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こんにちは!孤独なライターと申します。 海外に行けば英語が話せるようになると思っていましたが、ワーキングホリデーを経て、「英語は日本でものにできる」というのが、私の英語学習のモットーです。 英検準1級 TOEIC L&R 880 VERSANT 46 保持しております。

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「修飾」について  言葉を飾って内容に具体性をもたせる現象

こんにちは、孤独なライターです。

今回は、「修飾」という言葉の現象を解説していきます。

  • そもそも「修飾」って何なの?
  • 英文法を学んでるけど、「修飾」という言葉の意味がわからない。

こういった疑問をもっている人に向けた記事になります💡

はじめに

今までの記事でも「修飾」に関してたくさん触れてきていますが、今回の記事では「修飾」のパターンをほぼ全て説明します。修飾の仕方を覚えれば、英文法の学習にもつながり、高校・大学受験生は、例えば英語の並び替え問題ができるようになります。

ではまいります、レッツゴー✨

「修飾」とは?

「修飾」の本質

ポイント

あるモノ/コトに対して「言葉」を加えて、「限定的に」内容を補足する、ということ。

「修飾」を英語で「modification」といって、その頭文字をとって「M」と表されます。「S(主語)」「V(動詞)」といった、英文の説明で「M」という表記があったら、それは「修飾」だと捉えてください。さらになにを修飾しているのか考えましょう。

「修飾」の働きをする「品詞」

4つあります

ポイント

①形容詞 

②副詞

③冠詞

④代名詞の一部

①について

形容詞(形容詞句や形容詞節も) → 名詞を修飾

②について

副詞(副詞句や副詞節も) → 形容詞・動詞・副詞・文の一部・文全体を修飾

「句」や「節」についてわからなければ、以下の記事をみてください。英文法を学習する上でかなり大事な内容です。

③について

冠詞  → (限定詞として)名詞を修飾

④について

代名詞の一部 → (限定詞として)名詞を修飾

以上からみてわかる通り、修飾される(被修飾語)のはほとんどが「名詞」です。「副詞系」だけ、「形容詞」「副詞」「文」などを修飾します。

修飾のパターン

3パターンに分けられます。

ポイント

①「前」から修飾

②「後ろ」から修飾

③「文にアナが空く」修飾(これも後ろから修飾)

修飾のパターンは、修飾するターゲットに対して、「前から修飾」するのか「後ろから修飾するのか」。もちろんこれは当たり前です。真ん中から修飾はあり得ません。

「前から修飾」するのが、わかりやすい修飾の仕方です理由は、修飾語が1語だからです(例外はあります)。修飾が複数語のまとまりだと、後ろからの修飾となることが多いです。なので「句」や「節」で修飾すると、後ろからの修飾になります。理由は複数語使った修飾になるからです。

では実際に、「前から修飾」のパターンと「後ろから修飾」のパターンをみていきます。

前から修飾のパターン

形容詞が名詞を修飾

「a tall boy」→「背の高い少年」

形容詞の「tall」が名詞の「boy」を修飾してます。

「少年」は少年でも「背の高い少年」と限定してますね。

「形容詞」に関しては、以下のリンクを参考にしてください

副詞が形容詞を修飾

「a very tall boy」→「とても背の高い少年」

副詞の「very」が形容詞「tall」を修飾してます。

「背の高い」は背の高いでも「とても高い」と限定してますね。

「副詞」に関しては、以下のリンクで解説を見れます。

冠詞が名詞を修飾

a boy」→「ある少年」

the boy」→「その少年」

世界中数多いる「少年」の中から「ある少年」や「その少年」と限定しています。

このように冠詞も修飾語の1つだと考えることができます。

「冠詞」の内容は、以下の記事にまとめてますのでご覧ください。

代名詞の一部が名詞を修飾

代名詞の一部とは、「人称代名詞の所有格」と「指示代名詞」です。

(この文法用語を暗記する必要はありませんが、用語の内容は理解してください)

(1)人称代名詞の所有格

「my」「his」「their」など

この3つの「人称代名詞」の「主格」は、「I」「he」「they」です。

my car」→「私の車」

「車」は車でも、「私の」車と限定して内容を補足してます

(2)指示代名詞

「this」「that」「those」など

「those cars」→「あれらの車」

「車」は車でも、「あれらの」車と限定して内容を補足してます。

「代名詞」の解説は、以下のリンクを参照してください。

後ろから修飾

特定の名詞を修飾するとき

例えば

something anything someone anyone somebody など

こういった名詞に形容詞をつける場合は、名詞の直後に形容詞を配置します。

「He showed me something interesting.」

「彼は私に面白いものを見せてきた。」

something(名詞)  ←  interesting(形容詞)

「Do you have anyone special in your mind?」

「きみ、誰か好きな人いるのかい?」

anyone(名詞)  ←  special(形容詞)

