こんにちは、孤独なライターです🎵
今回のテーマは、準動詞の1つである「動名詞」と「不定詞」。
こういった方に向けた内容になります。
もくじ
はじめに
「準動詞」である「動名詞」「不定詞」は、どちらも名詞句になることができてしまうので、じゃぁどちらを選べばよいか迷うところであります💦
例えば
「I like singing.」
「I like to sing.」
「歌うの好きだよ。」
しかし動名詞と不定詞のコアイメージは、「相反するもの」なのです❗ですのでここでも、コアイメージを知ることが大事!今回のポイントは、動名詞と不定詞の基本イメージを、対比させながら把握することです💡
- 「動名詞」は「名詞句」のみ。
- 「不定詞」は「名詞句」「形容詞句」「副詞句」になる。
- 「動名詞」と「不定詞」のコアイメージの違い。
ではまいります、レッツゴー✨
動名詞とは?
「動詞」を「名詞化」する「準動詞」
元の動詞の語尾に「ーing」をつける。
①「do」→「doing」
②「study」→「studying」
③「get」→「getting」
④「lie」→「lying」
⑤「take」→「taking」
③~⑤は不規則変化なので、「~ing」の不規則変化のパターンを覚えていない方は学習しましょう。
では実際に、動詞を使って動名詞をつくってみます。
動詞:「run」→「走る」
動名詞:「running」→「走ること」
動詞句:「run in the park every day」→「毎日公園で走る」
動名詞句:「running in the park everyday」→「毎日公園で走ること」
*「句」=2語以上の単語のまとまり
動詞句:「use a PC in the library」→「図書館でパソコンを使う」
動名詞句:「Using a PC in the library」→「図書館でパソコンを使うこと」
このように「動詞」を「動名詞」の形にすることで、動詞のまとまり全体を名詞化できるんです。
「主語」「補語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」になる
名詞(句)= 「主語」「補語」「動詞の目的語」「前置詞の目的語」になる。
動詞のまとまり(動名詞句)が名詞化されたということは、動詞のまとまりは「名詞句」になったということです。
つまり「動名詞句」は、単語1語の名詞と文法的に同じ働きをします。
だから動名詞は、「主語」「補語」「動詞のO」「前置詞のO」になるんです。
「Using a PC in the library is forbidden.」
「図書館でパソコンを使うことは禁止されています。」
「My hobby is running in the park every day.」
「わたしの趣味は、毎日公園を走ることです。」
「I enjoyed playing soccer in the field.」
「昨日例の野原でサッカーをして楽しみました。」
「On saying ‘Goodbye’, he went away from the room.」
「彼はさよならと言うや否や、急いで部屋を出ていった。」
コアイメージ 「途中」「躍動感」
「動名詞」と次の「不定詞」は一見意味は同じような感じですが、コアイメージは異なります。
動名詞は「ーing」形なので「途中」「躍動感」の意味が含まれ、そこから
「すでに起こっていること」「習慣的な行為」「習慣的行為に対する一般論」
へと意味が広がっていきます。
「不定詞」のイメージと対比させると理解が深まります。
不定詞も「名詞句」をつくれますが、「名詞として」の色合いをより強く出せるのは、「動名詞」!
動名詞は「前置詞の目的語」になれますが、不定詞は名詞句になっても「前置詞の目的語」にはなれません。
動名詞の例文
「play baseball in the park」 を動名詞化します。
動名詞が主語になる
「Playing baseball in the park is prohibited.」
「公園で野球するの、禁止されてますよ。」
名詞化されて「Playing baseball in the park」全体が「主語」になってます。
「Playing baseball in the park does you good health.」
「この公園で野球をすれば、あなたは健康になります。」
多少ぎこちない日本語ですがこうなります。
「do O(1) O(2)」で「O(1)にO(2)を与える/もたらす」という意味になります。
「Playing baseball in the prak」は動名詞句で単数扱いなので、「do」ではなく「does」になります。
動名詞が動詞の目的語
「I like playing baseball in the park.」
「その公園で野球をするのが好き。」
名詞化されて「playing baseball in the park」という「名詞句」になり、これ全体が「likeの目的語」になってます。
「I enjoyed playing baseball in the park.」
「昨日公園で野球をして楽しみました。」
「enjoy」のあとは「動名詞」なのか「不定詞」なのかよく問題にでますが、「enjoy」のあとは「動名詞」です。
「楽しむ」とは未来のことではなく、すでに起こっていることを楽しむものです。
これによりマッチするコアイメージは、不定詞の「これから先のこと」よりも動名詞の「すでに起こっていること」です。
動名詞が前置詞の目的語になる
「I am interested in playing baseball in the park.」
「その公園で野球するの興味ある。」
動名詞化された「playing baseball in the park」全体が、前置詞「in」の目的語になってます。
「He went away without saying any words.」
「彼は何も言わないで去って行った。」
「say any words」が動名詞句になり、「without」の目的語になっています。
不定詞とは?
