こんにちは。
今回も「単語」に関する教材を2つ紹介します。
前回の記事では、「総合英単語帳のシリーズ」を紹介しました。
今回の記事では、、
・「こんな切り口の単語帳もありますよ」
・「単語はこうやって覚えることもできますよ」
・「よく似ている単語、実はこんな微妙な違いがありますよ」
といった英単語に関する教材を紹介いたします。。
1つ目は、英単語の「語源」に関するもの!
英単語には紛らわしいものがあったりで覚えるのが大変です。
ただの暗記だけでは面白みがありませんよね。
そこでおすすめしたいのが、語源を使って単語暗記にアプローチするやりかた。
単語の勉強がいくらか楽しくなります。
2つ目は、未知の単語を覚えるための本ではなく、知ってる単語でも似た意味を持つ単語を、使い分けられるようにするための教材!
「見る」は「見る」でも、「look at」「watch」「see」と皆さんがよくご存じの単語ですが、微妙な意味の違いがわかりますか?
2つ目の教材では、こういったことを学べます。
こういった内容は、雑学的で面白い。
では、それぞれの教材を紹介いたします。
もくじ
『英単語の語源図鑑』 かんき出版
本書は、英単語の「語源」の参考書では人気があるものの1つです。
イラスト付きで、しかも割とカワイイ、見やすい、親しみやすい、しかし有益で興味深い情報がたくさんあり、人気がある理由がわかります。
日本語でも漢字を部首に分けて意味を推測できるように、英単語でも同じアプローチで意味を推測できるのです。
単語の頭を「接頭辞(接頭語)」、真ん中を「語幹」、おしりを「接尾辞(接尾語)」といいますが、それぞれには一定の意味があります(もちろん全ての英単語に、それらすべてが含まれているとは限りません)。
本書は、、
著者曰く最も効率的な単語の覚え方は、語源を使って覚える方法で、語源による学習で10000語まではカバーできることが研究で実証されているそう。
本書は全部で12のチャプターで構成されており、「接頭辞」によってチャプターが分かれています。
そしてチャプター内は、「語幹」ごとに区切られております。
例えばチャプター1は接頭辞「ad」についてで、そのチャプター内は1つ目の項目は「mini(小さい)」(administerなど)、2つ目は「voc, vok, vouch(呼ぶ)」(advocateなど)、、というようにこんな感じの構成になっている仕上がり。
本書は「12個」ではなく「12種類」の接頭辞(つまり1種類の中に数個の接頭辞)と、103個の語幹が載っております。
そして掲載単語数は、単語帳でもないのに関わらず、約1000語!
語源について詳しくなりたいという方、ぜひおすすめします。
『似ている英単語使い分けBOOK』 ベレ出版
本書では、、
学校英語では知ることができない、かつネイティブは自然に使い分ける類義語同士の違いについて学ぶことができる。
「はじめに」に載ってる内容を引用します。
ニュートンはリンゴが木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見した。
『似ている英単語帳使い分けBOOK』より
これを英作するとき「落ちる」を、「fall」を使うのか「drop」を使うのか、皆さんには区別がつきますか?
こういった単語の微妙なニュアンスの違いを学習することができます。
本書は3つのパートに分かれてます。
「動詞編」「形容詞・副詞編」「名詞編」の3つ。
本書の「目次」から例を挙げていきます。
①動詞編
「見る」→「look」「see」「watch」
「投げる」→「throw」「cast」「pitch」「toss」
②形容詞・副詞編
「早い」→「early」「soon」
「広い」→「wide」「large」「board」
③名詞編
「店」→「shop」「store」
「心」→「heart」「mind」「soul」「spirit」
以上のような項目は、全部で127もあります。
そして各項目の先頭には、その項目で扱う文脈に合った適切な類義語を選択する問題が2~5問あります。
そして各項目には、「語源のポイント」も。
例えば「fragile」は「壊れやすい」という意味ですが、接頭語「frag」「frac」は「壊れる」という意味があります。
その部位をもつ単語の例をあげると、「fraction(破片)」「fragment(断片)」「infringe(中で壊れる=侵害する)」などがあります。
この教材はイラスト付きですが、シンプルなイラストでうるさくない万人受けする印象でございます。
因みに音声はありませんが、リスニング目的の教材ではないのでいらないでしょう。
まとめ
今回の記事では、単語に関する教材でも普通の単語帳ではなく、ちょっと切り口を変えて単語に関する教材を紹介いたしました。
「単語学習は100パーセント暗記」ではなく、語源といった語彙に関する知識をつけたり、類義語を比較しながら単語にアプローチしたりすると、単語の習得が効率的にできて、かつ興味深く単語を学ぶことができるのです。
暗記ではなく「雑学的に単語」を学ぶ、こういったことが可能!。
では単語学習おいて、語源や類義語の比較といった学習はどのタイミングで始めればいいのでしょうか?
あくまで私の考えですが、、
学校英語では知ることができない、かつネイティブは自然に使い分ける類義語同士の違いについて学ぶことができる。
中学3年間レベルの単語をひと通り知ってる方は、類義語の学習をやってみてもよい。類義語の比較で出てくる英単語は、ほとんどが中学英語で出てくる。
高校英語を始めるという方は、語源の学習をやってみる。高校英語で出てくる英単語の吸収を効率的にするため。
このような感じです。
ぜひご参考にしてください!
それではまた。
― To the Finest Hour ―
「接頭辞」「語幹」「接尾辞」を学習できる絶好の教材。