こんにちは、孤独なライターです(^^)
今回の記事では
このような方に向けたものです💡
もくじ
はじめに
以前、英語の名詞の「超基本」ルールについての解説をしてきました。
今回は、この解説をより詳しくみていこうと思います。英語の「名詞」の捉え方は、日本語と全然違うので理解が大変かもしれません。学校の授業でもちゃんと習うことができません💦英語の名詞をマスターした英語学習者は、あまりいないと思います。わたしも名詞をマスターしたといえませんが、そこら辺の英語学習者よりわかる自信はありますので、名詞を解説した記事を書きたいと思います✨
英語の名詞のポイント3選
- 「可算」なのか「不可算」なのか。
- 「可算」なら、「単数形」なのか「複数形」なのか。
- 「可算」か「不可算」問わず、「特定」なのか「不特定」なのか。
ではまいります、レッツゴー🎵
「数えられる」ものか 「数えられない」ものか
数えられる名詞
・「数えられる名詞」は、「可算名詞」と呼ばれる。
・「可算名詞」は「countable」の頭文字をとって、「C」と表記される。
「可算名詞」の例
・「ペン」「ノート」「筆箱」
・「犬」「ウサギ」「カピバラ」
・「車」「電車」「船」
上のものはすべて「1冊」「2匹」「3隻」といったように、数えることができます。
こういった名詞を「可算名詞」といいます。
辞書を引くと、可算名詞なら「C」と表記されています。
「可算名詞」は次の「不可算名詞」よりも理解がしやすいと思います。
数えられない名詞
・「数えられない名詞」は、「不可算名詞」と呼ばれる。
・「不可算名詞」は「uncountable」の頭文字をとって、「U」と表記される。
「不可算名詞」は、「可算名詞」よりちょっと理解しにくい名詞です。
「不可算名詞」の例
・「砂」「水」「塩」
・「幸福」「平和」「福祉」
・「悲しみ」「恨み」「喜び」
・「思想」「独裁政治」「民主主義」
・「富士山」「東京スカイツリー」「太陽」
「砂」「水」「塩」といった物質的なものから、「幸福」「貧困」といった概念的なものもあり、たくさあります。
あとは世の中に1つしかないような「固有名詞」も「不可算名詞」です。例えば「日本」とか「東京スカイツリー」など。「日本が1つ2つ」って数えられないですよね。1つしかありませんから。
では次のことを英語で言う場合、「可算名詞」になるか「不可算名詞」になるか、どちらでしょうか?
「私は犬が好きです。」
・「I like dogs.」→「可算名詞」扱い
・「I like dog」→「不可算名詞」扱い
上の日本文は「犬という動物が好き」と言っているので、ある程度具体性があります。具体性があるということは、1匹2匹と数えることができます。よって、「可算名詞」になります。
これを「不可算名詞」にすると、奇妙な意味になります。なぜなら「素材」を表すことになるからです。つまり「犬の肉」という意味になってしまうのです。普通「私は犬の肉が好きです」なんて言わないですよね。
だから逆に、次のことを英語で言うと以下のようになります。
「私は昨日鶏肉を食べました。」
「I had chicken yesterday.」
これをもし可算名詞扱いにしたらどうなるか?
「I ate a chicken yesterday.」
「私は昨日(ある1羽の)鶏を食べました。」
こんな意味になってしまいます。つまり、「ちゃんと鶏の形をした鶏」を1羽食べたという話になります(笑)まぁこれも世界という視野で考えれば、「I ate a chicken.」と言える人種もいるんでしょうけど。でも、普通の人にとっては現実的な話ではありません。
可算名詞・不可算名詞をみてきましたが、ここで1つ注意点。次にまいります。
同じ名詞でも「可算名詞」と「不可算名詞」で意味が異なったりする
名詞の中には、「可算名詞」「不可算名詞」両方になるものもある。
同じ名詞でも、「可算名詞」だったり「不可算名詞」だったりします。では、次の違いはどうでしょうか?
