「TOEIC L&R」についての記事を書いていきます。
まず最初は、TOEICとはどんな英語の試験なのかを具体的にみていきます。
この記事で言及しますが、私はTOEICを本気で勉強することによって、自分を変えることができる可能性があると思っております。
日々モタモタ、ナヨナヨする自分とおさらばしませんか?
TOEIC L&R はスピード勝負!
迷ってる暇ありません。悩んでる暇ありません。モタモタしてられません。
TOEIC L&R に本気で取り組むことで、こういった姿勢を矯正できると私は信じております。
では、TOEIC L&R の大まかな内容とその基本的対策をみていきます。
もくじ
TOEICの概要
「TOEIC」は「英検」より歴史が浅く、アメリカのある団体が約40年前に実施を始めた試験です。
世界いろんな国で開催される英語の試験なのですが、その知名度が高いのが「韓国」と「日本」ぐらいなものです。
事実、受験者の大半は「日本」と「韓国」。
昨今の日本ではTOEICの人気はすさまじく、年々受験者が増えています。
TOEICの社会的評価が高まっているからですね。
TOEICはTOEICでも「5種類」あります。
①「TOEIC Listening&Reading Test」→いわゆる「TOEIC L&R」
②「TOEIC Speaking&Writing Tests」→いわゆる「TOEIC S&W」
③「TOEIC Speaking Test」
④「TOEIC Bridge Listening&Reading Tests」→①の易しいバージョン
⑤「TOEIC Bridge Speaking&Writing Tests」→②の易しいバージョン
一般的に「TOEIC」=「TOEIC L&R」のことです。
日本での年間の受験者数は「200~300万人」で、ほとんどの受験者が「TOEIC L&R」。
(ということでこの記事の以降、「TOEIC」は「TOEIC L&R」のことを指します)
TOEICの会場は全国各地にあります。
各都道府県にありますが、会場数で言うと「英検」のほうが断トツに多いです。(「TOEIC S&W」となりますと、会場は主要都市のみになります)
年間日程は、場所によって異なります。
受験料は「7810円(税込)」(2021年10月実施回から)。
TOEICの評価の仕方は、合格/不合格ではなく、スコア化されます。
「TOEIC L&R」は、リスニングが「495点満点」リーディングが「495点満点」、合計「990点満点」の試験です。
TOEICの平均点は「500点台」で、リスニングがリーディングを「20~50点」上回ります。
ということはどちらかと言えば、みなリーディングで苦戦しているということ。
ちなみに、TOEICで900点以上をとる割合は、全体の3パーセント以下、800点以上の割合は10パーセントぐらいとのことです。
TOEICを受けるメリット
就職・転職に活用できる
職探しでTOEICは有効です。
履歴書に記載できるのは「600~700点」ぐらいからと言われております。
海外赴任は「800~900点」は求められます。
またTOEICといった資格は採用時だけではなく、入社後の昇給や昇格にも有効に働きます。
情報処理スピードが上がる
TOEICで高得点をとるには、多量の文章を「迅速に」「正確に」内容を把握する能力が必要です。
TOEICで徐々に得点を伸ばしていけば、情報処理能力がついてきているということ。
高得点のためには「速読訓練」も必要になってくるので、TOEICに取り組んでるうちに文章の情報処理能力が高まってきます。
英文の速読力が高まったら、自然と日本語を読む速さも速くなると私は考えております。
情報処理スピードが速まれば、「仕事時」だけでなく「あらゆる生活分野」において有利に働くこと間違いありません。
自分を変えるチャンス
先の「情報処理」の項目と重なります。
TOEICでやってはいけないことは、「迷う」「悩む」です。
なんでかというと、「制限時間が短いから」。
TOEICに取り組むにあたって、自分の人生から「迷う」「悩む」をなくしませんか?
