こんにちは、孤独なライターです🎵
今回と次回の記事では、具体的に助動詞を1コ1コみていきます。
今回登場する前置詞は
もくじ
はじめに
前回の文法の記事では、助動詞そのものの役割や文法的使い方をみてきましたので、そのあたりがわからないという方は、まずは前回の助動詞の記事をご覧ください。
私のブログでは、マイナーすぎる助動詞までは扱いませんが、助動詞の95パーセントまでは網羅できると思いますので、当ブログで出てくる助動詞さえ使い方を把握すれば、助動詞に関しては問題ありません。
そもそも助動詞自体そこまで種類がないので、心配することはありません。
今回の記事では、メジャーな助動詞からピックアップしていきます。
学習する助動詞は、「can」「could」「will」「would」「must」「have to」「may」「might」とします。
「could」は「can」の過去形、「would」は「will」の過去形、「might」は「may」の過去形なのですが、動詞が過去形になったときのように、ただ単に過去の内容になるというわけではないので、それらの助動詞が過去形になったとき、どういった内容になるのかについてもみていきます。
助動詞の過去形は、現在形とは別に「過去形でも学習する必要がある」というのが私の考えです。
ではいきます。
「can」「could」
「潜在性」
能力(~できる)
「He can speak four languages.」
「彼は4カ国語話すことができる。」
この使いかたはみなさんに馴染があります。
許可(~してよい)
「You can use my pen.」
「ボクのペン使っていいよ。」
「使える」という「潜在性」を与えて、「使ってもいいですよ」と言っています。
可能性(あり得る)
「She can get angry sometimes.」
「時々彼女は怒ることがある。」
彼女の内部の「潜在的な性質」を述べている。
過去形「could」
・過去形の本質は「距離感」。
・「can」を「少し意味を弱めた感じ」「遠ざけた感じ」。
「I could do this job.」
「この仕事、できると思う。」
「このように、「can」を「過去形」にしたからといって、常に過去のことを言ってるとは限りません。
例えばこちら
「Could you tell me English ?」
「英語を教えていただけませんか?」
この文は、過去形にして「距離感」を出した「遠回な表現」。
助動詞を「過去形」にして「距離感」を出すことで、「婉曲話法」で丁寧さを出すことができるんです。
「will」「would」
「意志」
「過去形」「現在形」はあるが「未来形」はないという論がありますが、(わたしもそう思います)、未来のことについて言及する表現自体は、もちろんあります。
「will」はそのうちの1つです。
意志(~するつもりだ)
「英語を(これから)勉強します。」
この用法はみなさんに馴染みがありますね。
予測(~だろう)
「彼は自分のやり方を決して変えないだろう。」
丁寧表現 → 「would」
「will」を「過去形」にすることで、「will」を柔らかくし、丁寧さを出した言いまわしです。
過去の習慣 → 「would」
「must」
「圧力」
過去形の本質は「距離を置く」。
これと「圧力」は矛盾しますからね。
確信(~に違いない)
「違いない」ということに「圧力」を感じますね。
義務(~しなければならない)
みなさんがよく知ってる「must」の使い方です。
「You must~」というと、命令に近い「高圧的」な意味になります。
have/has to
「必要」
義務(~しなければならない)
「must」と違って「have」は過去形にできますので、過去の『義務』のことをいう時は「must」を使わず、「have to」のほうを選択してください。
「have to」はもちろん現在のことでも使います。
不必要(~する必要ない)
対比させて確認したいのが、「must not」は「禁止」を表します。
「may」「might」
「開かれたドア」
許可(~してよい)
相手に許可を求めるときの典型表現です。
「許可」の否定文は「禁止」ですが、「must not」の「禁止」と意味が少し違います。
・「may not」は公的なシチュエーション(市の条例など)で「禁止です」ということ。
・「must not」は「ホントにダメだからね!」というニュアンスになります。
推量(~かもしれない)
「可能性がある」ということで、「may」の基本イメージ「開かれたドア」が反映されています。
祈願(~でありますように)
過去形「might」
過去形の「might」は、「may」を少し弱めた感じです。
過去形の本質は「距離を置く」なんでね。
「may」と「might」を例文で比べます。
「may」よりも「確信」がさらに薄くなった感じです。
まとめ
以上メジャーな助動詞をみてきましたが、いかがでしたか?
今回出てきた助動詞は必ず覚えてください。
そして助動詞でも、過去形と現在形では使うシチュエーションが異なることもチェックしといてください。
(ちなみに、「過去形」がある「助動詞」は今回の記事で出てきたものだけ。)
過去形だから、ただ単に過去の話になるという捉え方はやめてください。
このあたり助動詞の過去形の使い方を、理解している英語学習者は少ないです。
では今回のポイントをおさらいします。
「can」の基本イメージは「潜在性」。そこから、「~できる」「~してよい」「~があり得る」という意味へと膨らんでいく。
「could」は「can」を薄くした感じ。「~できるかもしれない」や「~があり得るかもしれない」、疑問文だと遠回し表現として「~することは可能でしょうか?」「~していただけませんか?」という意味へと膨らんでいく。
「will」の基本イメージは「意志」。そこから「~するぞ」「~だろう」という意味へと膨らんでいく。
「would」は「will」を薄くした感じ。「~していただけませんか?」といった丁寧表現や、過去形だから単に「過去の習慣」のことを言える。
「must」の基本イメージは「圧力」。そこから「~しなければならない」「~に違いない」という意味へと膨らんでいく。「must」に過去形はない。
「may」の基本イメージは「開かれたドア」。そこから「~してよい」「~かもしれない」「~でありますように」という意味へと膨らんでいく。
「might」は「may」を薄くした感じ。「んーーー……..かもしれない」という具合になる。
関連記事のリンクをのせておきます。
今回の記事は以上です。
それではまた。
― To the Finest Hour ―
「can」「could」「will」「would」「must」「have to」「may」「might」