こんにちは、孤独なライターです🎵
今回の記事では、「強い」を意味する英単語の比較をしていこうと思います。
今回登場する英単語は
とします。
もくじ
はじめに
英検2級レベルまでで「強い」を意味する英単語だと、「strong」や「tough」ぐらいしか思いつきません。しかし準1級・1級の単語帳をやればわかりますが、「強い」でも複数の英単語があることがわかります💡今回は、「strong」「tough」だけでなくそういった英単語も含めて、各々の単語がもつ微妙なニュアンスの違いを解説していこうと思います❗意外なことに、準1級・1級レベルの英単語でも、日常会話で使えそうなものはたくさんありますよ。
・「stout」「robust」「sturdy」の微妙な意味の違い
・「powerful」のコアイメージ
・「strong」を使ったフレーズを増やすこと
ではまいります、レッツゴー✨
stout
・物理的に「頑丈な」
・人の体型では、「かっぷくのいい」(fatの遠回し表現)
・文学(書き言葉)では、「たくましい」「勇気のある
・名詞では、「(強い)ビール」
物理的に「頑丈で安定している」ことをいうのが「stout」。
人の体型の特徴を表すときは、「fat」の婉曲表現になり、遠回しに「太っている」といっています。
文学といった書き言葉では、人の性格を表すこともでき、「精神が頑丈だ」→「勇猛だ」という意味にもなります。
「stout」が「名詞」の場合、「黒ビール」という意味になります。黒ビールはほかのビールと比べ、味が濃くサラリとしていません。確かに「頑丈で強いビール」といえます。
「Your wristwatch looks very stout.」
「キミの腕時計、頑丈に見えるね。」
「He is sort of stout, isn’t he ?」
「彼ちょっとガッチリ体型よね?」
「We enjoyed many bottles of stout.」
「我々はたくさんの瓶の黒ビールを飲んで楽しんだ。」
robust
・「剛健」→「たくましい」+「すこやか」
・物理的なことだけでなく、「組織」「経済」「システム」についてもいえる
・「人の精神」について→「意思が強い」「頑固」「健康的な」という意味になる
・「食べ物」「飲み物」について→「コクのある」
・「剛さ」からくる「安定性」という意味が含まれる
「robust」は、とにかく「剛い」 そして「剛い」がゆえの「安定性」。
「剛い」からどんなものが来ても負けず、「健全」な状態を保てるという意味があります。
「物理的」なことをいう例だと、「どんな嵐がきても倒壊しない家」と表現するときは、「robust」がとても適します。
もちろん物理的なことだけでなく、「どんなことがあっても崩れない組織・システム」と述べる場合でも「robust」が使えます。
「食べ物」「飲み物」で使うならば、「深い味わいがある」という意味になります。
「He exercises every day. That’s why he’s robust.」
「彼は毎日運動しているから、体が丈夫なの。」
「My house’s robust enough not to be broken down however strong wind comes.」
「オレの家、どんなに強い風がきても倒壊しないくらい頑丈だよ。」
「This wine doesn’t taste robust.」
「このワイン、コクがないね。」
sturdy
・「物理的」なことに使われるのがメイン 「耐久性」に優れて頑丈なもの
・「人の特性(肉体的)」→「たくましい」「強そうな体」
・「人の特性(精神的」)→「頼もしい」「妥協しないメンタル」
・「strong」と同じだが、少し堅い表現
「生産物」や「資材」など、モノの性質を表現するのがメインです。
「屈強」で「耐久性」に優れているという意味で、モノの「頑丈さ」をまさに表す単語。
例えば、「頑丈な靴・カバン」「頑丈なビル・家」には、ぜひ「sturdy」を使ってください。
もちろん「人格」に関しても使えます。「強靭な体」といった「肉体的」なことだけでなく、揺るぎない精神の持ち主で「頼りになる」や「断固とした信念」という意味で使うこともできます。
「strong」を強調したのが「sturdy」と覚えておきましょう。
「The shoes I bought yesterday is very sturdy.」
「昨日買った靴、メッチャ丈夫だよ。」
「He has a sturdy mental enough to endure any hardship.」
「彼は、どんな困難にも耐えられる強靭なメンタルをもっているよ。」
「This timber is so sturdy. Let’s use it !」
「この木材、メッチャ丈夫。ぜひ使おう!」
powerful
・「影響力」のある「強さ」「強大さ」
「頑丈」や「剛健」といった「強い」ではなく、「影響力」がある「強さ」というのが「powerful」のポイントです。
もともと「power」のメインな意味は、「権力」。
「powerful machine」といったら「力強いマシーン」と、物理的な強さを表しますが、「powerful presentation」といったら、「力強いプレゼン」ではなく、「影響力があるプレゼン」と訳すのが正解です。
