こんにちは、孤独なライターです。
今回は「英検準2級リスニング対策」について講じていきます。
当り前ですが、準2級のリスニングは3級のリスニングよりレベルがあがります。
3級のリスニングは、「簡単な」中学英文法で成り立った英文で構成されたものです。
しかし準2級リスニングでは、関係詞・完了形といった「中学英語の山場」といわれる文法を含めた英文で構成されています。
問題のレベルアップです。
準2級は「高校中級レベル」と定義されていますが、リスニングの英文はほとんど「中学英語レベル」で成り立ってます。
①英検準2級リスニング対策で、大切なこと。
中学英語の理解なくして、準2級リスニングの理解なし。
②英検3級と英検準2級のリスニングの違い。
問題形式、英文レベルの違いがわかります。
③英検準2級リスニングのおすすめ教材。
英検3級リスニングより文法レベルが上がるので、何か教材をやる必要があります。
ではさっそく本題にまいります。
もくじ
英検準2級 リスニング対策の基本姿勢 中学英語を完璧に理解する
中学英語が完璧であることが前提
中学英語の山場と言われる英文法が普通に出てくる。
例えば
・不定詞
・完了形
・関係詞
・分詞など
こういった文法が、当り前に出てきます。
英検準2級のリスニングは、中学レベルの英文法がほぼ100%理解できているか。
3級のリスニング問題では出ないような中学英文法が、準2級では問われるということです。
会話問題でも、「完了形」や「関係詞」を使った英文が普通に出てきます。
中学英語を「簡単に(スムーズに)」聞き取れるようにする
3級と比べてリスニングする文量が、「1.5倍」増える。
まとまった英文をリスニングするためには、スムーズさが求められます。
「なんとなく中学英語をリスニングできる程度」だと、準2級のリスニングは厳しい。
英検準2級リスニング問題では、高校で習う英文法も出ますが、難しい文法ではありません。
そして少し出てくる程度なので、心配することはありません。
3級と準2級のリスニングの文法的な違いについては、以下で解説していきます。
とにかく準2級のリスニング対策で肝心なことは、中学英語を完璧にすること。
英検3級リスニングと準2級リスニングの違いは?
問題形式の違いは?
基本的な問題形式は3級と変わりませんが、注意したいのは以下の2点。
①1回しか音声が流れない。
これは英検3級リスニングとの決定的な違い。
3級は「2回」流れます。
しかし、準2級からはリスニングの音声は「1回のみ」。
リスニング音声が「1回のみ」と「2回」ではえらい違い。
なので、聞き逃したら二度と聞けません。
もちろん全てを聞き取らなければ、正解できないわけではありません。
ですが、準2級のリスニングの英文量は消して長いとは言えないので、聞き逃したら正解できない確率が高くなります。
また、級が上がれば英文量が増えるのは当たり前なこと。
準2級リスニングの英文数は3級リスニングの「1.5倍くらい」に増えます。
文法的な違いは?
とりあえず2点です。
①「中学英語の山場と言われる文法」が普通に出てくる。
②文法的に紛らわしい表現が、サラッと出てくる。「丁寧表現」「否定疑問文」など。
中学英語の山場「不定詞」「完了形」「関係詞」「分詞」を使った文章が普通に問題に出てきます。
これらの英文法は、3級リスニング問題にはあまり使われませんが、準2級のリスニングではバンバン出てきます。
そして、正しく理解してない方が多い「丁寧表現」「否定疑問文」について。
・「丁寧表現」とは?
・「Would you show me your passport?」
「パスポートを見せていただけませんか?」
・「Could you tell me the way to the station?」
「駅までの道を教えていただけませんか?」
こういった、誰かに何かを依頼する時に使われる表現。
助動詞が過去形なのに、過去のことを言ってない表現です。
時間軸では未来のことなのに、助動詞の過去形を使います。
助動詞が過去形だからと言って、過去の事についての文だと判断しないでください。
・「否定疑問文」とは?
