英文の設計図では「主語」「目的語」「補語」の位置に来る
「代名詞」とは、字のごとく「名詞」の「代わり」をする品詞です。
機能としては「名詞」に近いですが、冠詞や形容詞をつけることはできません。
つまり、代名詞に修飾語句といったものはつきません。
代名詞の例、、
代名詞の詳細は、以下の記事をご覧ください。
前置詞 前置詞は名詞とセットになる
「前置詞」とは、名詞や代名詞の「前」に「置」く品「詞」です。
そして、「前置詞」の後には必ず「名詞」がきます。
前置詞の例、、
ただし、前置詞の中(メジャーな前置詞)には、「副詞として機能する場合があるもの」もあります。
その場合(副詞の場合)ですと、名詞とセットになりません(副詞は名詞を修飾できません)。
なので、文中で見極めが必要になってきます。
前置詞は、文脈によって実にいろんな意味になります。
でも前置詞ひとつひとつに、コアの意味(=原義)がありますので、それぞれの「本質イメージ」をつかんでください。
前置詞はイメージが大切です。
前置詞の詳細は、以下の記事をご覧ください。
助動詞 動詞の直前に配置 「話者の心理」を反映する
「助動詞」とは、「助」+「動詞」というように、動詞に補助的意味を加える品詞です。
助動詞がきたら、「直後に動詞(の原形)」がきます。
来ない場合は、繰り返し言うのを避けるために省略しているだけです。
助動詞がない文は「事実や現実のことを述べる」のに対し、助動詞をつけると「話者の気持ち」を反映します。
助動詞がある文だと「~だろう」「~すべきだ」「~に違いない」「~かもしれない」といった話者の主観がこもった文意になります。
助動詞は、動詞のように無数にあるものではありません。
そして助動詞は、文脈によって意味が変わってきますが、1つ1つちゃんと「本質イメージ」がありますので、それを軸に助動詞と向き合ってれば大丈夫です。
助動詞の例、、
助動詞の詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
接続詞 接続するものは文法的に同じもの
「接続詞」とは、文法上同類のものをつなぐ品詞です。
文法上同類のものをつなぐとはどういうことかというと、、
「単語と単語」「句と句」「節と節」をつなぐということです。
では例をみていきます。
「単語」と「単語」
「単語」+「接続詞」+「単語」
「句」と「句」
「句」+「接続詞」+「句」
「節」と「節」
「節」+「接続詞」+「節」
「節」と「節」つなぐ「接続詞」は、2種類あります。
「等位接続詞」と「従位(従属)接続詞」です。
詳しくは、下のリンクをご覧ください。
接続詞は難しくありません。
基本的に意味を覚えるだけでオッケイです。
間投詞 日常会話に頻出するが、英語学習では重要度が低い品詞
「間投詞」は、話し手の驚き・悲しみ・喜びなどの感情を表す品詞です。
別名「感嘆詞」と言われます。
日本語で言えば「うわっ」「おっとっと」「やれやれ」などですね。
日常会話ではよく使われるし、「他の品詞との関係どうのこうの」といった面倒くさい話はありません。
間投詞に関しては、特に説明はいりません。
洋画を観れば、たくさん間投詞を覚えることができます。
まとめ
今回の記事では、英語の「品詞」というものを見てきました。
とりあえず英語の品詞は10種類あるとします。
今回の記事では、1つ1つの品詞の大事な内容だけにして、ざっくりみてきました。
なので今回の記事で書いたことは、それぞれの品詞の「大原則」になります。
同じことですが、以下に改めてまとめます。
「名詞」は、「もの」「コト」を表す。英文の設計図において、「主語」「目的語」「補語」の位置にくる。
「形容詞」は、「名詞」のみにかかる(修飾する・説明する)。英文の設計図においては、「補語」の位置に来る。
「副詞」は、「動詞」「形容詞」「副詞」「文の一部」「文全体」を修飾。
「冠詞」は、必ず名詞とセットになる。「a」「an」「the」しかない。
「代名詞」は、名詞の代わりをする。つまり英文の設計図において、「主語」「目的語」「補語」の位置に来る。
「前置詞」は、前置詞は名詞とセットになる。各前置詞の「本質イメージ」を知ることが大事。
「助動詞」は、助動詞は動詞の直前に配置。「話者の心理」を反映する。
「接続詞」は、文法的に同類のものをつなぐ。
「間投詞」は、文法学習では重要度は低い。たくさん知りたければ洋画とかを観るべし。
いずれ後日、「間投詞」以外のそれぞれの品詞の記事を書いていきますが、今回記事に挙げたそれぞれの品詞の鉄則を覚えてからのほうが、品詞の記事の理解がよりスムーズになるかと思います。
英語苦手な方、初心者の方は簡単な英文でいいので、リーディングする時に「この単語の品詞はあれだ!」というように、品詞を意識して精読してみてください。
今回の記事は以上です。
― To the Finest Hour ―
「動詞」は、英文の設計図を決める。「存在」「状態」を表す「be動詞」と、「動作」を表す「一般動詞」がある。