こんにちは、孤独なライターです。
TOEICリスニングで、400とるための方法を解説します。
この記事は、リスニングのスコアが300点~400点の間の方に向けたものです。
現在このレベルの方は、リスニングで400点こえるための基礎力は固まっているので、あとはたくさん英語を聴いて大量の英語に慣れていくことです。
TOEICのリスニングに慣れていない方もいるでしょうから、問題形式・パターンにも慣れることが必須です。
模試を徹底的にやれば、そこまで時間がかからず点数が上がると思います。
①TOEICリスニング300~400の英語力について。
「リエゾン」「脱落」という現象にまだ慣れていません。
②TOEICリスニング 400こえるための対策について。
公式・実践問題集を何度もシャドーイングしましょう。
③TOEICリスニング Part別攻略法について。
各Part別に、目標正答率を示してます。
450以上を目指すのは、さすがに幾分苦労しますが、400オーバーなら現実的な目標です。
では、解説に入っていきます。
もくじ
TOEICリスニング 400とれない理由
英語の発音の特徴(リエゾン・脱落など)に慣れていない
日本語と英語の発音には大きな違いがある。
このリンクの内容をかいつまむと
①英語の音声は、強弱強弱の繰り返しでリズムをつける。
②英語のほうが圧倒的に、「母音」の種類も「子音」の種類も多い。
③日本語は「単語単体の発音」の連続だが、英語は「単語と単語をつなげて発音」=「リエゾン(連結、リンキングとも)」する。
④英語では発音の便宜上、「あえて単語の一部を発音をしない現象」=「脱落」が起こる。
まだ日本語にはない英語の特徴はありますが、英語の大きな特徴はこの4つ。
TOEICリスニングで300~400の方は、①③④についての学習が不十分ではないでしょうか?
リスニング300以下の方と同様に、400に近い方でも特に③④についてはトレーニングするべき。
音声が速い英語を聴くトレーニングが足りない
TOEICのリスニング音声のスピードは、英検1級よりも速い。
(英文の内容は、断然英検1級のほうがレベルは高いです。)
英検の音声はフォーマル感がありますが、TOEICの音声はすこし砕けた感があるので、英検よりも聴き取りにくいです。
リスニング300~400の方は、リスニングで高得点をとる文法・単語力はあるので、あとは「リスニング力」をつけていくだけです。
400点超える実力はあるが、TOEICのリスニング問題自体に慣れていない
私自身そうでした。
リスニングで345点で、その後TOEICの公式問題集や実践問題集を中心にリスニング対策をした結果、110点アップ。
345点をとった時までは、実は公式問題集も実践問題集も1冊もやってません。
英語の発音の特徴である「リエゾン」「脱落」を強化するために、1冊だけ一般参考書をやりましたが、ほとんどは実践問題集を繰り返しやっただけです。
TOEICリスニング問題は、特徴・パターンがある。
公式・実践問題集をやったからこその、110点アップ!
ある程度やっていく内に、問題のパターンみたいなのがつかめてきます。
Part3、Part4は、会話・ナレーターの話のストーリーの中で、設問の答えの該当箇所が、設問の順番通りにあります。
・問1の答えは、話の序盤。
・問2の答えは、話の中盤。
・問3の答えは、話の終盤。
こういった感じです。
ほとんどの実践問題集のPart3、part4は、本番に近いものもあるので、問題集はたくさんやるべき。
ただし注意したいのは、リスニング平均点を上回るくらいの英語力をつけてから。
問題集の解説が理解できないと、問題集をやる意味がありません。
TOEICリスニング 400点とるための対策
「リエゾン」「脱落」をメインに、英語の発音の特徴に慣れる
英語では、「単語単体」と「文章中」で、英単語の発音が変わることがよくある。
TOEICリスニングで400点を目指す方、リスニングのトレーニングとして
英語の「リエゾン」「脱落」を勉強する。
「リエゾン」「脱落」に慣れるまで、時間がかかることを留意しといてください。
・「リエゾン」とは、「単語の語尾」と「次の単語の頭」をくっつけて発音すること。
・「脱落」とは、「次の単語」を発音しやすいように、「前の単語の語尾」を発音しないこと。
だから英語は、「単語単体」と「文章中」での発音の仕方が変わるんです。
これが、日本人が英語を聴きとるのが難しい原因の1つです。
<リエゾンの例>
「an apple」→「アン アポー」ではなく「アナポー」
<脱落の例>
「next Sunday」→「ネクスト サンデー」ではなく「ネクスサンデー」
TOEICリスニングで400点以上の実力者でも、「リエゾン」「脱落」といった現象でリスニングは苦労するものです。
なので、「リエゾン」「脱落」を中心に勉強できる発音の教材を、1冊やるのも対策の1つです。
以下のリンクを参考にしてください。
難易度が高いものですが、「リエゾン」「脱落」をバンバン鍛えられます。
TOEICリスニング教材の音声を、倍速で聴くトレーニングを取り入れる
もともと速いTOEICの音声を「遅い」と感じるようにするため。
なるべく、公式問題集に近い音声のTOEIC専門の教材を聴いてください。
個人的な感想ですが、『精選模試』シリーズはわりと公式問題集に近いです。
TOEICリスニング教材に特化した教材の音声を使うべき。
そして高地トレーニングとして、「倍速で音声をきく」こと!
