こんにちは、孤独なライターです
今回と次回の記事では、具体的に助動詞を1コ1コみていきます。
前回の文法の記事では、助動詞そのものの役割や文法的使い方をみてきましたので、そのあたりがわからないという方は、まずは前回の助動詞の記事をご覧ください。
私のブログでは、マイナーすぎる助動詞までは扱いませんが、助動詞の95パーセントまでは網羅できると思いますので、当ブログで出てくる助動詞さえ使い方を把握すれば、助動詞に関しては問題ありません。
そもそも助動詞自体そこまで種類がないので、心配することはありません。
今回の記事では、メジャーな助動詞からピックアップしていきます。
学習する助動詞は、「can」「could」「will」「would」「must」「have to」「may」「might」とします。
「could」は「can」の過去形、「would」は「will」の過去形、「might」は「may」の過去形なのですが、動詞が過去形になったときのように、ただ単に過去の内容になるというわけではないので、それらの助動詞が過去形になったとき、どういった内容になるのかについてもみていきます。
助動詞の過去形は、現在形とは別に「過去形でも学習する必要がある」というのが私の考えです。
ではいきます。

もくじ
「can」「could」
能力(~できる)
この使いかたはみなさんに馴染があります。
許可(~してよい)
「使える」という「潜在性」を与えて、「使ってもいいですよ」といっている。
可能性(あり得る)
彼女の内部の「潜在的な性質」を述べている。
過去形「could」
過去形の本質は「距離感」。
なので、、
「can」を「過去形」にしたからといって、常に過去のことを言ってるとは限りません。
例えばこちら、、
この文は、過去形にして「距離感」を出した「遠回な表現」。
つまり、助動詞を「過去形」にして「距離感」を出すことで、、
「will」「would」
「過去形」「現在形」はあるが「未来形」はないという論がありますが、(わたしもそう思います)、未来のことについて言及する表現自体は、もちろんあります。
「will」はそのうちの1つです。
意志(~するつもりだ)
「英語を(これから)勉強します。」
この用法はみなさんに馴染みがありますね。
予測(~だろう)
「彼は自分のやり方を決して変えないだろう。」
丁寧表現 → 「would」
「will」を「過去形」にすることで、「will」を柔らかくし、丁寧さを出した言いまわしです。
過去の習慣 → 「would」
「must」
過去形の本質は「距離を置く」。
これと「圧力」は矛盾しますからね。
確信(~に違いない)
「違いない」ということに「圧力」を感じますね。
義務(~しなければならない)
みなさんがよく知ってる「must」の使い方です。
「You must~」というと、命令に近い「高圧的」な意味になります。

have/has to
義務(~しなければならない)
「must」と違って「have」は過去形にできますので、過去の『義務』のことをいう時は「must」を使わず、「have to」のほうを選択してください。
「have to」はもちろん現在のことでも使います。
不必要(~する必要ない)
対比させて確認したいのが、「must not」は「禁止」を表します。
「may」「might」
許可(~してよい)
相手に許可を求めるときの典型表現です。
「許可」の否定文は「禁止」ですが、「must not」の「禁止」と意味が少し違います。
・「may not」は公的なシチュエーション(市の条例など)で「禁止です」ということ。
・「must not」は「ホントにダメだからね!」というニュアンスになります。
推量(~かもしれない)
「可能性がある」ということで、「may」の基本イメージ「開かれたドア」が反映されています。
祈願(~でありますように)
過去形「might」
過去形の「might」は、「may」を少し弱めた感じです。
過去形の本質は「距離を置く」なんでね。
「may」と「might」を例文で比べます。
「may」よりも「確信」がさらに薄くなった感じです。

まとめ
以上メジャーな助動詞をみてきましたが、いかがでしたか?
今回出てきた助動詞は必ず覚えてください。
そして助動詞でも、過去形と現在形では使うシチュエーションが異なることもチェックしといてください。
(ちなみに、「過去形」がある「助動詞」は今回の記事で出てきたものだけ。)
過去形だから、ただ単に過去の話になるという捉え方はやめてください。
このあたり助動詞の過去形の使い方を、理解している英語学習者は少ないです。
では今回のポイントをおさらいします。
「could」は「can」を薄くした感じ。「~できるかもしれない」や「~があり得るかもしれない」、疑問文だと遠回し表現として「~することは可能でしょうか?」「~していただけませんか?」という意味へと膨らんでいく。
「will」の基本イメージは「意志」。そこから「~するぞ」「~だろう」という意味へと膨らんでいく。
「would」は「will」を薄くした感じ。「~していただけませんか?」といった丁寧表現や、過去形だから単に「過去の習慣」のことを言える。
「must」の基本イメージは「圧力」。そこから「~しなければならない」「~に違いない」という意味へと膨らんでいく。「must」に過去形はない。
「may」の基本イメージは「開かれたドア」。そこから「~してよい」「~かもしれない」「~でありますように」という意味へと膨らんでいく。
「might」は「may」を薄くした感じ。「んーーー……..かもしれない」という具合になる。
関連記事のリンクをのせておきます。
今回の記事は以上です。
それではまた。
― To the Finest Hour ―
「can」の基本イメージは「潜在性」。そこから、「~できる」「~してよい」「~があり得る」という意味へと膨らんでいく。