①「I eat an apple.」
②「I eat apple.」
①は「リンゴ」を「可算名詞」にしています。つまり、数えられるので「まるまる個体としてのリンゴ」としてとらえているわけです。なので以下の意味になります。
①「私はリンゴを1つ食べます。」
①は皆さんもおわかりだと思います。
では、②の「不可算」の「リンゴ」の場合はどうでしょうか?
「不可算」なので、数えることができません。つまり「個体性がない」ということ。
「個体性がないリンゴ」とは、どのようなリンゴでしょうか?答えは1つではないでしょうが、例えば以下のようなリンゴです。
②「私はすりおろしたリンゴを食べます。」
すりおろしたリンゴは、数えることができませんよね?他には、みじん切りにカットされたリンゴも数えることができません。なので、②の答えは1つではありません。
同じ名詞でも可算名詞か不可算名詞で意味が変わるとは、こういうことだと理解してもらえればOKです。
「単数形」か「複数形」か
「可算名詞」の場合 「単数」か「複数」か
「不可算名詞」の場合、「単数」か「複数」かは関係ない。
「不可算名詞」の場合は、そもそも「1コ2コ」とか数えられないから、「単数形」か「複数形」になるのかは区別しません。
しかし、「可算名詞」の場合は明確にしなければなりません。
もちろん、「単数形」と「複数形」で意味が異なってきます。
以下の例文をみてください。
①「I like a dog.」→単数形
②「I like dogs.」→複数形
さてどちらも超簡単な英文ですが、意味の違いはわかりますか??英語中級者でも、分かっていいない方が多いと思います。では話を進めていきます。
①「僕ねぇ、ある犬が好きなんだ。」
②「僕ねぇ、犬好きだよ。」
2つの英文の微妙な意味のちがいが、これでわかるかと思います。
②は、ただ「犬が好きだよ」と言っているだけで、複数形にして(かつ特定的ではなく)「犬全般的に好きだ」というニュアンスになります。なので、こういったことを表現するときは、可算名詞を「複数形」にしなければなりません。
では①はどうなるのかというと、不定冠詞「a」がついてるので、「ある1匹の犬」が好きだというニュアンスになります。つまり「犬が好き」だと言っているのではなく、「犬は犬でもある1匹の犬」が好きだと、限定的に言ってるってことです。
この微妙なニュアンスの違い、どうでしょうか?
では、「単数形」についてもう少し深くみていきます。
単数形
「可算名詞」でかつ「単数形」の場合は、名詞の前に必ず「限定詞」をつけなければならない。
「限定詞」とはなにか?文法を勉強してきた方にとっても、あまりなじみがない文法用語です。
ですが、限定詞の例をみればそういうやつねってなります。
限定詞の例
・「a」「an」
・「the」
・「his」「this」「that」など
では、これらがなぜ「限定詞」といわれるのでしょうか?「限定詞」の役割とは何でしょうか?