何とか聴き取れるくらいの速さで聴いて、聴き慣れてきたらまた速度を上げてください。
英検だと、TOEICのリスニングと傾向が変わります。
英検のリスニングはTOEICより遅く、日本人に聴き取りやすい発音です。
「リエゾン」「脱落」が比較的みられない音声なのでTOEICと異なります。
実践問題集をたくさんやる、シャドーイングする
シャドーイングできるようになるまで、繰り返す。
あとは、実践問題集をたくさんやるのみ。
問題を解くだけでなく、復習してください。
何回も「シャドーイング」してください。
シャドーイングについては、以下の記事で説明してあります。
ここでのシャドーイングの目的は、アウトプットの訓練ではなく、音声を聴き取れているかの確認のためです。
聴き取れてなければシャドーイングできない!
パート別 攻略法
Part 1
全問正解を目標に。
A~Dの4択の音声が流れる前に、可能な限り写真を細部にわたってチェックしておくこと。
これはどのレベルの人でも当てはまります。
Part 2
正答率9割を目標に。
とにかく冒頭の単語を聴き取ること。
冒頭で聞き逃すと正解は難しくなります。
「When」か「Where」の違いすら間違わないことです。
また全部聴き取れたけど、いまいち答えが選べないときは、「最もふさわしいもの」を選んでください。消去法です。
Part 2は、選択肢が紛らわしい問題がけっこう出てきます。
近年難化してると言われ、実際に450点以上取る実力者でも、Part 3、4よりも正答率が下がる可能性が高いパートです。
Part 3 Part 4
正答率8割を目標に。
TOEICリスニングで400オーバー目標なら
必ず「設問」や「選択肢」を先読みする。
「設問」のみ先読みか、「選択肢」のみ先読みか、「設問も選択肢も」先読みなのか?
人それぞれだと思います。
自分に合っている方法でやってください。
私個人的には、「設問」の先読みを優先します。
そして余裕があれば「選択肢」も。
さらに高度なテクニックですが
余裕があれば「ストーリーの音声を聴いてる最中に答えをマーク」する。
これができれば、次の問題まで結構な時間があるので、余裕で次の問題を先読みできてしまいます。
またもし答えに迷ったら、すぐ勘に頼ってマークして、気持ちを切り替えてください。
高得点を出すためには、わからない問題があっても引きずらないことが大事です。
まとめ
TOEICリスニング、400以上スコアをとるための解説をしてきました。
英語の基礎を身につければ、リスニングで400とるのは全然難しくありません。
TOEICのリスニングは、特にPart3とPart4は全てを聴き取れなくても、何となくで正解できることが多いです。
それは英文のレベルが決して難しくないということ。
英語の基礎があれば、あとはTOEICリスニングの癖に慣れていくだけとなります。
公式・実践問題集をガンガン使ってください。
では、今回のまとめです。
「リエゾン」「脱落」といった英語の発音の特徴に慣れて、リスニング力を強化する。
すぐには慣れませんので、ある程度の期間かかることを覚悟してください。
TOEICに特化した教材(模試が望ましい)の音声を、ギリギリ聴き取れるぐらいのスピードまで倍速で速めて、リスニング力を高める。
リスニングの高地トレーニングです。
TOEICのリスニングを高地トレーニングすれば、英検のリスニングスピードがかなり遅く感じます。
TOEICだけでなく、英検を受ける際のアドバンテージになります。
とにかく実践模試を解きまくる。シャドーイングまでできるようにする。
どれだけ繰り返せばいいのか?
回数ではなく、安定してシャドーイングできるまで。
できるようになったら、次の英文(問題)に移ってください。
今回の記事は以上です。
ー To the Finest Hour ー
TOEICの公式問題集、実践問題集をたくさん解いて大量の英語に慣れる。