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こんにちは!孤独なライターと申します。 海外に行けば英語が話せるようになると思っていましたが、ワーキングホリデーを経て、「英語は日本でものにできる」というのが、私の英語学習のモットーです。 英検準1級 TOEIC L&R 880 VERSANT 46 保持しております。

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語順をずらす その本質は「感情の揺れ」 ー「疑問」「強調」「驚き」の表現ー

こんにちは、孤独なライターです🎵

今回のテーマは、英語の「語順をあえてずらす現象」について解説していきます。

つまり英語の「倒置表現」について!

はじめに

英語の「倒置現象」で一番ピンとくるのが、「疑問文」です。普段何気なく知っている疑問文ですが、疑問文は「倒置表現の1つ」だと認識されている方は少ないのかと思います。疑問文は「Do  you ~?」「Can  you~?」の形になると、暗記のみのアプローチだったからでしょう。しかし倒置表現は、疑問文だけではありません「思いを強調したり驚きを表現するとき」、英語では「倒置」を使ってそれを表現することができるんです。今回はそういったことをみていきます。

今回のポイント
  • 倒置表現に共通したルール。
  • 倒置表現は、「疑問」「強調」「驚き」を表す。

ではまいります、レッツゴー✨

英語 「語順を変える」 どういうこと?

そもそも「倒置」とは?

ポイント

英語特有のものではない。

語順をずらす修辞法を「倒置」といいます。

英語だけの現象ではありません。

これは日本語でもありますね。

①「わたしがやる。」(基本語順)

「やる、わたしが。」(倒置)

②「オレの気持ちは変わらない。」(基本語順)

「変わらない、オレの気持ちは。」(倒置)

①も②も、後者のほうが気持ちが高ぶった感じがします。

文末に「!!」がつきそうです。

「倒置表現」のコアイメージは、「(大なり小なり)気持ちの揺れ動き」と言えます。

英語の基本語順

英文とは、必ず以下の5つのタイプに分けることができます

英語の基本語順

①「S+(助動詞)+V」 → 第1文型

②「S+(助動詞)+V+C」 → 第2文型

③「S+(助動詞)+V+O」 → 第3文型

④「S+(助動詞)+V+O(1)+O(2)」 → 第4文型

⑤「S+(助動詞)+V+O+C」 → 第5文型

「助動詞/動詞」を基準に、「前が主語」「後ろが目的語/補語」

これが英語の基本語順です。

「形容詞」「副詞」といった「修飾語」は、「S」とか「V」とか「O」とか「C」とかのいろんな間に配置されます。

「修飾語」に絶対的に決まった位置はありません

日本語と違って、英語は「語順が全て」だということは、何度かお話ししてきました。

では、第1文型~第5文型の例文を書きます。

第1文型

「I run.」

「わたしは走ります。」

第2文型

「He is a student.」

「彼は生徒です。」

第3文型

「I told you.」

「わたしはあなたに言ったよ。」

第4文型

「He gave me a present.」

「彼わたしにプレゼントをくれたの。」

第5文型

「I found this book interesting.」

「わたしこの本面白いって思ったよ。」

これらの英文に、「助動詞」を補ってみます。

(不自然な英語でしょうが、文法的には正しい英文です。)

第1文型

「I do run.」

第2文型

「He does be a student.」

第3文型

「I did tell you.」

第4文型

「He did give me a present.」

第5文型

「I did find this book interesting.」

英語の語順のずらし方

ポイント

「倒置」にするとき、英語の基本の語順の「なに」を「どこに」ずらすか?

答えは

ポイント

・「助動詞」をずらす。

・「助動詞」を「主語より前」に配置させる。

では、実際に上の例文を倒置させてみます。

第1文型

Do I run.」

第2文型

Does he be a student.」

第3文型

Did I tell you.」

第4文型

Did he give me a present.」

第5文型

Did I find this book interesting.」

この語順、「疑問文」の語順です。

「Do  you  ~?」「Can  you  ~?」のように主語の前に助動詞を配置する表現ですね。

でも、英語において語順をずらすのは、なにも疑問文だけではございません

他には、「強調」や「驚き」を表現するときにも倒置を使うんです。

疑問

なぜ、疑問文が「Do you~?」になるのか考えたことありますか?