他には、「影響力がある」ということで、「(議論・演説が)説得力のある」や「(薬が)効力のある」という意味でも使われます
「She is a very powerful influencer.」
「彼女は影響力がとてもあるインフルエンサーだ。」
「Winston Churchill is said to be one of the most powerful speaker.」
「ウィンストン・チャーチルは、最も影響力のある演説者の一人といわれている。」
「This medicine is powerful enough for you to get over the disease.」
「この薬、キミが今の病気を克服するのに十分な効力があるよ。」
tough
・「物理的」「精神的」に「きびしい」
・そこから、きびしさにも耐えうる「強さ」を表す
・「折れにくい」「壊れにくい」が「tough」の原義
「tough」には、もともと「きびしい」という意味があり、「物理的にきびしい」→「過酷な環境にも耐えられる『強さ』」を表します。
「精神的にきびしい」→「苦難な環境にも耐えられる『強さ』」へと意味がつながってきます。
そこから導き出せる「tough」のコアイメージは、「折れにくい」「壊れにくい」ということになります。
ですが「tough」は、状況によってはそのまま「きびしい」という意味が合う場合もあります。
「He has a tough mind. Whatever predicament comes to him, he will never give up.」
「彼は強靭なメンタルの持ち主だ。どんな逆境がきても、彼は諦めないだろう。」
「The president is trying to settle down the tough incident.」
「大統領は、収めがたい紛争を解決するのに奮闘している。」
「It’s an absolutely tough condition for us.」
「これは我々にとって、間違いなく厳しい状況だ。」
strong
・最も一般的に使える「強い」を意味する単語
・原義は「きびしい」→だから「強い」になる
・いろんなシチュエーションで使える
・「頑丈」「剛健」だけでなく、「影響力のある強さ」にも使える
「強い」を表す、もっとも手軽な単語。
「力が強い」「体がタフだ」「強靭なメンタルだ」「建物が頑丈だ」「耐久性が強いタイヤだ」など、一番幅広くカバーできるのが「strong」です。
「強い」を表すのに迷ったら「strong」を使いましょう、といっても過言ではありません。
また、「色」「風」「光」「味」などが「強烈な」という意味を表す形容詞にもなります。
「strong」は実にいろんな場面で使えます。
・「a strong possibility」→「高い可能性」
・「a strong relationship」→「固い絆」
・「a strong position」→「確固たる地位」
・「a strong economy」→「上昇気味の経済」
・「a strong mind」→「曲げない意思」
ほんの一例です。
では「strong」の例文を挙げます。
「He has become much stronger than he used to be.」
「彼は以前の彼よりはるかに強くなった。」
「Which do you prefer strong tea or weak ?」
「濃いお茶と薄いの、どっちがいいですか?」
「His speech wasn’t strong for me.」
「私には、彼の演説は説得力がなかった。」
「This building is so strong enough not to be collapsed by any earthquake.」
「このビルは、どんな地震がきても倒壊しない。」
「He is one of the most strong candidates to win the election.」
「彼は選挙に当選する最も見込みのある候補者の1人だ。」
まとめ
・「stout」→「頑丈」で「安定」している
・「robust」→とにかく「剛健」 ゆえに「安定性」がある
・「sturdy」→おもに「生産物」や「資材」が「丈夫」である
・「powerful」→「影響力」のある「強さ」
「強い」を意味する英単語を解説してきました。「strong」や「tough」だけではなく、「stout」「robust」「sturdy」も使いこなせるようになると、「強い」は「強い」でも表現の幅が広まります💡でもあまりナイーブにならず、、「stout」「robust」「sturdy」はどれをとっても、「強い」というニュアンスは伝わるはずです💦でも「powerful」は上記の通り、違った意味で「強い」なので、それは区別して使うべきです❗また「strong」のフレーズをいくつか挙げましたが、まだまだ「strong」が使えるフレーズはあると思うので、ご自身でチェックしてもっと「strong」を使えるようになりましょう🎵
ー To the Finest Hour ー
・「stout」
・「robust」
・「sturdy」
・「powerful」
・「tough」
そして
・「strong」