こんにちは、孤独なライターです。
今回は英語の、「基本動詞」についてピックアップします。
英語の「基本動詞」ときいて、何の単語を思い浮かべますか?
「get」「have」「go」「make」といったよく目にする動詞ですよね。
英語だけでなくヨーロッパ西部の言語では、日常生活でよく使われるなくてはならない動詞なのです。
しかしこれがまた厄介で、よく使われるくせに第2言語学習者には難しく、一筋縄にはいかない動詞。
基本動詞の学習には終わりがないと言っても過言ではありません。
①英語の基本動詞の特徴について。
基本動詞は、それ以外の動詞よりもいろんな文型を使えます。
②英語の基本動詞の勉強の仕方について。
基本イメージです。これを勉強しましょう。
③英語の基本動詞が学べるおすすめ参考書について。
2冊紹介してます。
では、本題にいきましょう。
もくじ
英語の基本動詞とは?
日常生活で最もよく使われる動詞
基本動詞とは、会話で最もよく使われる動詞。
「使用頻度が最も高い動詞」と言えます。
英語学習では、初期の段階で習いますね。
<基本動詞の例>
「get」「put」「have」「take」「do」「make」「hold」「go」「come」「give」など。
みなさんご存じの動詞です。
日常会話だけでなく、小説といった書き言葉でも使われます。
逆に基本動詞は、論文など「アカデミックな英文」では、あまり使われません。
複数の文型をとれる
・基本動詞によってとれる文型の種類はちがう。
・全ての基本動詞が全ての文型を使えるわけではない。
・文型が変われば、基本動詞の意味も変わってくる。
英語の文型は5種類。
「第1文型」「第2文型」「第3文型」「第4文型」「第5文型」です。
基本動詞以外の動詞の専らは「第1文型」「第3文型」をとりますが、基本動詞はいろんな文型をとることができます。
ちなみに第1~5文型の全ての文型をとれるのは、「get」のみです。
意味がシチュエーションによって変わる
さらに同じ文型でも、基本動詞の意味がシチュエーションによって異なる。
基本動詞は、状況によって意味が変わってきます。
例えば「get」を例にすると
・「get milk at that store」→「あの店で牛乳を買う」
・「get a good education」→「いい教育を受ける」
・「I’ll get you a drink」→「君に飲み物をもってくるよ」
このように、そのときの背景で意味が変わってくることがわかります。
さらに基本動詞が「句動詞」になると、もっと基本動詞の意味が広がってきます。
「句動詞」のパターンは何種類かありますが、一番メインなのは
「句動詞」=「基本動詞」+「副詞」
副詞が動詞にくっつくことで、もともとの基本動詞の意味とは異なる意味になります。
例を出します。
・「put off」→「延期する」
・「put away」→「片づける」
・「put down」→「(頭金を)払う」「書き留める」「着陸する」など
このように「基本動詞+副詞」=「句動詞」によって、基本動詞の意味が無限に広がるのです。
ですので、基本動詞の全ての意味を暗記するのは不可能ということです。
しかし状況によって意味が変わるといっても
「基本動詞」には「基本的な意味」がある。
それぞれの基本動詞は「本質的意味」をもっているのです。
これに関して次の項目で説明します。
基本動詞の勉強方法
基本動詞のシチュエーション別の全ての意味を暗記するのは不可能 ということで、ではどうやって基本動詞を勉強したらいいのでしょうか?
