こんにちは、孤独なライターです。
英語の基礎を固めるための、インプット学習のやり方について解説します。
日常英会話・ビジネス英語・受験英語など、英語の世界はいろいろありますが、どんな英語でも同じ基礎から成り立ってます。
まずは、英語の基礎をインプットです。
インプット学習の大きな流れを一言でいうと、こうなります。
①「英文法」の学習のながれについて。
「中学英文法」+「仮定法」がメインになります。
②「発音」の学習の流れについて。
日本語にはない英語の発音の特徴のについて解説します。
③「長文」をつかったトレーニングの流れについて。
「シャドーイング」までいくためのトレーニング方法を紹介します。
では、本題にまいります。
もくじ
英文法
文法を知らなければ、英文を正しく理解できないし、言いたいことを言えません。
中学英文法をマスターする
全ての英語は、中学英文法が基礎になっている。
「英文法の学習」=「中学英文法の学習」です。
高校英文法は、中学英文法の発展形なので中学英文法が礎になってます。
仮定法をマスターする
仮定法は日常英会話に必須だが、中学では習わない英文法。
仮定法を使った表現は日常会話でもよく使われます。
ですが中学英語ではなく、高校で習う文法です。
仮定法は文法ルールが独特で、文法を知らないと全然わからないものなので、しっかり勉強しましょう。
高校で習う文法はやらなくていいのか?
高校で習う文法は、中学で習う文法の発展型。
高校英語は新しい文法を覚えることより、中学で習った文法がもとになった「構文」を覚えることがメインになります。
なので高校英語で新しく習う文法はあまりありません。
中学では全く習わない文法といったら、「仮定法」です。
もちろん中学英語では習わないことを、高校英語では習います。
ですが高校英語は、中学で習った文法をもっと深くやってくことがメインになります。
そう考えると、やはり中学英文法を固めることが最優先。
発音
「発音記号」から学習する
発音記号の勉強をすれば、単語帳を使って自分で単語の正しい発音を覚えることができる。
正しい単語の発音を知ったほうが、リスニング力はつきやすいです。
正しい単語の発音を知るためには、単語帳にのってある単語の「発音記号」を理解すること。
発音記号をみただけで、大体の発音はわかる状態をつくってください。
そのためには、発音記号をメインに学べる参考書をおすすめ。
「文単位」で英語を聞くのではなく、「単語単位」で英語を聞けるものです。
まずは、「母音」「子音」を徹底的に覚えてください。
なぜ日本人は英語が聞き取れないかを知る
日本語と英語の発話の仕方の大きな違いを知ることが大事。
なぜ、日本人は英語を聞きとれない民族なのか考えたことはありますか?
まずはそこからです。
英語と日本語の発話の仕方の違いを知ったからといって、すぐに英語を聞きとれるわけではありません。
ですがその2つの違いを知ることで、以後の英語学習の伸び率に違いが出てくると思います。
私からしたら、英語と日本語の大きな違いは
日本語は、単語1語1語はっきり分けて発音する。
英語は、単語同士をベラベラにつなげて発音する。
「リエゾン」「脱落」になれる
「リエゾン」「脱落」は、日本語にはない発話現象。
単語同士をベラベラにつなげて発音する英語の現象をつくっているのは、「リエゾン」と「脱落」です。
日本語にはない現象。
「単語の語尾」と「次の単語の語頭」をつなげて発音する現象。「連結」とも呼ばれる。
「an apple」→「アン アポー」ではなく「ア ナポー」
単語の語尾が「子音」、次の単語が「母音」のとき、このようにつなげて発音します。
「単語の語尾」の発音を省略する現象。「子音」が省略される。
「next stage」→「ネクスト ステージ」ではなく「ネク ステージ」
次の単語との関係で語尾が発音しにくいとき、このように省略が起こります。
長文トレーニング
Step1 黙聴・黙読
まずは、どれだけ自分の力で内容を理解できるかトライする。
力試しのつもりで、試験に臨むつもりでやってください。
知らない英文をどこまでリーディング・リスニングできるか確認するためです。
①細部まで理解できない場合は、大まかな流れだけでもつかむ。
②黙読・黙聴を繰り返すのは、3~5回。
Step2 ディクテーション(内容の理解)
目的は、聴き取れないところを聴き取れるようにして、シャドーイングにつなげるため。
ディクテーションで心がけることは3つ。
①10回繰り返しても聞き取れないところは、あきらめる。
そもそも、知らない文法の英文や単語は聞き取れません。
そして知ってる単語でも、聴き取れないことはよくあります。
私の経験上、5回繰り返して聴き取れない場合は、永遠に聴き取れません。
すぐに諦めてください。
②何がわからなくて聞き取れないのか明らかにする。
・「知らない文法」だから?
