こんにちは、孤独なライターです。
速読シリーズの熟語版、『速読英熟語』を紹介します。
「熟語」「イディオム」と聞くとイヤに思いがちですが、それもそのはず。
「熟語は暗記」という考えだからです。
でもそんなことはありません。
ご参考に以下のリンクをお読みください。
熟語集の基本的な学習の仕方は、単語帳と変わりません。
ただし、熟語学習で取り入れるべきなのは「イメージ」です。
大学受験参考書ですが、熟語の意味をみると日常シーンに生かせそうなものばかりです。
①『速読英熟語』を使うタイミング。
インプット学習とアウトプット学習では、使用してもいいタイミングが違います。
②『速読英熟語』の特徴。
掲載熟語数は、少なくもなく多くもなく(私の見解)。
③『速読英熟語』の使い方。
インプット学習では、「イメージ」を使うことが肝です。
それでは、本論に入っていきます。
使うタイミング
インプット学習では 中学英語ができるようになってから
この熟語集の長文は、文法的には中学レベルです。
なので単語・熟語の意味さえわかれば、中学英語をクリアした方なら読めます。
でも「I wish I were ~」のような「仮定法」も出てきます。
仮定法は高校英語ですので、勉強してください。
長文が読めないと、スムーズに熟語を学習できません。
長文を使わないとなると、ただ熟語をみて暗記するだけになってしまいますが、文章を使ったほうが使い方を学べるし、文脈の中のほうが記憶に残りやすいです。
アウトプット学習では 英検2級相当の英語力ができてから
『中学版』『入門編』でもそうですが、私の考えでは「基本的に本格的なアウトプット訓練は、英検2級に合格してから」です。
それまで、スピーキング訓練はやる必要ありませんが、どうしてもオンライン英会話とかやりたいのであればその気持ちは止められないですね(ただ英語力が足りなくて、何も話せないとなると、費用対効果が悪い)。
英文法を知らないと、文法的にミスが多いスピーキングになってしまします。
私が大学のころお世話になった英語の言語学者によれば、「文法を正しく理解できる人のほうが、スピーキング向上速度が速い」とのことです。
『英熟語』は大学入試対策のための教材ですが、長文内容が比較的易しめなので、アウトプット訓練(瞬間英作トレーニング)にも使えます。
『速読英熟語』の特徴
掲載熟語数 全部で1079個 日常会話で使えそうなものが多い
熟語数 855 構文数 224 合計 1079
本書では、主要大学(+センター試験)の過去7年間にわたる入試問題の中から、2度以上出題された熟語・構文・語法をすべて掲載しています。
『速読英熟語』 P7 より引用
大学入試のデーターから、掲載熟語が選定されています。
「大学入試問題をベースにしてるから、日常会話的ではないのでは?」と考える人がいますが、全然そんなことありません。
熟語を構成する単語を見ますと、ほとんどが中学英語で登場する単語ですし、決してアカデミックな意味の熟語ではありません。
ということで実践にも使える熟語が多いので、インプット学習だけでなく、スピーキングのトレーニングにもかなり使えます。
長文は50題 1題「200語」くらい
本書によれば、長文の選定基準は以下の通りです。
難しい英文は避け、比較的易しい英語で書かれながらも入試問題で頻出している(あるいは今後頻出しそうな)テーマを選んで編集しました。
『速読英熟語』 P7 より引用
長文レベルは『速読英単語 入門編』よりレベルが少し高いですが、『速読英単語 必修編』よりは明らかに易しくなります。
長文の内容は比較的アカデミックなものは少なく、ジャーナリスティックといえるものが多い印象。
ですのでガチガチした内容ではないので、気軽に読めます。
長文の語彙数はだいたい「200words」くらいで、1分30秒で読めようにしたいところ。
また、『必修編』よりは日常生活的な内容なので、『入門編』と同じくらいのタイミングで、アウトプット学習に使えます。
『英熟語』の使い方
インプット学習としては 熟語の意味を「イメージ」してみる
『速読英単語』シリーズの、インプット学習のやり方は、以下のリンクに記載しています。
「黙聴」「黙読」~「シャドーイング」までの過程で、熟語を覚えてください。
それと熟語学習では、熟語の定着を強化するために「イメージ」を取りいれてください。
例えば
「take after」→「take(取る)」+「after(~の後)」→「~の後を取る」→「~に似る」
こんな感じで、まずはイメージを使ってみましょう。
アウトプット学習としては ひたすら口で即英作する
もし未知の熟語があれば、まずは知らない熟語をまとめて一気に覚えてください。
(英検2級に合格してアウトプット学習ができる段階まできたら、本テキストの熟語はほぼ知っていると思います。)
あとは長文内容を理解したら、ひたすら「瞬間英作」するのみ。
他の「速読シリーズ」と、アプローチの仕方は変わりません。
まとめ
以上『速読英熟語』を解説してきました。
先ほども言いましたが、本書は大学受験用の教材ですので難しい熟語がのってるイメージをもつかもしれません。
ですが、日常シーンで使えそうな熟語もたくさんあります。
英会話できるようになりたい方にとって覚えといて損はありません。
では今回の記事のまとめに入ります。
中学英語が固まっていれば、長文はだいたい読める。
「仮定法」の基本は知っておく。
「イメージ」を使って、イディオムを覚える。
長文の題材が、アカデミックというよりはジャーナリスティックなので、気楽に読むことができるしネタの内容がみなさんにとっても興味深いと思います。
英検2級に受かってから(英語の基礎が固まってから)。
ひたすた瞬間英作。原文通りに英作しなくてもよい。
『英熟語』の長文はレベルは決して高くないので、スピーキング訓練の初~中期の段階から使えます。
ただし英検2級に受かって、英語の基礎を身につけたと確認できてから。
「英検2級まで待てないよ」という方は、2級というのがハードルが高いと感じているのでしょうが、ちゃんと勉強すればそんなことはありません。
ゼロから英語を勉強しても一定期間集中して勉強すれば、英検2級「半年~1年」で受かります!
そんなに時間はかからないので、サッと英検2級に合格しましょう。
それからスピーキング訓練を、スポーツのようにガツガツやればいいんです。
『英熟語』も含め「速読シリーズ」を使ったアウトプットの訓練の基本は、ひたすら「瞬間英作」することです。
ぜひトライしてください。
今回の記事は以上です。
― To the Finest Hour ―
『速読英熟語』の熟語は、日常英会話にも使える。