ポイント

英語の「疑問文」も「倒置表現」の1つ。

何気なくみている英語の疑問文は、ベースの語順を変える倒置を使って表現されています。

つまり、ベースの語順の「助動詞」を「主語の前」にもっていきます

この現象を下の例文で確認してください。

「I (do) run every day.」(ベース)

Do you run every day ?」(疑問文)

「She (does) go to school by bus.」(ベース)

Does she go to school by bus ?」(疑問文)

この2つの「ベースの文」には、実は助動詞「do」「does」が隠れています。

もし「do」「does」も書けば、「強意的」なニュアンスになります。

「He can speak English.」(ベース)

Can he speak English ?」(疑問文)

「I would like a cup of coffee.」(ベース)

Would you like a cup of coffee ?」(疑問文)

「He has lived in Japan for five years.」(ベース)

Has he lived in Japan for five years ?」(疑問文)

「疑問」にも感情の揺れ動きがある

ポイント

「気持ちの動き」が倒置表現のコアイメージ。

「訊きたい」という「気持ちの動き」が「疑問文」には反映されてます。

だから疑問文では倒置が起こります。

例えば

「He can speak English very fluently.」

「彼は英語をとても流暢に話せますよ。」

これを疑問文にすると、助動詞が倒置されます。

Can he speak English very fluently ?」

「(え??)彼英語めっちゃ話せるの?」

「なんとなく疑問文だから、『Do  you  ~?』『Could  you  ~?』」と覚えていたみなさん。

実は疑問文には「気持ちの動き」という「倒置の本質」が隠れているのです。

強調

「場所」などを表す副詞が文頭に来る場合

ポイント

「副詞(句)」+「動詞」+「主語」の語順。

基本的に英語の倒置は、「副詞(句)」を文頭にもってきて、あとは「疑問文」と同じ語順です。

しかし以下の例文のように、「場所」を表す副詞が文頭にきて倒置になる場合、疑問文の語順というよりは、「主語」と「動詞」が入れ替わります

At the bus stop was she standing.」

「バス停で彼女が立っていた。」

In dreams begin the responsibilities.」

「夢の中で、責任が始まる。」

「否定ニュアンスの副詞」が文頭に来る場合

ポイント

「副詞」+「助動詞」+「主語」+「動詞」の語順。

<通常文>

「My heart will never change.」

「僕の気持ちは決して変わりません。」

<倒置文>

Never will my heart change.」

「決して変わりません!僕の気持ちは!」

語順は

「否定語(副詞)」+「助動詞」+「主語」+「動詞」

になります。

これは、「(副詞の)否定語」を文頭に置いた「倒置」による「強調表現」で、「否定語」を文頭におくと必ず「倒置」がおこります。

このパターン、特に高校レベルの英文では見かけます

「副詞」を文頭にもってきて、あとは「疑問文」と同じ語順です。

では他にも例文をみてみましょう。

Rarely does she get angry.」

「彼女が怒ることはめったにない。」

Little do I know about him.」

「彼に関してほとんど知らない。」

Not only did she eat a bowl of noodle but she also ate two rice balls.」

「彼女は麺を1杯食べただけでなく、さらにおにぎりを2つを食べた。」

助動詞を含まない文の倒置

ポイント

<助動詞を含まない、かつ動詞が「be動詞」の場合>

・「be動詞」+「主語」+「名詞(句)or 形容詞(句)or 副詞(句)」

・「名詞(句)or 形容詞(句)or 副詞(句)」+「be動詞」+「主語」

通常文

「I am interested in English.」

「俺英語に興味あるよ。」

倒置文

Am I interested in English.」

「俺英語に興味あるよ!!」

動詞「am」と主語「I」が倒置をおこし、疑問文の語順になってます。

語順をずらすことで、話者の気持ちが「強調」されます。

驚き(感嘆文)

「疑問」や「強調」と、倒置パターンが少し変わります。

「what」を使った感嘆文

ポイント

語順:「目的語」+「主語」+「動詞」

通常文

「You have a nice picture.」

「君いい写真もってるね。」

倒置文

What a nice picture you have.」

「君いい写真もってるね!!」

これは「what」を使った「感嘆文」です。

「目的語」+「主語」+「動詞」の語順になっています。

通常は「SVO」の語順ですが、倒置を起こして強調するために、あえて「OSV」の語順にしてます。

「How」を使った感嘆文

ポイント

・「形容詞」「副詞」の意味を強めるときには、「how」の感嘆文を使う。

・「how」+「形容詞 or 副詞」+「主語」+「動詞」

How generous you are !」

「あなたなんて寛大なの!」

How beautifully she is dancing !」

「彼女なんて美しく踊ってるの!」

以上からわかることですが「感嘆文」の倒置は、「助動詞」の倒置ではなく、「目的語」「補語」が倒置されます。

まとめ

今回のまとめ
  • 倒置で語順を変えることで、「気持ちの動き」を表現。
  • 倒置表現を大きくパターン別に分けると、「疑問」「強調」「驚き」。
  • 倒置によって語順がずれるのは、「助動詞」や「be動詞」。
  • 「感嘆文」では、「名詞」や「形容詞」が前に倒置される。

倒置表現についてみてきましたが、いかがでしたか?平叙文(普通の文)の語順をずらすことで、そこには何らかの「気持ちの動き」があるということですね💡確かに怒っているとき、気持ちを強調させたいがために、平叙文の語順でただ怒鳴るよりかは、語順を変えたほうが「普通じゃない心情」を表現できるかもしれません。倒置表現は高校英語で習うもので、苦手な人が多い分野です💦ですが、語順のルールを覚えれば難しくありません✨ちゃんと学習すれば大丈夫です🎵

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