英検準2級のリーディング対策を説明します。
準2級は3級の試験内容とどう違うのでしょうか?
まずはその違いを把握すること。
新しい単語を覚えるだけでなく、新しい文法を覚えなければなりません。
文法の習得は、英検2級まで続きます。
「仮定法」は、中学英語では出てきません。
大学受験英語だけでなく、日常英会話でも「仮定法」を使った表現はかなり頻出しますので、英検準2級以上の英語力を目指すなら覚える必要があります。
①英検準2級リーディング対策に必要なこと。
高校英文法への第一歩、「仮定法」です。
②英検準2級リーディング おすすめ参考書。
今回はおすすめ参考書を多くのせていますが、全てやる必要はありません。
③英検準2級リーディング問題 時間配分の仕方。
時間配分の例を出しています。ご参考にどうぞ。
では、本題にいきます。
もくじ
英検準2級リーディング対策の基本的姿勢
単語力をつける
英検3級の目安が3000語に対して、英検準2級は4000語。
3級(3000語)+1000語です。
(余裕がある方はプラスで2000語新しく覚えてもよし)
単語帳は1冊ですみます。
単語は意味を覚えればいいだけなので、難しくありませんよね?
2級までなら、必要語彙数は大したことありません。
準1級・1級と比べたら、1000語はあっという間です。
「仮定法」の基本をわかるようにする
準2級から「仮定法」が出てくる。
3級までは出てこない文法が、仮定法。
英文法の中では、苦手な人が最も多いのが仮定法です。
でも「仮定法の基本ルール」を学んで理解すれば、大丈夫です。
ちゃんとしたルールがあるんです。
仮定法を使った構文もあり、覚えることはそこそこあります。
しかし準2級では、仮定法の構文は出ません。
さらに、準2級の試験問題に仮定法が出ないときも。
出ても「仮定法」の基本的な問題です。
ちなみに「仮定法」は日常会話・洋画に頻出するので、覚えといて損はありません。
仮定話をするのは日常当たり前ですからね。
アカデミックな英文に慣れる
準2級から、アカデミックな長文が出てくる。
ただ「準2級は一部だけで、リーディング問題の最後の方」です。
アカデミックな長文となると
①語彙力。
②構文力。
③多義語の意味を、文脈で理解できる。
④論理(話の流れ)の展開を把握しながら読む。
こういったことが必要になってきます。
特に③と④が肝心。
③と④を行うためには、「考えながら」読まなければなりません。
つまり
「アカデミックな長文に慣れる」 = 「考えながら英文を読むことに慣れる」
英検準2級リーディング対策 おすすめ参考書
『でる順 パス単 準2級』旺文社
英検の級が上がれば、より多くの語彙数が求められる。
これは、避けては合格できないルール。
どんな級にも当てはまります。
3級レベルの語彙数では、準2級合格は難しい。
でも、3級の語彙数と準2級の語彙数の差は、1級~2級に比べて小さいです。
3級合格が3000語に対して、準2級は4000語ですみます。
「3000語(3級)+1000語」覚えればいいだけ。
どの英検の級を受ける方にもおすすめするのが、英検の過去問をリサーチして作られている単語帳の『でる順 パス単』シリーズ。
英検対策としての単語帳なら、このシリーズは欠かせません。
英検のどの級でも当てはまります。
『総合英語 Evergreen』いいずな書店
イラストがあって、説明が単純すぎず、難しすぎずちょうどよい。
この参考書を推薦する理由は、3級にはなく準2級以上には必要な「仮定法」の解説があるからです。
もちろん仮定法を解説する教材はたくさんありますが、高校英文法の教材のなかで、私がおすすめするのがこれ。
文法に関して、説明が分かり易く、網羅性が高いからです。
この教材については、以下の記事を参考にしてください。
『どんどん話すための瞬間トレーニング』ベレ出版
「仮定法」のルールを学習した後に、実際に「仮定法」に慣れるため(演習)。
当サイトで何度もこの教材をピックアップしています。
この教材は、中学英文法に特化した英作トレーニング教材です。
ですが、最後の方に「仮定法」の英作トレーニングページがあるんです。
量は少ないですが、この教材の「仮定法」のページの英文を理解できれば、準2級レベルの「仮定法」に関しては問題ありません。
「仮定法」に慣れるために、この教材を紹介しました。
『英検準2級 文で覚える単熟語』旺文社
英検準2級の長文に、慣れるため。
あくまで単語帳ですが、文脈のなかで単語を覚えるコンセプトなので、文が豊富にあります。
しかも
全ての長文ではないが、英検の過去問を抜粋。
「準2級レベルの長文をトレーニングしたい」という方にはおすすめ。
「準2級レベルの単語をたくさん覚えたい」という方にはおすすめできません。
その場合は先の『でる順 パス単 準2級』です。
単語掲載数は、『パス単』が勝ります。
『速読英単語 入門編』Z会
英検準2級の長文に、さらに慣れるため。
『文で覚える単熟語』で、英検準2級の長文に慣れてきて、さらに長文に磨きをかけてたい、という方に紹介します。
ですので、準2級のリーディング対策に使わなければならないというわけではありません。
『速読英単語 入門編』は、レベル的には準2級とマッチ。
単語帳ですが、文脈の中で単語を覚えるコンセプトなので、文量があります。
この参考書について別記事があるので、リンクをのせておきます。
過去問で試験対策
時間配分を考える
問題形式が決まっているので、過去問で時間配分を決めておく。
英検はレベルが高くなればなるほど、時間配分を決めておくことが必要。
問題の文章がより長くなり、解答が終らなくなるからです。
過去問を参考にしないわけにはいきません。
準2級の筆記試験は、75分(ライティング含め)。
時間配分の案です。
ライティング10分、リーディングを65分で解答するとする。
・大問1(語彙問題)→ 20分
・大問2(会話文空所補充)→ 10分
・大問3(長文の空所補充)→ 15分
・大問4(長文の内容一致)→ 20分
となります。
ぜひ参考にしてください。
試験の形式に慣れる
だいたい英検のリーディングの長文問題は、問題の順番通りに答えとなる箇所がある。
「問題②の答えになるところが、問題①の答えになるところより、先に書いてある」、といったパターンは少ないということです。
過去問を解けば、そういった傾向を知ることができます。
よく「試験の形式が変わると平均点が下がる」といいますね。
これは、「試験の形式に慣れていないから」といえます。
まとめ
英検準2級リーディング対策を解説してきました。
準2級のリーディング対策で、新しく覚える文法といったら、「仮定法」です。
3級(中学英語)では、仮定法が一切出てきません。
では、今回の記事のまとめに入ります。
単語は、4000語を目安に覚える。
英検3級(3000語)+1000語です。
1000語であれば、単語帳1冊ですみます。
基本的な「仮定法」を覚える(試験に出ない場合もある)。
英検準2級リーディングでは、仮定法の基本だけでOKです。
基本を覚えれば、英検2級リーディングにつながります。
少しずつアカデミックな英文に慣れていく。
リーディングの後半で、説明文形式の問題が出ます。
解答時間の時間配分を決めておく。
全ての級に当てはまることです。
級のレベルが上がるほど読解のスピードが求められ、これが大切になります。
今回の記事は以上です。
― To the Finest Hour ―
単語だけでなく、基本的な「仮定法」を覚える。