この記事は「限定詞」の記事ではないので詳しく解説しません。結論だけにします。
「限定詞」のポイント
①「名詞」を限定的に「修飾する詞」。
②「修飾する」ということは、名詞に「情報を与える」。
③限定詞は4種類。
「冠詞」「(代)名詞の所有格」「指示代名詞」「不定代名詞」
「限定詞」のポイントを3つ挙げましたが、いまいちわかりませんよね?例を出してもっと詳しく解説しないとわからないので、以下のリンクを参考にしてください。
複数形
「可算名詞」でかつ「複数形」のときは、限定詞が「あるとき」と「ないとき」がある。
ただし限定詞は限定詞でも、「a」「an」「this」「that」はつきません。
これらは単数形のときだけです。
そしてつくのは、「the」「these」「those」だけになります。
では、単数形と複数形の違いをみていきます。
(1)「I like a dog.」
「俺、ある犬が好きなんだよね。」
(2)「I like dogs.」
「俺、犬好きなんだよね。」
(1)は「犬」が「単数形」で表されています。「a」をつけることで、世の中の数ある犬の中でも「1つの犬」と限定して「ある犬」と表現されます。
(2)は「犬」が「複数形」で表されています。これは「いろいろな(種類の)犬」ということで、「犬(という動物が)が好きだ」と表現できるのです。
「特定」か 「不特定」か
「可算名詞」も「不可算名詞」も 「特定」されたものなのか判断
「特定」か「不特定」かで「、名詞につく限定詞が変わってくる。
英語では、名詞が「特定的なもの」なのか「不特定なもの」なのか明確にします。
それによって、名詞につく限定詞が決まります。
名詞の「特定」「不特定」について、どういう違いがあるのか例文でみてみます。
「特定」の場合
「I like the dog.」
「わたしその犬好きだよ。」
「the」がつくことで、「その」犬と何の犬かを特定してます。
(「the」はいつも「その」という意味になるのではありません。)
「(目の前にチワワと柴犬がいたとして)チワワは嫌いだけどその犬(柴犬)は好きだよ」みたいな場合は、何の犬か特定されているので、「the」がつくわけです。
「不特定」の場合
「I like dogs.」
「わたし犬好きだよ。」
これは「the」がついてないので「dogs」は「不特定」です。
「不特定な複数の犬が好き」とはどういうことか?
「特定せず全般的に犬が好き」だという話ですから、ただ単に「あたし犬好きだよ」といってるんです。
「the」がつくのか「何もつかないか」で、こんな違いが生まれます。
不特定の名詞
名詞が「不特定」の場合、以下の限定詞がつきます。
①不定冠詞 「a/an」
③「some」「any」など
②無冠詞(何も冠詞がつかない)
①の例文
「I want to buy a car.」
「車が欲しい。」
「1台車が欲しい」といってるだけで、何の車かは「不特定」です。
②の例文
「Some students study English but some don’t」
「英語を勉強する生徒もいれば、しない生徒もいる。」
実際にどの生徒のことを指しているのかは「不特定」です。
③の例文(先ほどと同じ)
「I like dogs.」
「わたし犬好きだよ。」
特定の名詞
名詞が「特定的なもの」なら、次の限定詞がつきます。
①定冠詞 「the」
②人称代名詞の所有格 「my」「your」「his」「her」「our」「their」
③名詞の所有格 「Ken’s」「sister’s」「China’s」「next year’s」など
④指示代名詞 「this」「that」「these」「those」
これらの文法用語を暗記する必要はありませんが、意味は理解してください。
①の例文(先ほどと同じ)
「I like the dog.」
「わたしその犬好きだよ。」
②の例文
「I know his brother.」
「彼の兄弟知ってるよ」
「彼の兄弟」のように、誰の「兄弟」かが「特定」されています。
③の例文
「Ken’s family are famous around here.」
「ケンの家族はこの辺りでは有名です。」
「ケンの家族」のように、誰の「家族」かが「特定」されています。
④の例文
「These apples are rotten.」
「これらのリンゴは腐っている。」
「これらのリンゴ」のように、何の「リンゴ」かが「特定」されています。
まとめ
英語の名詞ポイント
- 「数えられる?or 数えられない?」「単数?or 複数?」「特定?or 不特定?」
- 同じ名詞でも、「可算」「不可算」によって意味が異なる。
- 「可算名詞」なら、「単数 or 複数」の判断をする。
- 「可算名詞」でも「不可算名詞」でも、「特定 or 不特定」の判断をする。
英語の「名詞」を解説してきました。
確かに、英語の名詞をネイティブのように使いこなすことはできません💦しかし今回説明した名詞のルールを知ることによって、英語力アップにはつながります。英語をより正しく読めます、聴けます、話せます、書けます💡100%正しい英語力は必要ありません。50%でも英語で意思疎通はできます。大事なのは100%に近づけるように、より精度が高い英語力をつけることです。がんばっていきましょう✨
ー To the Finest Hour ー
・英文法が全くわからない
・英語の「名詞」の「基本」について知りたい