「動詞」を「名詞化」「形容詞化」「副詞化」する「準動詞」
「to」+「動詞の原形」
「動詞の原形」も、「動名詞」「不定詞」と同じく「準動詞」の1つです。
「動詞の原形」とは、文字のごとく「動詞そのままの形」。
「does」「takes」「said」「searched」は動詞の原形ではありません。
①「do」→「 to do」
②「study」→「to study」
③「take」→「to take」
④「lie」→「to lie」
⑤「get」→「to get」
このように、動詞の原形に「to」を加えただけです。
そして動詞の原形のあとの単語の配置は、動詞のときと同じです。
つまり動詞の使い方(文型)を知らなければ、不定詞も動名詞もわかりません。
では実際に、動詞を使って不定詞をつくってみます。
動詞:「run」→「走る」
不定詞:「to run」→「走ること」
動詞句:「run in the park every day」→「毎日公園で走る」
不定詞句:「to run in the park every day」→「毎日公園で走ること」
動詞句:「use a PC in the library」→「図書館でパソコンを使う」
不定詞句:「to use a PC in the library」→「図書館でパソコンを使うこと」
「こと」と訳していますが、これは不定詞句が名詞句になった場合です。
では次行きます。
不定詞 「名詞句」「形容詞句」「副詞句」になる
不定詞句が、「名詞句」「形容詞句」「副詞句」のどれになるのか判断できるように。
「不定詞のまとまり」は、「名詞句」「形容詞句」「副詞句」になります。
中学2年の英語でみんながよくわからないのが、不定詞の使い分けの問題です。
「名詞的用法」だの「形容詞的用法」だの「副詞的用法」だの覚えてませんか?
これです、これ。
不定詞句が
・名詞句 → 名詞的用法
・形容詞句 → 形容詞的用法
・副詞句 → 副詞的用法
「To exercise every day is important.」
「毎日運動することは重要だ。」
不定詞句が主語なので、「名詞句」です。
「Would you like something to drink ?」
「何か飲むものがほしいですか?」
不定詞句「to drink」が、名詞「something」にかかっているので、「形容詞句」です。
「He is studying hard to get a better score.」
「彼はよりよい点数をとるために、勉強がんばってます。」
不定詞句「to get a better score」が、動詞句「is studying」にかかっているので、「副詞句」です
そもそも「名詞」「形容詞」「副詞」の、役割を知らなければわかりません。
「名詞」「形容詞」「副詞」がわからない方は、大至急学習してください。
コアイメージ 「これから先のこと」「これから可能性があること」
「まだしていないこと」。
ここが「動名詞」と根本的に異なるところです。
・動名詞 → 「あったこと・今あること」「習慣的なこと」
・不定詞 → 「これから先のこと」「まだしていないこと」
<動名詞>
「Using a PC in the library is forbidden.」
「図書館でパソコンを使うのは禁止されています。」
<不定詞>
「To use a PC in the library is forbidden.」
「図書館でパソコンを使うのは禁止されています。」
さて、これどうでしょう?
動名詞も不定詞も日本語が同じです。
ですが状況が異なります。
動名詞:実際に図書館でパソコンを使っている人を見ている。
不定詞:ただ一般論を言っている。
こういった違いがあるんです。
これが、動名詞と不定詞の大きな違いです。
では、不定詞を使った例文をみていきます。
不定詞の例文
名詞的用法
「名詞句」にされた不定詞の使い方。
「To talk in the library is prohibited.」
「その図書館でお話しすることは禁止されている。」
「To talk in the library」が「名詞句」になって、全体が「主語」になってます。
この文は、ただ単に「その図書館でお話することは禁止されていますよ」と「一般論」に近いことを言っています。
もしこれが「動名詞」だと、「実際に誰かがその図書館でお話してて、それを見た人が『お話は禁止だよ』と注意するようなシチュエーション」になります。
形容詞的用法
「形容詞句」にされた不定詞の使い方。
「形容詞的」なので不定詞句が名詞を修飾します。
「would you like something to drink ?」
「何か飲み物はいかがですか?」
「to drink」が名詞「something」を修飾してます。
副詞的用法
「副詞句」にされた不定詞の使い方。
「I went to Canada to study English.」
「英語を勉強するためにカナダに行きました。」
「英語を勉強するために」「行った」と、不定詞句「to study English」が副詞句として、動詞「went」を修飾してます。
不定詞の副詞句の場合は、動詞の他に文全体を修飾することもあります。
まとめ
- 動名詞とは、「動詞」を使って「名詞句」にした「準動詞」。
- 動名詞の形は「doing~」 コアイメージは「躍動感」。
- 動名詞=「躍動感」→「すでに起こっていること」「習慣的な行為」を表す。
- 動名詞句=名詞句 → 主語・動詞の目的語・前置詞の目的語になる。
- 不定詞とは、「動詞」を使って「名詞句」「形容詞句」「副詞句」にした「準動詞」。
- 不定詞の形は「to do(動詞の原形)~」 コアイメージは「これから先のこと」「まだしていないこと」。
- 不定詞の「名詞句」は、前置詞の目的語にはなれない。
「動名詞」「不定詞」をみてきました。動名詞と不定詞を使い分けられるようになりそうですか❓そのためには、両者のコアイメージを知るところから始まります💡あと今回重要なことはは、不定詞の「名詞句」「形容詞句」「副詞句」を区別できるかどうか。じゃないと、英文の意味を正確に把握できません💦リーディングの際、ちゃんと区別できてないと全く見当違いな意味になってしまいます。文法は英語の世界の入門です。せめて中学英文法はみんなマスターしましょう。「準動詞(2) 動名詞・不定詞」の解説は以上です。
準動詞の「分詞」の解説は、以下のリンクをご参考にしてください。
ー To the Finest Hour ―
・英文法初心者(1文が長くなると理解できない方)
・「動名詞」と「不定詞」の違いを知りたい!
・不定詞の「名詞的用法」「形容詞的用法」「副詞的用法」とか何?