まずはそれぞれの基本動詞の「基本(コア)イメージ」を知ること。
基本動詞の「本質的意味」をつかむことが重要です。
基本動詞の例文を暗記するだけでなく、基本動詞のコアイメージから想像して意味をつかんでいくこと。
例えば
・「go on (doing)」→「機動状態で」「行く」→「~し続ける」
・「go off」→「離れて」「行く」→「退場する」「爆発する」
・「take after O」→「Oの後」「をとる」→「Oに似る」
・「look forward to O」→「Oに向かって」「前を」「見る」→「Oを楽しみにしている」
・「get off O」→「Oから離れた」「(ある状態を)ゲットする」→「O(電車やバス)を降りる」
句動詞に特化した記事のリンクを貼っておきます。
ではこれから基本動詞の参考書を数冊紹介させていただきます。
『英語は20の動詞で伝わる』 かんき出版
とくに基本動詞入門者におすすめ。
本書の基本軸は(=著者の主張)は
・一般の英語学習者は、基本動詞で言い表せることでも、単語帳に載った大学入試で出てくるような単語を使いたがる。
・結果として英語はアウトプットが難しいと感じ、英語から退いてしまう。
・でも基本動詞を身につければ、大学入試で出るような単語をつかわなくても、ほとんどのことが表現できる。
ということです。
本書はかわいいイラストが随所にあり、文字が小さくなく、そして文量が多すぎず、学習者を飽きさせない教材です。
基本動詞は動詞だけで使われるよりも、前置詞や副詞とセットになることがほとんど。
そして本書は、「基本動詞+前置詞/副詞」に対して、ちゃんと例文が提示されています。
本書の取り組み方は
①動詞自体の基本イメージを知る。
②「動詞」と「前置詞/副詞」が組み合わさった意味を知る。
③それを使った例文を理解する。
④それを使って、何かアウトプットしてみる。
こういう流れでやってみるのが、本書のアドバイスです。
また本書の最後のほうに、「起きてから寝るまでの」日常生活で使うであろうフレーズの例文をまとめたパートがあります。
例えば、「ビジネスシーン」「休日の時」、その他いろいろ状況別の基本動詞を使った日常フレーズを学ぶことができます。
ちなみに、音声はありません。
『ネイティブ感覚基本動詞使い分けブック』 アルク
似ている基本動詞の微妙なニュアンスの違いを学習できる教材。
表紙の帯からの引用ですが
・「push」と「press」の違いがわかりますか?
・「hate」と「dislike」どっちがより「嫌い」かわかりますか?
「見る」は「見る」でも、「see」なのか「watch」なのか「look」なのか。
日本語にすると同じ意味なのに、英語だと違う単語になる。
全部で6つのチャプターがあり、状況別で基本動詞が6つに分類されてます。
例えば
・生活一般にまつわるもの。
・ビジネスシーンで使われるもの。
・感情を表すもの。
・ニュースに頻出するもの。
取り上げている動詞は全部で「210個」。
「go」や「make」といった基本動詞から、それに追随する頻出度の高い動詞が網羅されており、
微妙なニュアンスの違いの単語を正しく理解できたかを試す、確認問題が各項目についております。
例えば、「see」「look at」「watch」などの違いを理解できたか確認する問題とか。
何といっても確認問題があると、知識定着に役立ちます。
ちなみに、音声はありません。
まとめ
英語の基本動詞について解説してきました。
基本動詞をネイティブ並みにマスターすることは不可能ですが、ネイティブのレベルを目指す必要はありません。
基本動詞の使い方をどんどん学んで、英会話のバリエーションを増やしていけばいいだけです。
ネイティブを目指さなくても英会話はできます。
では、今回の記事のまとめです。
基本動詞は、日常最頻出の動詞。複数の文型で使える。
全ての基本動詞が、全ての文型を使えるわけではありません。
全ての文型を使えるのは、「get」のみです。
基本動詞は、状況によって意味が変わる。
状況によって意味は異なりますが、あらゆる状況に通じてる「基本的な意味」はあります。
大切なのは、基本動詞の基本(コア)イメージを知ること。
基本動詞の理解で、大事なのはこれです。
英語を第2外国語として学ぶ我々にとって、英語を理解するにはとにかくイメージを使うことが大事です。
基本イメージをつかんでさえいれば、いろんな状況にも対応できるということ。
基本動詞の学習に対して、こういった考え方をもって臨んでみてください。
今回の記事は以上です。
― To the Finest Hour ―
それぞれの基本動詞の、基本イメージを知ることが大事。