こんにちは、孤独なライターです。
今回の記事では、日本語にはない英語特有の品詞、「前置詞」をピックアップいたします。
みなさん、前置詞を何個ぐらい知ってますか?
前置詞は動詞のように無限にあるわけではなく、普通に使うものに絞れば30個ぐらいです。
種類はさほど多くないのですが、実は前置詞はそのときの文脈により、いろんな意味として使われますので、日本人にとってはいささか厄介な品詞なんですよね。
その傾向が著しいのが、超メジャーな前置詞、いわば基本前置詞なんです。
前置詞の使い方は、場数を踏んで慣れていくしかない!がんばりましょう!
では、今回の記事についての流れです。
最初に「前置詞とは?」ということで、前置詞の文法的側面についての説明から入ります。
前置詞の使い方のルールについてですね。
「基本前置詞」は、「前置詞」ではなく「副詞」として使うときもあるので、副詞で使うときと前置詞で使うときを比較しながら基本前置詞をみていきます。
そして次にこの厄介な前置詞を、どのようなアプローチで学習していけばいいのかを説明していきます。
その後具体的に前置詞をピックアップして、それぞれの前置詞の使い方を、例文を使ってみていきます。
では、いきましょう。

もくじ
前置詞とは 名詞とセットになる品詞
前置詞とは、「前」に「置」く「詞」です。
「何」の前か?
「名詞」の前です。
前置詞は名詞とセットになります。
そして、以下が前置詞の文法的ポイントです。
「句」とは、「主語+動詞がない2語以上の語のまとまり」です。
(「句」に関しては、以下のリンクで詳しく解説しております。)
前置詞の種類は、動詞のように無数にあるのではなく、なんぼかマニアックなものを除けば、30種類くらいです。
ただし注意が必要なのが、それらの前置詞がいつも前置詞なのかというと、そうではないという点です。
実は前置詞は「副詞」の場合もあるのです。
それによく該当するのが、メジャーな前置詞、つまり「基本前置詞」です。
「前置詞」なのか「副詞」なのかの見分け方は、簡単に言うと「名詞とセットになっているかどうか」です。
副詞ならば、名詞とくっつきません。
副詞は名詞を修飾できない詞ですからね。
そして副詞の場合はよく「基本動詞」とセットになって動詞を修飾します。
これがいわゆる「句動詞」というヤツです。
前置詞ならば、名詞とくっついて形容詞句や副詞句となって何かを修飾します。
この違いよろしいですか?
もう一度いいますが、「前置詞は名詞とセット」です。
では論より例文、、ということでここでひとつ。
(1)では「in」に名詞が伴っているので「in」は前置詞です。
(2)では「in」に名詞が伴ってないので「in」は副詞です(動詞を修飾)。
この2つの例文をみて何を思いましたか?
「get in」という同じ言葉でも、意味が全く違いますよね?
これは前置詞「in」が「前置詞」として働くのか「副詞」として働くのか違いによって、基本動詞「get」の意味が変わってくるからです。
このように「基本動詞+前置詞」の意味は状況によって変わります。
では全ての意味を覚えなければいけないのか?
もちろん「答えはノー」です。
ではどうしていけばいいいかというと、それぞれの前置詞の本質イメージをしっかりつかむことが大事になります。
前置詞学習の基本 「イメージ」を大切にする
前置詞は、そのときの状況によっていろんな意味をもちます。
特にそれが顕著なのが、最も使われる基本的な前置詞なのです。
英語を学習してて思うのですが、「基本動詞」や「基本前置詞」をマスターするのが、一番難しいのではないでしょうか。
状況によりいろんな意味をもつ前置詞の、1コ1コの意味なんて覚えてられません!
ということで、前置詞にはちゃんと「基本イメージ」というものがあります。
基本イメージ自体を覚えることは簡単です。大丈夫です。
では、前置詞との付き合い方のポイントです。
このスタンスで、前置詞の学習をしていってください。
ではこれ以降、実際に1コ1コ前置詞をみていきます。
次回の記事(前置詞(2))でも、実際に前置詞をみていきます。
「to」 基本イメージ → 「到達」
「at」 基本イメージ → 「一点」
因みにこの例文と下の例文の違いを比べてください。
「on」 基本イメージ → 「接触」
「off」 基本イメージ → 「面からの分離」
この場合「off」は副詞として「switch」を修飾。
「for」 基本イメージ → 「対象を求めるように向かって」
「by」 基本イメージ → 「そばに」
「let’s go」=「let us go」(第5文型)

まとめ
以上前置詞のルール・使い方についてみましたが、いかがでしたか?
前置詞は動詞のように無限にあるわけではないのですが、シチュエーションによって意味が変わってくるので、一筋縄ではいきません。
「for」や「by」のような基本前置詞は、日常でよく使われる基本動詞とくっついて、多様な意味になりますので、その1つ1つの意味を暗記していくだけでは、脳がいくつあっても足りません。
そこでポイントになるのは、それぞれの前置詞の本質イメージをつかみ、そこから意味を膨らませていく、ということでしたね?
これが基本的な、前置詞のアプローチになります。
では、今回の記事のポイントの整理をしていきます。
「前置詞+名詞」がセットになって「句」となり、「形容詞句」や「副詞句」になる。
基本前置詞は、単体で「副詞」の場合もある。そのときは副詞だから、名詞とセットになることはない。たいていその副詞は「動詞」にかかる。
前置詞の学習の基本は、それぞれの前置詞の「基本イメージ」を知り、それをベースにして、そのときに適した意味へとふくらませていくこと。
「to」の基本イメージは「到達」。
「at」の基本イメージは「一点」。
「on」の基本イメージは「接触」。
「off」の基本イメージは「面からの分離」。
「for」の基本イメージは「対象に求めるように向かって」。
「by」の基本イメージは「そばに」。
前置詞はまだまだ続きます。
後日、いろんな前置詞の基本イメージを紹介いたします。
こちらの記事を参考にしてください。
今回の記事は以上です。
― To the Finest Hour ―
前置詞とは、名詞の前に置く詞 「前置詞+名詞」のセット。