特定の名詞には、このような感じで形容詞が後ろから修飾します。

形容詞句として名詞を修飾する時

ポイント

形容詞「句」となる場合は、名詞の後において名詞を修飾する。

形容詞句として前の名詞を修飾する場合です。

そうなると前の名詞を修飾する形容詞句が長くなります。

「a bag full of apples」

「リンゴでいっぱいの袋」

名詞(被修飾)← 形容詞句(修飾)

「The picture taken by him was nice.」

「彼の撮った写真は素晴らしかった。」

The  picture   ← 形容詞句    

「写真」は写真でも「彼の撮った」写真と、形容詞句が名詞を後ろから修飾しています。

副詞として動詞などを修飾する場合

「I can swim very fast.」

「僕速く泳げますよ。」

swim ← 副詞句

「とても速く」が「泳ぐ」を修飾しています。

「泳ぐ」は泳ぐでも「どんな感じ」で泳ぐのかと修飾してます。

「He came here to see her

「彼は彼女に会うためにここに来た。」

動詞 ←副詞副詞句

「to  see  her」が動詞「came」を修飾しています。

「来る」は来るでも「何のために」来たのかということです。

「here」も動詞「came」を修飾してます。

文にアナができる修飾

「文にアナができる」とはどういうことか?

文にアナが空くとは

ポイント

あるべきはずの「主語」や「目的語」がない現象。

英文を構成する基本要素は、「主語(S)」「動詞(V)」「目的語(O)」「補語(C)」ですね?「文にアナが空く」とは、あるはずの「主語」または「目的語」がないことを言います。

この現象が起こるのが3パターンあります。

①「関係代名詞」を使って名詞を修飾する場合。

②「what」「who」「which」といった疑問詞を使った「不定詞」。

③不定詞を使った「形容詞句」。

いずれアナが空いた「句」「節」は、名詞を修飾します。②の「what」「who」「which」も、この場合は名詞として使われます。

不定詞を使った形容詞句

「I’m looking for a hotel to stay at.」

「泊まるホテルを探しております。」

この英文のどこに「アナ」があるでしょうか?

答えは「一番最後」です。つまり「at」の後ろです。

「at」は「前置詞」なので、名詞(目的語)をとります

しかしここにはありません。抜けたからです

では、アナにはもともと何があるべきなのか?

それは直前の「a  hotel」なんです

「to stay at」は「a hotel」という名詞を後ろから修飾してます。

不定詞はこういう感じで、名詞を後ろから修飾することがよくあります。

不定詞については、以下の記事で解説しておりますので参考にしてください。

疑問詞を使った不定詞

「I don’t know what to do.」

「何をしたらいいのかわからないよ。」

これは「do」の後に「アナ」があります

「do」の目的語が消えています

どこにいったのか?

「what」なんです

「do」の目的語は「what」

そして、「know」の目的語は「what  to  do」です

「what  to  do」で、「すること」→「するべきこと」と言い換えることができます。

「疑問詞」の詳しい解説はに関しては、以下のリンクをみてください。

関係代名詞

「I know a Japanese who can speak English.」

「英語話せる日本人知ってますよ。」

さぁ、「アナ」はどこにあるでしょうか?

答えは「who」と「can」の間です。

見てください。

「can  speak  English」に対応する「主語」がありません

このアナにもともと入るのは、「a  Japanese」です

ここでは「who」が関係代名詞です。

「who can speak English」というまとまり(形容詞節)が、「a Japanese」という名詞を後ろから修飾しています

関係代名詞を使って名詞を修飾すると、このように文にアナができます。

「関係代名詞」・「関係副詞」といった「関係詞」の内容は、以下のリンクを参考にしてください。

関係詞は少しハードルが高いので、ここでは理解できなくてもけっこうです。

「The car which he bought was very cool.」

「彼が買った車、チョーカッコよかったよ。」

さぁどこにアナがあるでしょうか?

答えは「bought」と「was」の間です。

「buy」の過去形「bought」の目的語がありません

もともとの目的語「the  car」が、関係代名詞を使って名詞を修飾する際に、前に出てしまったのです

まとめ

今回のまとめ
  • 修飾とは、ある事を「限定的」に内容を補足すること。
  • 修飾を英語で「modification」。よく「M」と表される。
  • 修飾の働きをする品詞は4種類 「形容詞」「副詞」「冠詞」「代名詞の一部」。
  • 形容詞は、「名詞」のみを修飾。
  • 副詞は、「形容詞」「副詞」「動詞」「文全体」を修飾。
  • 冠詞は、限定詞として「名詞」を修飾。
  • 代名詞の一部も、限定詞として「名詞」を修飾。
  • 修飾のパターンは2つ 「直前から修飾」か「直後から修飾」。
  • 「文にアナが空く修飾」は、「不定詞の形容詞句」「疑問詞を使った不定詞」「関係代名詞」を使って、名詞を修飾するときにおこる。

以上修飾について詳しくみてきましたが、いかがでしたか?

英文中のほとんどは、修飾語がほとんどなので、修飾に関しての理解が深まれば英文の構造を理解できるようになると思います。今後リーディングするときに、「これは何を修飾しているのかな?」と精読してみてください。初心者の方は、まずは文法的に精読するべきです。

今回の記事は以上です

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