英検準2級の対策について、シンプルに解説します。
技能別の詳しい対策については、記事の途中でリンクを貼りますので参考にしてください。
正直なところ英検準2級は、どう位置づけしたらよいか悩みましたが、私なりに受験する意味を定義しました。
英検準2級を目指すべき人は、英検2級を最終目標にしてる人。
準2級は、2級合格へのチケットです。
①英検準2級の概観について。
準2級の英語力の定義は、英検のホームページを参考にします。また準2級をTOEIC L&Rにスコア換算した場合や、必要語彙数についても紹介します。
②英検準2級の基本的対策について。
文法に関しては「中学英語+α」で、「α」を覚える必要があります。語彙力強化はもちろんです。
③英検準2級対策のおすすめ教材について。
旺文社の『パス単』や過去問はもちろん、「α」を学べる教材も紹介します。
英語学習者なら2級は必ず合格するべきですが、準1級・TOEIC L&R 800以上の英語力をめざすのなら、準2級はそこまでパスする必要はないというのが私の考えです。
ですが準2級受験者も多数おりますので、今回は準2級について簡単に説明していこうと思います。
では、本題にいきます。
もくじ
英検準2級 概要
英検協会の公式ホームページからの引用
英検準2級は、高校1, 2年生で習う語彙や文法が含まれている。
英検協会の公式ホームページによると、準2級は
・高校中級程度。
・日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。
・使える英語で世界へ。
日本英語検定協会ホームページより
このように定義されています。
つまり高校英語をいくらかかじるのが、準2級。
しかし高校で習う英文法は、中学英文法の延長です。
リーディングの長文は学術的なものもありますが、そこまでグンと3級よりレベルがあがるわけではありません。
英検準2級をTOEIC L&Rに換算したら?必要語彙数は?
・TOEIC L&R 400~550
・単語レベル 3000~4000語
準2級合格レベルの方がTOEIC L&Rを受けると、「良くて平均点」ぐらいです。
英検準2級を受けていただきたい方
英検2級を最終目標にしてる方
英検準2級は「3級の延長上」にあり、また「2級へのチケット」。
「英検に関しては2級に合格できればいい」という方には、まず準2級受験をおすすめします。
3級はもっているけど2級は難しいという場合が多いので、3級から2級への架け橋として「準2級」を活用するということ。
英検の最終目標が2級であれば、2級に向けた勉強のモチベーションを保てれば、準2級を受ける意義があります。
また3級はもっていないけれど、中学英語はひと通りわかるし、高校英語もある程度大丈夫な方は、3級ではなくいきなり準2級を受験してもかまいません。
もし英検準2級に合格されたら、そこで終わっていただきたくないです。
英検準2級の資格をもっていても、社会からの評価は決して高くなく、あまり活用できない!
2級は社会的に評価されますので、準2級に合格された方は2級を目指しましょう。
英検準1級・1級を目標にしている方は?
準2級を飛ばして2級にトライするべき。
①準2級と2級のレベルの差。
②2級と準1級のレベルの差。
さて、この2つでよりレベルの差があるのはどちらでしょうか?
もちろん②です。
準1級・1級を目指す方にとって、準2級と2級のレベルの差はそこまでありません。
なので準2級は受けず、いったん2級を取ってから準1級・1級に挑戦することをおすすめします。
それに準1級と1級を目標にしている人は、英語自体が趣味という人が多いので、もともとモチベーションが高いはず。
自分から進んで英語学習を開発したりもするでしょうし、それぐらいのことをやっている人にとっては、英検準2級も2級も試験レベルに大きな差は感じないでしょう。
英検準2級の対策
英検準2級の基本対策
「中学英文法」+「仮定法」+「単語・熟語強化」
基本的に3級と変わりません。
強いて言えば違いは、英文法が「中学英語+α」になり、「α」は覚える必要があります。
「α」のメインは「仮定法」。
高校英語でつまづきやすい文法ですが、基本がわかっていれば大丈夫。
それとレベルが上がるごとに、単語対策がより必要になってきます。
3級より語彙・イディオムを増やす
3級が必要語数2000~3000語くらいであるのに対して
準2級の語彙力:3000~4000語
だと言われております。
3級の約1.5倍ですね。
高校英語は中学英語と違って、新しい文法事項はあまりありませんが、新しい単語やイディオムが多いんです。
ライティングに関して
解答語数:50語~60語
3級の2倍になります。
でも3つほど文章を増やす程度で済むので、そこまで変わりません。
とにかく、「英文を書く」ことが大事。
解答する内容自体のレベルというものは、あまり問われません。
「内容」よりも、英文らしく英文を書けるかどうか。
「英作の形式」は知っといたほうがいいということですね。
例えば
「あなたは子供がテレビゲームすることは、良いことだと思いますか?自分の答えとその理由を2つ書きなさい」
というお題に対して
「I think A. First ~. Second ~. So A」
のような形式で英作すればOK。
すぐに50語クリアできます。
準2級までのライティングなら、1回日本語で意見をメモして、それを英作するやり方が確実です。
英検準2級おすすめ教材
『総合英語 エバーグリーン』 いいずな書店
「中学英文法」+「α」の、「α」を学習するために紹介します。
つまり「仮定法」を学ぶためにおすすめします。
準2級ではあまり仮定法の英語は出てきませんが、2級は出てきます。
2級も視野に入れて、仮定法の英語を理解すべし。
この参考書は、仮定法の原理をわかりやすく説明しています。
直説法:現実のことについて話すときに使う動詞の形
仮定法:現実とは違う・現実味のないことについて話すときに使う動詞の形
『総合英語 エバーグリーン』から引用
こういった仮定法の基本から説明してます。
この参考書をやれば、仮定法表現がひと通り勉強できます。
『英検準2級でる順パス単』 旺文社
英検3級もっている人は、新しい単語帳1冊やる。
準2級は必要語彙数が「3000~4000語」と、3級の約1.5倍になりますので、不安な方は単語帳1冊やることをおすすめします。
高校英語は新しい単語がバンバン出てきますので、準2級から単語強化を意識したほうがいいです。
『英検準2級 過去6回 全問題集』 旺文社
過去問を参考にして、問題を解く「時間配分」を決める。
とにかく過去問に触れて、試験の形式になれてください。
時間配分はとても重要です。
時間内に全体的に解答できるかの確認ができます。
今回のまとめ
英検準2級について、簡単に解説してきました。
準2級は、3級の延長上だと私は捉えております。
文法は「仮定法」を覚える、あとは語彙力強化、これが準2級の基本対策。
準2級に合格したら、そこで終わるのはもったいないので、2級を目指しましょう。
社会的評価が変わります!
では、今回のポイントをまとめていきます。
英検準2級を受験するべき人は、英検2級を最終目標にする人。
英検準2級は2級へのチケットで、2級合格へのモチベーション維持のためのものです。
準1級・1級が目標の方は、準2級ではなく2級にトライするべき。
基本的対策は、英検3級と変わらない。
必要語彙数は「3000語~4000語」で、3級の1.5倍です。
高校英語の「仮定法」を理解する。
準2級に対応するためには、「基本的な」仮定法表現を知るだけでOKです。
ライティングは、「英作文の形式」が大事で、文の内容は二の次。
英文の構成の仕方を知って、自分の英文スタイルを決めることが重要です。
今回の記事は以上です
― To the Finest Hour ―
英検3級:中学英語という基礎ができたか、確認するための試験。
英検2級:本格的にアウトプットの訓練に取り組む前の、英語全般的の基礎ができたか、確認するための試験。