・「知らない単語」だから?
・「知ってる単語だけど発音がわからなかった」のか?
・「リエゾン・脱落で聞き取れなかった」のか?
こういったことを、必ずはっきりさせてください。
「黙聴」で聞き取れたと思ったところも、案外正しく聞きとれていないと気づきます。
③ディクテーションするのは1回だけでいい。
ディクテーションは、スラスラ進まないトレーニングなので非効率的です。
確かにディクテーションはリスニングのトレーニングですが、リスニング力を鍛えるというよりは、聴き取れない部分を明らかにするためのものです。
なのでディクテーションは何回もやる必要はありません。
本格的にリスニング力を鍛えるのは、STEP 4の「シャドーイング」です。
Step3 精読(内容の理解)
・ディクテーションで、知らなかった文法・単語を覚える。
・英文の内容を全部理解する。
ひとつ残らず知らない単語・文法はつぶしていきましょう。
そして文章の大まかな流れだけでなく、1文1文しっかり理解しましょう。
例えば
・文の「主語」は何なのか、「動詞」は何なのか?
・これは、目的語なのか補語なのか?
・この「副詞」は何を修飾してるのか?
・この文は第何文型か?
こういった疑問を持ちながら精読して、長文の「文法」「単語」「文意」をパーフェクトにしてください。
精読の時点で、長文中わからないことはないようにしてください。
次のSTEP3の「シャドーイング」をスムーズにやるためです。
文の意味わかってないのにシャドーイングしても意味ありません。
Step4 シャドーイング
特にリスニング力を鍛える最強のトレーニング。
英語音声のすぐ後を追って、音声通りの英語を口にする。テキストは見ない。
シャドーイングは「アウトプット」と思われがちですが、私はどちらかと言えば「インプット」の学習と考えています。
なぜなら、シャドーイングで一番鍛えられるのはリスニング(インプット)だからです。
シャドーイングするにあたり意識することは2つ。
①いきなりシャドーイングが無理なら、「オバーラッピング」から始める。
シャドーイングは決して簡単ではありません。
最初からできなくて当り前。
まずは「オーバーラッピング」から始めてください。
英語音声のすぐ後を追って、音声通りの英語を口にする。テキストを見ながらやる。
あくまでオーバーラッピングする目的は、シャドーイングできるようになるためです。
②3回くらいスムーズにシャドーイングできたら、「リピーティング」か次の長文に移る。
3回くらいスムーズにシャドーイングできれば、その長文の内容は定着したと言えます。
そしたら次の長文に移ってください。
「たった3回?」と思いますが、そこまでいくのに何度もトライしてるはず。
「リスニング」には最強のトレーニングです。
シャドーイングのやり方は、以下の記事を参考にしてください。
Step5 リピーティング(任意)
インプットで学んだことの定着によりつながる。
音声を1文(1フレーズ)リスニングしたら、いったん音声を止めて、音声通りの英語を口にする。テキストは見ない。
半ばアウトプットのトレーニングです。
なのでインプット学習の段階でやるかは、あなた次第。
やらないで次の長文に取り組んでもかまいません。
リピーティングをやればわかりますが、けっこう負荷が高いトレーニングです。
聞いた音声をいったん記憶に留めるトレーニングなので、記憶力も鍛えられます。
まとめ
英語の基礎を固めるための「インプット学習」の流れについて説明してきました。
「中学英文法」+「仮定法」を学習する。
高校英語は、中学英文法がもとになった「構文」や、中学英文法をもっと深くやってくことがメインになります。
①始めに、「発音記号」を覚える。
②次に、「リエゾン」「省略」に慣れる。
どれもが、日本語にはない英語の発音の特徴です。
①黙読・黙聴(自分の力試し)
②ディクテーション(内容理解)
③精読(内容の徹底理解)
④シャドーイング(英語回路をしみこませる)
⑤リピ―ティング(任意)
「シャドーイング」が最終目標で、「リピーティング」は省いても大丈夫です。
今回の記事は以上です。
ー To the Finest Hour ー
「英文法」と「発音」を学習して、それを「長文」を使ってトレーニングする。