副詞  修飾のエキスパート

今回の記事は品詞の1つ「副詞」について!

副詞は修飾語のエキスパートのゆえに、実に多くの事を修飾できる役割があります

そして柔軟な品詞であるからこそ、形容詞や名詞のように「配置する場所は絶対ココ」といった厳しいルールはないんです

かといって「ココは明らかにおかしいでしょ」といったことがあるもの事実。

副詞というのは動詞が提供する英文のレイアウト(配置図)のアナを埋めていく、メイン要素(主語・目的語・補語)ではないんです。

今回メインでみていくのは、まずは軽く「副詞とはなにか」についてみていきます。

そして副詞の「配置について」やっていきます。

「こういった意味がある副詞は基本的にこの位置」「ああいった意味がある副詞は基本的にこの位置」といった話です。

副詞が修飾するのは、「形容詞」「副詞」「動詞」「文の一部」「文全体」です。

副詞は、「副詞」も修飾します。

では解説にはいっていきます。

副詞の役割  文の内容に飾りをつける

形容詞と同じく、副詞も修飾語の1つです。

そして英語の品詞のうちの1つです。

形容詞と大きく違うことは、形容詞は「名詞のみ」を修飾するのに対して、副詞は「名詞以外の全て」を修飾します。

ここが副詞の厄介なところ。

形容詞は配置場所が名詞の直前か直後と、ルールが明確に決まっているのに対し、副詞は実に配置場所がさまざまなのです。

副詞の位置  実にさまざま

結論ですが、副詞の配置場所はさまざまです。

ですが、副詞の大体の意味によって、いくらか配置場所が決まります

つまり「時」を表す副詞は「この位置」!「頻度」を表す副詞は「この位置」!

といったことです。

それをこれから見ていきます。

文の前のほうに置く副詞  主に「頻度」「程度」を表すもの

「頻度」を示す副詞

例) 「often」「always」など
通常 動詞の直前 に配置される
「 I  often  meet  him. 」「彼とちょくちょく会うよ。」

「副詞+ 動詞」ですね?

「 My  mother  always  complains  to  me」「僕の母さんいつも僕に不満ばかり言う。」

「副詞+動詞」ですね?

これらの副詞は、動作がどのくらいの「頻度」なのかを修飾してます。

つまり「動詞」を修飾してます。

「程度」を示す副詞

例) 「very」「almost」など
「 He  swims  very  fast. 」
「彼はとっても早く泳ぐ。」

副詞「very」は、副詞「fast」を修飾してます。

そして副詞「fast」は、動詞「swims」を修飾してます。

「 He  almost  missed  the  train. 」
「彼はほとんどその電車に乗り遅れるところだった(実際には乗った)。」

副詞「almost」は、動詞「missed」を修飾してます。

文の後のほうに置く副詞  おもに「時」や「場所」を表す

「時」を表す副詞

例) 「yesterday」「last  week」など
「 I  studied  English  yesterday」「昨日英語を勉強しました。」
「 I  played  soccer  last  week. 」「昨日サッカーをしました。」

以上の2つの例文の副詞は、動詞を修飾してます

「場所」を示す副詞

例) 「here」「home」など
「 You  and  I  are  here. 」「君と僕はここに居る。」

「ここに」+「居る」と「here」は動詞を修飾しています。

「 He  went  home. 」「彼は家に帰った。」

「家へ」「帰った」と「home」が動詞を修飾しています。

「様態」を示す副詞

「様態」とは、「動作がどんな感じなのか」ということです。

例) 「fast」「exactly」など
「 He  swims  very  fast . 」「彼はとっても速く泳ぐ。」

「泳ぐ」でも「とっても速く」と、副詞「fast」が動詞「swim」を修飾してます。

「 You  should  do  it  exactly. 」「君はそれを正確にするべきだよ。」

「する」でも「正確に」と、副詞「exactly」が動詞「do」を修飾してます。

文頭に置く副詞  その副詞自体の意味を強調したいとき

この場合は、「文全体」を修飾すると考えてください。

例) 「happily」「clearly」など
「 Happily,  she  escaped  the  accident. 」「幸いにも、彼女はその事故を免れた。」

「幸いにも」「~免れた」と、「happily」は「文」を修飾しています。

「 Clearly,  he  is  very  fat. 」「明らかに、彼は太っている。」

「明らかに」「彼は太っている」と、「Clearly」は「文」を修飾しています。

文脈で位置が決まることも

このケースは、「副詞の意味自体」を、話の中心(強調させる)にしたりする時に、あえて定位置からずらして配置させる場合です。

文頭に配置される場合が多いです。

「 Tomorrow,  I  will  finish  my  homework. 」「明日(!)、宿題を終わらせます。」
「 At  the  bus  stop,  I  saw  him. 」「そのバス停でね(!)、彼と会ったんだよ。」

「時」や「場所」を強調したいときに、このような副詞の使い方をします

まとめ

副詞の解説は以上となりますが、いかがでしたか?

英文のいろんなところに副詞が配置されるのが、みなさんにお見せできたと思います。

もう一度お伝えしますが、副詞というのは品詞の1つではありますが動詞が提供する「英文のレイアウト(配置図)」のアナを埋めるメイン要素ではありません

まず副詞は名詞を修飾できないので、主語と目的語を修飾できません。

主語と目的語を修飾できるのは、限定詞と形容詞だけです。

では今回の記事のポイントを整理していきます。

まとめ1

副詞は、「形容詞・副詞・動詞・文の一部・文全体」を修飾することができる。

まとめ2

副詞の配置場所はさまざまであるが、副詞の意味によってある程度配置場所にルールがある。

まとめ3

副詞のなかでも、「頻度(oftenなど)」「程度(almostなど)」を表す副詞は、文の前のほうにくる。

まとめ4

副詞のなかでも、「時(yesterdayなど)」「場所(hereなど)」「様態(fastなど)」を表す副詞は、文の後のほうにくる。

まとめ5

副詞のなかでも、文頭にくる副詞は、文全体を修飾する。

まとめ6

副詞のなかでも、まとめ3,4の副詞、特にまとめ4の副詞は、あえて文頭にずらして、その副詞の内容を強調する場合もある。つまりこれは倒置。

副詞は「形容詞・副詞・動詞・文の一部・文全体を修飾」です。

今回の記事は以上です。

― To  the  Finest  Hour ―

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孤独なライター
こんにちは!孤独なライターと申します。 海外に行けば英語が話せるようになると思っていましたが、ワーキングホリデーを経て、「英語は日本でものにできる」というのが、私の英語学習のモットーです。 英検準1級 TOEIC L&R 880 VERSANT 46 保持しております。