プロフィール

孤独なライター
こんにちは!孤独なライターと申します。 海外に行けば英語が話せるようになると思っていましたが、ワーキングホリデーを経て、「英語は日本でものにできる」というのが、私の英語学習のモットーです。 英検準1級 TOEIC L&R 880 VERSANT 46 保持しております。

固定ページ

時表現(3)完了形 「ある時点の事」が「ある時点」まで「迫ってくる」

こんにちは、孤独なライターです🎵

今回は「時表現」の1つ、「完了形」についてみていきます。

今回の記事は

・英語学習初心者

・「過去形」と「現在完了形」の違いがわからない

そんな方に向けた記事になります。

はじめに

完了形は中学2年で習い始める分野ですが、英文法のなかでも特に理解に苦しむ山場です。過去形と一体なんの違いがあるの?ってなるんですよ💦ですので、この記事で完了形の本質を説明して、みなさんが過去形と完了形のイメージの違いを、理解して頂けたらと思います。「過去形」と「完了形」を比較した例文を載せますので、その2つの違いを意識して記事をお読みください。

ちなみに完了形といっても、「過去完了形」「現在完了形」「未来完了形」だけでなく、「過去完了進行形」「未来完了進行形」もあります。しかしまずは完了形の本質を知っていただきたいので、一番理解が簡単な「現在完了形」をメインに説明していきます💡

今回のポイント
  • 完了形のコアイメージとは?
  • 完了形を使ってどういうことを表現できるのか?

ではまいります、レッツゴー✨

完了形の基本

完了形とは?

そもそも「完了」ってなに?

わたしの電子辞書で調べてみました。

①完全に終わること・・・。

②[言]動作の完結、または完結した結果の存続状態。完了を表す形式としては・・・英語の現在完了形・過去完了形などがある。

                              広辞苑 第六版 より引用

①は日常的な意味なので置いといて、②が文法に関係あるようです。

「完了」という用語は「文法用語」とみることができます。

ここで注目するべきなのが、「完結した結果の存続状態」

なんのことかわかりませんよね?

ですが、確かにこれは完了形のコアイメージを表していると思います。

「過去形」では表現できない内容です。

これから完了形のコアイメージ「完結した結果の存続状態」を解説しますので、過去形との違いを明確にしていってください。

完了形の公式

その前に、完了形の形式について。

ポイント

「主語」+「have/has/had」+「p.p」

主語が

一人称なら(I, you など) 「have」

二人称なら(he, she, Ken, a pen など) 「has」

三人称なら(they, men, three cars など) 「have」

過去完了形・過去完了進行形なら 「had」

「p.p」とは、「past participle(過去分詞)」の略語です。

ここでは、分詞(現在分詞・過去分詞)の説明はしませんが、関連記事をのせておきます。

完了形は、「動詞」を「過去分詞」の形に変えます。

そして完了形の英文では、「have/has/had+p.p.」のかたまりで1つの動詞とみてください。

例えば

「I have lived here for ten years.」

「ボクはここに10年住んでいる。」

動詞は「have lived」。

「He has already finished his work.」

「彼はすでに仕事を終えている。」

動詞は「has finished」。

「They had had dinner when I came home.」

「ボクが家に帰った時、彼らは夕食を食べ終わっていた。」

動詞は「had had」。

こんな感じで1つの動詞としてください。

完了形のコアイメージ

完了形のコアイメージ

・「ある時点」と「ある時点」がつながっている。

・「ある時点」のことが「ある時点」に「迫ってくる」。

・焦点は、時間的に後のほうにくる。

現在完了形のコアイメージ

・「過去のある時点」と「現在」がつながっている。

・「過去のある時点」のことが「現在」に迫ってくる。

・焦点は「現在」。

過去完了形のコアイメージ

・「過去のある時点」と「過去のある時点」がつながっている。

・「過去のある時点」のことが「過去のある時点」に迫ってくる。

・焦点は「後のほう」。

未来完了形のコアイメージ

・「未来のある時点」と「それ以前」がつながっている。

・「それ以前」のことが「未来のある時点」に迫ってくる。

・焦点は「未来のある時点」。

「現在形」「過去形」「未来形」・「進行形」にはない、完了形の性質です。

とはいっても何のことかわからないと思うので、下の例文と解説を見ながら完了形の本質を理解していきましょう。

現在完了形でみていきます。

「I have cleaned this room.」

「ボクこの部屋を掃除しました。」

<過去のある時点>

「この部屋を掃除しました。」

<現在>

「だから今部屋がきれいです。」

「過去の事」にも「現在の事」にも言及しています。

「部屋を掃除した(過去のある時点)」から、「部屋がきれいだ(現在)」ということ。

「つながっている」「迫ってくる」とはこういうことです。

しかし、焦点はあくまで「部屋がきれいなんだ」という「現在」

なので「I have cleaned this room.」を厳密に訳すと

「ボクこの部屋を掃除したから今きれいだよ。」

のような感じになります。

逆に過去形ならばどうなるのでしょうか?

「I cleaned this room.」

「ボクこの部屋を掃除しました。」

<過去のある時点>

「この部屋を掃除しました。」

<現在>

「きれい」か「散らかってるか」には触れていない。

つまり「現在」は、部屋が「まだきれい」かもしれないし「また散らかっている」かもしれないんです。

過去形だと、現在の状況は置いといて、過去のある時に「掃除をした」と言ってるだけになります。

「現在完了形」と「過去形」の違い、イメージできましたか?

