今回のテーマは、準動詞の1つである「動名詞」と「不定詞」。
こちらのリンクの続きです。
準動詞ということで、どちらとも動詞を活用するわけですが、どちらも名詞句になることができてしまうので、じゃぁどちらを選べばよいか迷うところであります。
例えば、、
しかし動名詞と不定詞の基本イメージは、「相反するもの」なのです。
ですのでここでも、基本イメージを知ることが大事!
今回のポイントは、動名詞と不定詞の基本イメージを、対比させながら把握することです。
では今回の流れについてです。
①まずは動名詞から入り、基本イメージや文法事項について。
②動名詞が実際にどういうふうに使われるのか。
③不定詞の流れも、動名詞と同じような感じ。
1つ留意したい文法事項は、動名詞は名詞句にしかなれませんが、不定詞は名詞句だけでなく、形容詞句や副詞句にもなれるという点です。
ではまずは、動名詞からいきます(^^♪

もくじ
動名詞とは?
「ーing」形の基本イメージは、「途中」「躍動感」です。
「動名詞」と次の「不定詞」は一見意味は同じような感じですが、基本イメージは異なります。
動名詞は「ーing」形なので「途中」「躍動感」の意味が含まれ、そこから、
へと意味が広がっていきます。
「不定詞」のイメージと対比させると理解が深まります!
不定詞も「名詞句」をつくれますが、「名詞として」の色合いをより強く出せるのは、「動名詞」!
動名詞は「前置詞の目的語」になれますが、不定詞は名詞句になっても「前置詞の目的語」にはなれません。
では動名詞を使った例文をみていきます。
動名詞の例文
「play baseball in the park」 を動名詞化します。
動名詞が動詞の目的語
名詞化されて「playing baseball in the park」という「名詞句」になり、これ全体が「likeの目的語」になってます。
動名詞が主語になる
名詞化されて「Playing baseball in the park」全体が「主語」になってます。
動名詞が前置詞の目的語になる
動名詞化された「playing baseball in the park」全体が、前置詞「in」の目的語になってます。
次に「不定詞」にいきます (^^♪

不定詞とは?
つまり不定詞の基本イメージは「まだしていないこと」(例外はありますが)
ここが「動名詞」と根本的に異なるところです。
・動名詞 → 「あったこと・今あること」「習慣的なこと」
・不定詞 → 「これから先のこと」「まだしていないこと」
そして、、
「不定詞のまとまり」は、「名詞句」「形容詞句」「副詞句」。
中学2年の英語でみんながよくわからないのが、不定詞の使い分けの問題です。
「名詞的用法」だの「形容詞的用法」だの「副詞的用法」だの覚えてませんか?
これです、これ。
そもそも「名詞」「形容詞」「副詞」の、役割を知らなければわかりません。
では不定詞を使った例文をみていきます。
不定詞の例文
名詞的用法
要するに「名詞句」にされた不定詞の使い方ということ。
「To talk in the library」が「名詞句」になって、全体が「主語」になってます。
この文は、ただ単に「その図書館でお話することは禁止されていますよ」と「一般論」に近いことを言っています。
もしこれが「動名詞」だと、「実際に誰かがその図書館でお話してて、それを見た人が『お話は禁止だよ』と注意するようなシチュエーション」になります。
形容詞的用法
要するに「形容詞句」にされた不定詞の使い方ということ。
「形容詞的」なので不定詞句が名詞を修飾します。
「to drink」が名詞「something」を修飾してます。
副詞的用法
要するに「副詞句」にされた不定詞の使い方ということ。
「英語を勉強するために」「行った」と、不定詞句「to study English」が副詞句として、動詞「went」を修飾してます。
不定詞の副詞句の場合は、動詞の他に文全体を修飾することもあります。

まとめ
以上「動名詞」「不定詞」をみてきました。
動名詞と不定詞を使い分けられるようになりそうですか?
そのためには、両者の基本イメージを知るところから始まります。
あと今回の記事のポイントは、不定詞の、名詞句・形容詞句・副詞句を区別できるかどうか。
これは主にリーディング対策になります。
では今回のまとめに入ります。
動名詞の形は「doing~」。基本イメージは「躍動感」。
「躍動感」から動名詞は、「すでに起こっていること」「習慣的な行為」を表すときに使う。
動名詞句は名詞句だから、主語・動詞の目的語・前置詞の目的語になる。
不定詞とは「動詞」を使って、名詞句・形容詞句・副詞句をつくる「準動詞」。
不定詞の形は「to do(動詞の原形)~」。基本イメージは「これから先のこと」「まだしていないこと」。
不定詞の名詞句は、前置詞の目的語にはなれない。
不定詞の句が形容詞句の場合は、直前の名詞を修飾。
不定詞の句が副詞句の場合は、動詞・文全体を修飾。
不定詞の句が何を修飾するかは、不定詞句の意味をみる。
動名詞の名詞句と不定詞の名詞句を、使い分けられるようになりましょう。
「準動詞(2) 動名詞・不定詞」は以上です。
準動詞の「分詞」の解説は、以下のリンクをご参考にしてください。
それではまた。
ー To the Finest Hour ―
動名詞とは、「動詞」を使って「名詞句」にした「準動詞」。