熟語というと、「なんか難しそうだな」とか思いませんか?
英単語のように熟語を習得するのも暗記要素がありますが、「100パーセント暗記」というわけではありません。
「イメージ」を使って、熟語を覚えやすくすることができます。
「単語帳」と「熟語集」は基本的なアプローチの仕方は同じですが、少し違いをつけるべきだと思います。
それが今回の記事のメインではありませんが、そのことにも触れていきつつ熟語学習について解説していきます。
もくじ
熟語学習のポイント
丸暗記100パーセントという考えを捨てる
もちろん暗記に頼らなければいけない熟語もありますが、「必ずしも暗記ではない」ということを知っていただきたいのです。
では暗記以外になにがあるのか?が次の項目です。
イメージを使う
基本動詞・前置詞と同じですが、熟語学習も丸暗記だけでは太刀打ちません。
熟語だってその数と言ったら半端ないのもなので、丸暗記のアプローチなら途中で挫折するでしょう。
そこで熟語の学習でも大事になってくるのが、「イメージを使うこと」。
熟語は、基本イメージをもつ「基本動詞」「前置詞」で成り立ってるものが多いんです。
そこで
これが熟語学習に大事なことです。
書くより、口にした方が効率的
熟語というのは、複数の単語から成り立って意味を形成するものです。
つまり「句」というものですね。
そして英語の熟語は
日常的に使われる易しいレベルの単語から形成されている。
熟語というのは簡単な単語で形成されるものがほとんどなので、未知の単語を学ぶように「スペルを覚える」といったことはありません。
英検準1級が求める「7000~8000語」レベルの単語を使った熟語なんて、まず遭遇しません。
単語を1つ習得するより、熟語を1つ習得するほうが簡単だと言えます。
熟語学習には「スペルを覚える」といったことがありませんから。
だから「書いて覚える」ことは必要ない。
代わりに「口を使うこと」です。
つまり「発音」しながら熟語の意味を確認するというのが、ベストなやりかた。
「書く」のが向いてるのが「単語」の学習。
「発音する」のが向いてるのが「熟語」の学習。
これが、「単語帳」と「熟語帳」の学習アプローチの違いです。
スキマ時間を有効に使う
熟語の学習は、ノートを使ったりしなくてもできるもの。
熟語帳とペンを1、2色つかう程度なので、どこでもできます。
ちょっとした時間を、有効に使いましょう。
起きた後、寝る前の10分間でもいいでしょう。
では「1日 10分間 1カ月」のスキマ学習をすると、どのくらいになるのかというと、、
「10分/日」 × 「30日」 = 「300分(5時間)」
なんと「1日10分のスキマ学習」で「1カ月で5時間の勉強量」にも!!
スキマ学習もバカにできません。
参考教材の選び方
自分のレベルにあったもの
これは大事です。
むしろ日常会話のための熟語学習をしたいのなら、易しいレベルの熟語集をやるべき。
難易度が低いほうが、日常で当たり前に使う熟語がたくさんのってるからです。
だから中学レベルから熟語を固めていったほうが、現実的。
買った教材を何回も繰り返す
買った熟語集を何回も繰り返しましょう。
もっている熟語集を中途半端にして、無暗にいろんな教材に手を出さないこと。
「98パーセント」覚えたなら、次の教材に移ってもOK。
「繰り返し」やるというのは、最初は進捗具合が遅いです。
ですが中盤からどんどん速さが増します。
「我慢が必要なのは最初だけ」。
熟語集のやりかた
まずは未知の熟語にチェックをいれる
知ってる熟語を省くためです。
チェックした未知の熟語を中心に、何回も繰り返していくのです。
知ってる熟語を繰り返していては、意味がありません(ただしアウトプットの訓練でしたら、知ってる熟語も繰り返す必要はあります)。
チェックした熟語を繰り返しみる(赤シートを使う)
単語帳・熟語集のほとんどは、「赤シート」が添付されています。
この「赤シート」を使って「未知の熟語の意味を隠しては答えを確認」する作業をテンポよくこなしていきます。
何回も繰り返していれば未知の熟語が減っていき、よりペースが加速。
赤シートは語彙の学習を、非常に効率的にできるものです。
熟語を使って、短文ストーリを言ってみる
これは記憶定着だけでなく、アウトプットの練習にもなります。
アウトプットの訓練には、ぜひ取り入れていただきたいメソッド。
熟語帳にのっている複数の熟語を材料にして、ショートストーリを英作するということ。
まとめ
熟語学習は暗記に頼らない。イメージを使う(熟語内の単語の意味をからめ合わせる)。
熟語集をやるとき、「書く」よりも「発音する」ほうが効率的。
自分のレベルにあった教材を何度も繰り返す(98パーセント覚えるまで)。
まずは、熟語集の未知の熟語にチェックをいれる。
熟語集付属の「赤シート」を使って、チェックした熟語を中心に何度も学習する。
今回は以上です。
― To the Finest Hour ―
語句のそれぞれの基本イメージを合わせて、総合的に意味をふくらませていく。