基本的な完了形

現在完了形

ポイント

・「過去のある時点」と「現在」がつながっている。

・「過去のある時点」のことが「現在」に迫ってくる。

・焦点は「現在」。

これを意識して例文をみてください。

①「He has spent a lot of money.」

「彼はたくさんお金を使いました。」

②「We have known each other for 5 years.」

「わたしたちは知り合って5年になります。」

③「You have experienced great hardship, haven’t you ?」

「あなたずいぶん苦労してきたのね?」

過去完了形

ポイント

・「過去のある時点」と「過去のある時点」がつながっている。

・「過去のある時点」のことが「過去のある時点」に迫ってくる。

・焦点は「後のほう」。

①「She had already eaten breakfast when I woke up.」

「わたしが起きたときには彼女は朝食を食べ終えていた。」

②「The train had gone when he got to the station.」

「彼が駅に着いたとき、電車は行ってしまっていた。」

③「I had never talked with her before I graduated from the junior high school.」

「中学校を卒業するまで、彼女とお話をしたことがなかった。」

未来完了形

ポイント

・「未来のある時点」と「それ以前」がつながっている。

・「それ以前」のことが「未来のある時点」に迫ってくる。

・焦点は「未来のある時点」。

①「He will have come back here by 5 P.M..」

「午後5時までには、彼はここに戻ってきているだろう。」

②「If I fail the exam, I will have failed it ten times.」

「あと1回その試験に落ちたら、10回落ちたことになる。」

③「I will have engaged in this industry for 5 years next month.」

「来月になれば、ボクはこの業界に従事して5年になります。」

次の項目では、完了形でも理解しやすい「現在完了形」をみていって、完了形のコアイメージをつかんでください。

現在完了形で言えること

もう一度

現在完了形のコアイメージ

・「過去のある時点」と「現在」がつながっている。

・「過去のある時点」のことが「現在」に迫ってくる。

・焦点は「現在」。

そこから以下の意味が生まれてきます

今までにおける経験

<現在完了形>

「I have been to Canada.」

「ボク、カナダに行ったことあるよ。」

<過去形>

「I went to Canada.」

「ボク、カナダに行ったよ。」

さぁどうでしょう?

過去形との違いわかりますか??

過去形だと、ただ単に「カナダに行った」という過去の事実を言っているだけ

これに対し現在完了形だと、「カナダに行った」経験が今でも鮮明に感じる、という感覚になります。

「今でも」というところが過去形と異なりますね

細かいですがこんな違いがあります。

今までにおける結果

<現在完了形>

「They have finished today’s duties.」

「彼らは今日の業務を終わらせました。」

<過去形>

「They finished today’s duties.」

「彼らは今日の業務を終わらせました。」

現在完了形だと、今日の業務は終わったから「今は時間があります」というニュアンスがあります。

「業務が終わった(今までにおける結果)」→「今は時間がある」

しかし過去形だと、「今日の業務は終わった」とだけ言っているだけであって、「今は別なことで忙しい」可能性もあるということです。

今までの継続

これは「過去の時点から現在まで、ある状態の継続」を表すときに頻出します。

「know」とか「live」といった「状態動詞」を使います。

①「I have known him for 5 years.」

「彼は5年前から知り合いです。」

②「I have lived in Tokyo since last year.」

「ボクは去年から東京に住んでいます。」

この「継続」を表す「完了形」のとき、期間を表す「for」や「since」がよく使われます

今と間近で起こったこと

「It has stopped snowing.」

「雪が止んだよ。」

これも同じく、完了形の基本イメージ「ある時点とある時点がつながっている」感覚があります。

直前の過去の「雪がやんだ」ということが、現在まで迫ってきて「(過去のある時点で)雪がやんで、今現在も雪が降っていない」ということを表現してます。

では以下の文をどう解釈しますか?

「It stopped snowing.」

「雪が止んだよ。」

(ある過去の時点で)雪がやんだ。」

日本語だと2つの意味は何も変わらないですね。

でも英語だと変わってくるのです。

この「過去形」の文だと、ある過去の時点で「雪がやんだ」と言ってるだけで、「今のことには一切ふれていない」のです。

もしある過去の時点で「雪がやんで」、現在「また雪が降っている」状態だと現在完了形は文意に合わなくなります

まとめ

完了形のまとめ
  • 完了形の公式は、「have/has/had + 動詞の過去分詞」。
  • 完了形の基本イメージは、「ある時点とある時点をつなげる」「ある時点のことがある時点にまで迫ってくる」。
  • 現在完了形は、「今までにおける経験」について表現できる。「過去に経験したことが、今でも鮮明に感じる」というイメージ。
  • 現在完了形は、「今までにおける結果」について表現できる。「過去にあることをした結果、今は……..だ」というイメージ。
  • 現在完了形は、「今までの継続」について表現できる。「live」といった状態動詞を使った「ある過去から今までの、ある状態の継続」というイメージ。
  • 現在完了形は、「今と間近で起こったこと」について表現できる。「直前の過去である起こったことがあって、今……..だ」というイメージ。

「現在完了形」を使って、「完了形」の基本イメージをみてきました。完了形の基本イメージをつかむことができましたか?過去形と現在完了形の違いを把握できましたか?今回のまとめでとくに重要なのが、1つ目と2つ目の「完了形の公式」と「完了形のコアイメージ」💡「現在完了形」でも「過去完了形」でも「未来完了形」でも、基本は「ある時点とある時点がつながっている」です。「過去形」は、あくまで過去のある時点のことだけを言っているだけであり、現在のことについてはふれていません

最後に「時表現」の関連記事のリンクをのせておきます。

― To  the  Finest  Hour ―

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
孤独なライター
こんにちは!孤独なライターと申します。 海外に行けば英語が話せるようになると思っていましたが、ワーキングホリデーを経て、「英語は日本でものにできる」というのが、私の英語学習のモットーです。 英検準1級 TOEIC L&R 880 VERSANT 46 保持しております。