英検準2級の対策について、シンプルに解説します。
技能別の詳しい対策については、記事の途中でリンクを貼りますので参考にしてください。
正直なところ私にとって「英検準2級」は、どう位置づけしたらよいか悩みどころでございます。
つまり、、
英検3級:「中学英語という基礎ができたか、確認するための試験」
英検2級:「本格的にアウトプットの訓練に取り組む前の、英語全般的の基礎ができたか、確認するための試験」
私はこう位置づけしますが、準2級に関してはどう定義したらよいか迷うところ。
英語学習者なら2級は必ず合格するべきですが、準2級はそこまでパスする必要はないというのが、私の考えです。
ですが準2受験者も多数おりますので、今回は準2級の対策を説明していこうと思います。
では、本題にいきます。
もくじ
準2級概要
英検協会の公式ホームページによると、準2級は
のレベルと定義されています。
高校1, 2年生で習う語彙や文法が含まれています(高校英語で習う英文法は、中学英文法の延長です)。
また英検公式ホームページには、準2級は
『日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる』『使える英語で世界へ』『日常生活の話題』
と謳われています。
準2級の試験内容をみると、長文は学術的なものもありますが、ネタ・単語は日常生活に使えそうなものばかり。
英検準2級は、TOEIC L&R でいえば
TOEIC L&R 400~550
そして
準2級の単語レベルは「3000~4000語」
また準2級の問題は、英検の中でセンター試験に最も近いレベルなので、高校1, 2年生のうちから、センター試験を意識して準2級に挑むのもよさそうです。
皆さんが英検準2級に合格されたら、そこで終わっていただきたくないです。
英検準2級の資格をもっていても、社会からの評価は決して高くなく、あまり活用できない!
準2級は「3級の延長上」にあり、また「2級へのチケット」。
2級に合格すれば、社会的評価が上がり有用性が出てきますので、準2級に合格された方は、2級を目指しましょう。
英検準2級を受けていただきたい方
英検2級を最終目標にしてる方
「英検に関しては2級に合格できればいい」という方には、まず準2級受験をおすすめします。
3級はもっているけど2級は難しいという場合が多いので、3級から2級への架け橋として「準2級」を活用するということ。
また3級はもっていないけれど、中学英語はひと通りわかるし、高校英語もある程度大丈夫な方は、3級ではなくいきなり準2級を受験してもかまいません。
英検の最終目標が2級であれば、準2級を通じて2級に向けた勉強のモチベーションを保てれば、準2級を受ける意義があります。
逆に準1級や1級を目標にしている方は、準2級を飛ばして2級にトライするべき。
準1級と1級を目標にしている人は、英語自体が趣味という人が多いので、もともとモチベーションが高いはず。
自分から進んで英語学習を開発したりもするでしょうし、それぐらいのことをやっている人にとっては、英検準2級も2級も試験レベルに大きな差は感じないでしょう。
英検準2級の対策
基本的に3級と変わりません。
強いて言えば違いは、英文法が「中学英語+α」になり、「α」は覚える必要があります。
「α」のメインは「仮定法」。
高校英語でつまづきやすい文法ですが、基本がわかっていれば大丈夫。
それとレベルが上がるごとに、単語対策がより必要になってきます。
「中学英文法」+「仮定法」+「単語・熟語強化」。
これが英検準2級の基本対策です。
3級より語彙・イディオムを増やす
3級が必要語数2000~3000語くらいであるのに対して、準2級は3000~4000語だと言われております。
3級の約1.5倍ですね。
高校英語は中学英語と違って、新しい文法事項はあまりありませんが、新しい単語やイディオムが多いんです。
簡単な学術的英文に慣れる
準2級から、1次試験の長文で学術的な説明文が出てきます。
でも準2級の説明文は、あまり難しくありません。
2級合格を意識して、準2級の段階からアカデミックな英文読解をやっていきましょう。
ライティングに関して
解答語数は50語~60語と、3級の2倍になります。
でも3つほど文章を増やす程度で済むので、そこまで変わりません。
とにかく、「英文を書く」ことが大事。
解答する内容自体のレベルというものは、あまり問われません。
「内容」よりも、英文らしく英文を書けるかどうか。
「英作の形式」は知っといたほうがいいということですね。
例えば
「あなたは子供がテレビゲームすることは、良いことだと思いますか?自分の答えとその理由を2つ書きなさい」
というお題に対して
「I think A. First ~. Second ~. So A」
のような形式で英作すればOK。
すぐに50語クリアできます。
準2級までのライティングなら、1回日本語で意見をメモして、それを英作するやり方が確実です。
英検準2級おすすめ教材
『英検準2級でる順パス単』 旺文社
準2級は必要語彙数が「3000~4000語」と、3級の約1.5倍になりますので、不安な方は単語帳1冊やることをおすすめします。
高校英語は新しい単語がバンバン出てきますので、準2級から単語強化を意識したほうがいいです。
『英検準2級 過去6回 全問題集』 旺文社
とにかく過去問に触れて、試験の形式になれたり、「時間配分」を決めてください。
時間配分はとても重要です。時間内に全体的に解答できるかの確認ができます。
今回のまとめ
英検準2級について、解説してきました。
今回のポイントをまとめていきます。
基本的対策は、英検3級と変わらない。
高校英語の「仮定法」を理解する。
必要語彙数は「3000語~4000語」。
簡単な学術的英文に慣れる。
ライティングは、「英作文の形式」が大事で、文の内容は二の次。
準2級は、3級の延長上だと私は捉えております。
準2級に合格したら、そこで終わるのはもったいないので、2級を目指しましょう。
社会的評価が変わります!
以上です。
― To the Finest Hour ―
『高校中級程度』