・「Don’t you know the truth?」
「君は真実を知らないの?」
・「Can’t you swim?」
「君泳げないの?」
こういった疑問文が「否定疑問文」です。
文法的には何も難しくありませんが、その「答え方」が日本人にとって紛らわしい。
上の質問に対する答え方は
・「いいえ(知ってます)」→「Yes, I do」
「はい(知りません)」→「No, I don’t」
・「いいえ(泳げます)」→「Yes, I do」
「はい(泳げません)」→「No, I don’t」
つまり英語では、「否定疑問文」であろうと「普通の疑問文」であろうと、答え方は同じだということ。
紛らわしいですよね。
英検準2級から、リスニングでも否定疑問文が出てきますので、この知識は知っといてください。
英検準2級リスニング対策 おすすめ教材
『英検準2級 文で覚える単熟語』旺文社
この参考書は、「長文を使って」単語・熟語を覚える単語帳。
長文がたくさんあり、英検の過去問を抜粋したものを載せています(全部ではありません)。
あいにく準2級のリスニング対策に使えそうなのは、全ての長文ではありません。
リスニング対策向けのパートがあるので、そこを使います。
正直準2級のリスニングをガッツリ対策したいという方にとっては、この教材だけでは足りないかもしれません。
問題集・過去問で試験対策
過去問は最高の参考書。
全6回分の過去問なので、英検準2級のリスニングレベルを存分に知ることができます。
現状のリスニング力を知ることはとても大事。
それから問題集でみっちりリスニングを鍛えてください。
私の考えでは、過去問を徹底するのは試験直前です。
聴き取れない原因を探る
なぜ聴き取れなかったのか、問題集・過去問をやる時は原因を追究してください。
聴き取れない原因は4つあります。
リスニングで聴き取れない原因
原因①:知らない単語・熟語が出てきた。
原因②:意味は知ってる単語・熟語だが、正しい発音を知らなかった。
原因③:文法的、構文的にわからないことがあった。
原因④:意味も発音も知ってる単語で書かれた1文だったが、聴き取れなかった。
原因が①~③の場合は、まだ英語のインプット学習量が不足している。
①~③だと、文法・単語(発音)の学習量が足りてません。
自分が受ける英検の級のリスニング問題で、知らない単語が出てくるのは望ましいことではありません。
④はよくあることで、「まとまった英語」を聴くのに慣れていない証拠です。
聴き取れない原因への対処法
聴き取れない原因を明らかにしたら、そのまま放置しないこと。
同じミスをしないための学習を続けてください。
聴き取れない原因への対処法。
①の対処法:単語・熟語をもっと習得する。
②の対処法:単語学習の際に、正しい発音も覚える。
③の対処法:文法を復習する。
(単語の意味を調べてもわからない場合、文法的・構文的にわかっていない。)
④の対処法:長文を使ったトレーニング量を増やす。
(これはよくあることで、この場合繰り返し聴けばわかってくるもの。しかし、本番は1・2回で聴き取れなければいけません。「英語を聞く」ことに慣れていない証拠です。)
リスニングで聴き取れなかったときの、対処法は大きく言って2つ。
・英語のインプット学習量を増やす。
・まとまった英語を聴く量を増やす。
まとまった英語を聴くトレーニングとは、「ディクテーション」「シャドーイング」です。
英検準2級リスニング対策 まとめ
英検準2級リスニング対策について解説してきました。
英検3級のリスニングでは出ない文法が頻出しますので、注意が必要です。
では、今回の記事のまとめに入ります。
中学英語をほぼ100%完璧にする。
「不定詞」「完了形」「関係詞」「分詞」「丁寧表現」「否定疑問文」といった、中学英語の山場と言われる文法がバンバン出てきます。
英検準2級から、音声は1回のみ。
これは英検3級のリスニングと大きく違う特徴です。
英検準2級のリスニング量は、3級の大体「1.5倍」。
「1.5倍」ときくと、かなり増える感じがありますが、3級自体のリスニング量が短いので、大したことはありません。
今回の記事は以上です。
ー To the Finest Hour ー
中学英文法をほぼ完璧に理解していることが前提。