800, 900点とか高得点をねらうなら話は別ですが、英語初中級者の方でより得点を稼ぐためには、「時にはあえて問題を解かないで捨てる」ということも大事になってきます。
「きっぱりと思い切る決断」も必要。
捨てることに対して「もったいないな」「ほんとに捨てていいのかな」なんて引きずってては、後の問題に尾を引いてしまいます。
こういった「割り切り」を覚えるだけでも、割り切れない質の人にとっては「自己改革」です。
TOEICのテスト形式
リスニングの形式
リスニングは「45分間」「全100問」。音声は1回のみ。
Part1:写真問題(6問)
4択の音声が流れて、写真の内容と一致するものを1つ選ぶ問題。
Part2:応答問題(25問)
最初にナレータの短い音声が流れて、文脈上それに最もふさわしい応答内容を、3つの選択肢(音声で流れる)から選ぶ問題。
Part3:会話問題(39問)
1つのシーンで、「2~3人」のちょっとした長さの会話が音声で流れ、その後3つの設問に答える。
内容一致の問題。
各設問の選択肢は4つ。
Part4:説明文問題(30問)
1つのシーンで、「単独の人」のちょっとした長さの音声が流れ、その後3つの設問に答える。
内容一致の問題。
各設問の選択肢は4つ。
リーディングの形式
リーディングの解答時間は「75分間」「全100問」。この時間に対して、ものすごい問題量。
Part5:短文空所補充(30問)
短文中の空所に入る適切な語句を選ぶ。
選択肢は4択。
いわゆる単語・文法問題。
Part6:長文空所補充(16問)
長文中の空所に入る適切な語句・文を選ぶ。
選択肢は4つ。
いわゆる文脈問題。
Part7:長文読解問題(54問)
最初は短い英文だが、どんどん長くなる。
各設問の選択肢は4つ。
時間が足りなく苦手な人が多い、スピード勝負のパート。
TOEICテストの特徴
リスニングの特徴
①もちろん「仕事場」がシーンになった内容もあるが、これ限りではない。
例えば、「ラジオ」「空港アナウンス」「問い合わせ」「クレーム対応」「道案内」など、日常会話的なものを背景にした問題もある。
②音声スピードが英検より明らかに速い。
③音声の文章レベルは高くない。
④英・米・豪・加など数か国の人が、音声に登場する。
リーディングの特徴
①「ビジネス」が背景になった内容が多い。「クレーム対応」「イベントお知らせ」「予定決め」などいろいろ。
②時間に対する問題量がとにかく多い。
③文法レベルは高くなく、「中学英文法+α」でいける。
④設問内容は、細部を問うものもあれば、全体を問う問題もある。
⑤学校で習う単語が出てくるが、それが学校で習わない意味で使われていることがよくある。ビジネス用語というもの。
TOEICの基本的対策
リスニングとリーディングに共通して言えることは
「中学英文法+α(仮定法)」の文法力と単語力をつける。
TOEIC800点を目標にするならば、語彙数7000~8000語目指したいところです。
リスニング対策
①とにかく「中学英文法+α」を固めて、単語力をつける。
②TOEIC公式問題集や模試を解いて、間違ったところはなぜ間違ったのか(単語を知らなかったとか)を追究する。
③解いた問題の音声を「シャドーイング」する。
④長文問題は、とにかく音声の冒頭を聞き取る。出だしが拾えないと、後も聴き取れなくなる可能性が高い。
⑤パターンを知る。パート3と4は、慣れてくると音声を聞いてる間に、ここが質問に出そうだと勘が働く。
⑥「聞き取れなかったといって動揺しない」こと。特に長文では音声の出だしで動揺しない。焦るとそれ以後も聴き取れなくなることがよくある。
レベル別の対策の詳細は、以下のリンクを参考にしてください。
リーディング対策
①とにかく「中学英文法+α」を固めて、単語力をつける。
②公式問題集や模試を、時間配分を決めて時間を計って解く。
③無理に「速読」しない。あくまで内容を把握できるスピードで。トレーニングしてスピードを上げていく。
④心の中で音読しない。ペースが遅くなる。理想は、複数語を1つの意味のカタマリとしてみる「スラッシュリーディング」。スラッシュリーディングできれば、読むスピードが圧倒的に速くなる。
⑤「返り読み」しない。英語を英語の語順で理解する。
⑥初中級者にとって、「解かない諦め」も肝心な場合もある。自分のレベルを超えた問題で悩んでも、時間の無駄になる。そういった問題は「捨てる」。自分の解ける問題を正解して、得点を上げていく。
レベル別の対策の詳細は、以下のリンクをご参考に。
まとめ
大前提として、「中学英文法+α(仮定法)」をマスターすること。スコア800狙うのであれば、7000~8000語習得する。
リスニングのパート3、4は、とにかく冒頭の内容は聴き取る。わからなかっとしても動揺しない。リスニング対策として、解いた問題集の音声を「シャドーイング」できるようにする。
リーディングは、返り読みや心の中で音読せず、「スラッシュリーディング」を心がける。時間配分を決めて、模試・公式問題集を解く。
今回の記事は以上です。
― To the Finest Hour ―
政令指定都市といった主要都市では「年間5~10回」で、地方都市は「年間2~5回」。